ローマにある巨大な広場、チルコ・マッシモってどんなトコ?
チルコ・マッシモに行ってきました!
ローマにある有名な史跡のひとつ「チルコ・マッシモ」。名前だけは知っているものの、意外にその実態はよくわかっていない…という方も少なくないのではないでしょうか?見学のポイント、楽しみ方のコツを5つ厳選してご紹介します。
チルコ・マッシモとは?絶対行くべき理由
- 古代ローマ時代の遺跡の中に無料で入ることが出来る点。
- 映画のロケ地などにもひっぱりだこの、ローマ有数の観光スポットである点。
- 24時間365日いつでも見学できる点。
「チルコ・マッシモ(Circo Massimo)」は、ローマのテヴェレ川近くにある古代ローマ時代の競技場跡地。紀元前から競技大会、お祭り、コンサート…あらゆる用途に使われていた場所で、知れば知るほど、ちょっとした風景の中に、当時の様子を偲ばせるスポットを見つけることが出来ます。入場無料で、24時間365日いつでも立ち寄れる点も魅力。
チルコ・マッシモ 押さえておくべき魅力とは?
とにかく広大な敷地
詳細を知らないと、ただのだだっ広い空き地(失礼!)にしか見えないチルコ・マッシモ。ローマの中心部にぽっかり空いたくぼ地は、古代ローマ時代の競技場であり、人々の憩いの場でもありました。その広さはサッカーコート10個分以上(約85,000平方メートル)。時間に余裕がある方は、事前にチルコ・マッシモの復元映像や画像をネット等でチェックしておくと、より現地に行った際、想いを馳せやすいかもしれません。
チルコ・マッシモゆかりのアイテム①
こちらはチルコ・マッシモから2キロほど東に進んだ所にあるローマで最も古い教会、サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂(Basilica di San Giovanni in Laterano)の敷地内にそびえるオベリスクです。実はこのオベリスク、元はチルコ・マッシモの真ん中に立っていたもの。これとポポロ広場にあるフラミニオのオベリスク(Obelisco Flaminio)が広場の中央付近に据えられ、トラックの軸のような役割を果たしていました。
チルコ・マッシモゆかりのアイテム②
こちらは(写真手前)「サビニの女たちの略奪」をテーマにした彫刻作品。(写真の彫像はチルコ・マッシモに置いてあったものではありませんが)まさにこの「サビニの女たちの略奪」が起こっていた場所のひとつがチルコ・マッシモなのです。当時、ローマの人口を増やすべく、時の権力者がサビニから女性たちを略奪したという逸話に基づくもの。穀物の神、コーンススに捧げるべく(実際はローマに住む男性に捧げるべく)、女性たちは8月21日のお祭りの日にさらわれ、チルコ・マッシモへ連れてこられました。
Torre della Moletta
先述の2つと異なり、「モレッタの塔(トッレ・デッラ・モレッタ)」はチルコ・マッシモで今日でも見られるゆかりのモニュメント。1145年にこの地を所有していたフランジパーネ家によって建てられたもので、中世のローマには、貴族たちによって建てられたこのような塔が街の中にいくつもありました。見張り台として使われた他、一時は住居としても使われていました。
後方に控える、古代ローマ時代のお屋敷群
こちらはモレッタの塔の後方に控えるドムス(古代ローマ時代の上流階級向けの住居)の遺跡。西暦81年から92年にかけて整えられた宮殿跡で、かつて、ローマ皇帝たちはここに住んで公務を行っていました。周辺はパラティーノの丘と呼ばれるエリア。現代でいう六本木ヒルズのようなもの!?丘の上の高級住宅街も、チルコ・マッシモからだと全体像を捉えることが出来るので、是非写真におさめておきましょう。
チルコ・マッシモ近くまで行ったら是非食べてほしい逸品
Osteria Circo
「オステリア・チルコ」はチルコ・マッシモの北側を走るチェルキ通り(Via dei Cerchi)沿いにあるレストラン。”チルコ”の名前を冠している為、チルコ・マッシモ観光の思い出づくりにも最適。「ユダヤ風アーティチョーク (Carciofi alla giudia,写真のメニューでアーティチョークのフリット)」など、ローマらしいメニューを良心的な価格で一通り楽しむことが出来るので、是非行ってみてください。
チルコ・マッシモ ワンポイントアドバイス
「イベントなどが行われている場合もあります!」
チルコ・マッシモは今日でも人々の憩いの場としてフル稼働。週末を中心にイベント会場と化すことも多く(イベント時はさらに遺跡っぽさが無くなってはしまうのですが…)さながら日本の代々木公園のよう?!な雰囲気になります、紀元前に創られた遺跡の中で、野外コンサート、マラソン大会などが行われる様は、ローマでしか見ることの出来ない不思議な光景!気になるイベントがあればぜひ覗いてみてください。
チルコ・マッシモでの注意点
- 24時間365日見学可能です。
- 最寄り駅は「Circo Massimo(チルコ・マッシモ)」です。
- 入場無料です。
広大な敷地面積を誇る、チルコ・マッシモ。まわりに日光を遮るものがないので、特に初夏から秋にかけてのヴァカンスのシーズンは、熱中症対策を念入りに行っていきましょう。街中にある遺跡なので治安はそこまで悪くありません。
まとめ
チルコ・マッシモは、よほど想像力が豊かな人でない限り、ただ足を運んだだけだと、イマイチ見どころがわからない不思議な場所…(少なくとも私はそうでした)。しかし、当時の再現映像や、ゆかりのモニュメント、周辺の建物の歴史など、ちょっとした関連情報を収集しておくだけで、一気に感動が倍増します!本記事を読後、ご興味を持っていただけ方は、是非次回ローマにお越しの際に立ち寄ってみてください!
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