朝のお散歩にも◎ローマ、サン・マルティーノ・アイ・モンティ教会

朝のお散歩にも◎ローマ、サン・マルティーノ・アイ・モンティ教会|イタリア観光ガイド

サン・マルティノ・アイ・モンティ教会に行ってきました!

サン・マルティノ・アイ・モンティ教会(サン・マルティーノ・アイ・モンティ聖堂)はローマ・テルミニ駅から15分ほど歩いた所にある白の美しい教会。歴史深いその内部を、詳しくご紹介します。

サン・マルティノ・アイ・モンティ教会とは?行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ローマのターミナル駅から比較的近くにある点。
  2. 宮殿のような美しい外観を楽しめる点。
  3. 地上、地下に分かれた奥行きのある内部を味わえる点。

サン・マルティノ・アイ・モンティ教会は正式名称を「サンティ・シルヴェストロ・エ・マルティーノ・アイ・モンティ聖堂(バジリカ・デイ・サンティ・シルヴェストロ・エ・マルティーノ・アイ・モンティ/Basilica dei Santi Silvestro e Martino ai Monti)」といいます。ローマ・テルミニ駅から比較的近く、初めてのローマ観光にもオススメ。宮殿のような美しい外観と、神聖な空気に満ちた内部は感動必至です!

サン・マルティノ・アイ・モンティ教会 押さえておくべき魅力とは?

宮殿のような「外観」

トラヤヌス公園(Parco di Traiano)、オッピオの丘公園(Parco di Colle Oppio)といったローマの中でも特に緑豊かな公園が多く広がるエリアの一角にあるサン・マルティノ・アイ・モンティ教会。小さな広場の先に、どーん!と構える白亜の外観は、貴族のお屋敷のようなオーラに満ちています。朝7時30分~8時頃から扉が開くので、朝の公園散歩がてらの訪問もオススメ☆

インパクト抜群の「天井装飾」

館内に入ると、まずは中央祭壇へ向かって続く円柱、長く伸びる格天井、そしてその少し下に並ぶ聖人達の彫像に目を奪われます。24本の円柱はなんと、この教会の前身となった建物(5世紀に建築)時代から使われているもの。教会の名前の由来にもなっている2人の聖人、トゥールのマルティヌス(マルティーノ)と第51代ローマ教皇シンマクス(シルヴェストロ)に捧げるべく建設されました。

上品な「中央祭壇」

美しい廊下の先には優雅な中央祭壇があります。特徴的なのは中央に飾られた天蓋(タベルナーコロ)。そしてその横に3本ずつ並ぶ美しいキャンドルです。天蓋とキャンドルが置かれた燭台を制作したのは、ローマの銀細工師フランチェスコ・ベッリ(Francesco Belli)。灯の先には1794年に描かれた美しいフレスコ画も見て取れます。

左右を彩る「礼拝堂」

教会は美しい円柱の奥にたくさんの礼拝堂があり、各々の壁は美しい絵画で彩られています。宗教画が中心ですが、中には風景画などもあるので、普段カトリックにあまり馴染みのない方にも◎写真は教会奥にあるカルミネの聖母に捧げられた礼拝堂。ジローラモ・マッセイ(Girolamo Massei)が1596年に描いた聖母子像が、躍動感ある天使たちで縁取られています。

好奇心をゆさぶる「地下」

サン・マルティノ・アイ・モンティ教会にはなんと地下もあり、タイミングさえ合えば私たち観光客も見学可能です。上階は主に17世紀頃整えられたものですが、地下が設けられたのは4世紀から5世紀のこと。教会のシンボルであるローマ教皇シンマクスが建設を指示した大聖堂で、地下に降りるだけで一気に1000年以上前の世界へタイムトラベルすることが出来ます。

サン・マルティノ・アイ・モンティ教会 是非食べてほしい逸品

Cervello fritto

「チェルヴェッロ・フリット」は(ここだけの話…)脳みそのフリットのこと。チェルヴェッロは”脳みそ”を指すイタリア語です。全土的に食べられているのですが、ここローマでも揚げ物の定番。羊の脳みそをアーティチョークなどと一緒にフライにして出て来ることが多く、白子のような風味が病みつきになる一品です。ニガテでない方は是非、ビールなどと一緒に召し上がってみてください♪

サン・マルティノ・アイ・モンティ教会ワンポイントアドバイス

「モンティ地区」
教会の名前の中にある”モンティ”という名は、教会のあるエリアの名前。イタリア語で「山々」を意味しています。ということで、サン・マルティノ・アイ・モンティ教会周辺は、歩いているとちょっとしたアップダウンに出会うことがしょっちゅう。地区の紋章も3つの山があしらわれた可愛らしいものですので、お散歩がてら是非探してみて下さい。

サン・マルティノ・アイ・モンティ教会観光での注意点

サン・マルティノ・アイ・モンティ教会観光での注意点
  1. 地下は有料エリア(要予約)です。
  2. 12時から16時頃長い昼休みがあります。
  3. 毎日開いています。

サン・マルティノ・アイ・モンティ教会の地下(Sotterranea/ソッテラネア)は有料(15ユーロ)。案内出来る日が限られている為、ホームページより事前予約が必要です(英・西版あり)。

まとめ

サン・マルティノ・アイ・モンティ教会は決して有名な教会ではないものの、悠久の歴史を誇るローマならではの、ユニークな歴史が魅力です。4~5世紀に建てられた大昔の聖堂の上に、新たに建設された中世の教会。場所ごとにまるで異なる雰囲気を感じることが出来る点も魅力ですので是非遊びに行ってみてください。近年再開発が進むモンティ地区の散策も是非!

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