おとぎ話の世界へひとっ飛び!ヴァッレ・ダオスタ州のサヴォイア城

おとぎ話の世界へひとっ飛び!ヴァッレ・ダオスタ州のサヴォイア城|イタリア観光ガイド

サヴォイア城に行ってきました!

個人的にイタリアのお城の中で3本の指に入るほど大好きなヴァッレ・ダオスタ州の「サヴォイア城」。アクセスは決して良くないのですが、とにかく可愛らしくてエレガントな名城なんです。

サヴォイア城とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 優雅でエレガントなお城である点。
  2. 森の中にひっそりと佇むミステリアスな一面が魅力的な点。
  3. 周辺を取り囲むアルプスの大自然を堪能できる点。

フランスとの国境付近に広がるイタリア、ヴァッレ・ダオスタ州の集落のひとつ「グレッソネイ=サン=ジャン(Gressoney-Saint-Jean)」。もはや集落の名前までフランス語になってしまうほど、フランスのエッセンスたっぷりのこの街に建つ「サヴォイア城(Castel Savoia/カステル・サヴォイア)」は、サヴォイア王家のマルゲリータ王妃が愛した名城として知られています。

サヴォイア城 押さえておくべき魅力とは?

アルプスのふもとに佇むお城

ヴァッレ・ダオスタ州の州都アオスタや、お隣ピエモンテ州の州都トリノから車で1時間半ほど走った山奥にあるサヴォイア城。標高約1,385メートルの所に広がるグレッソネイ=サン=ジャンのシンボル的存在で、1899年から1904年にかけて、すぐ近くに建っているヴィラ・マルゲリータ(Villa Margherita/マルゲリータ邸)に代わる存在として、建設されました。

上品で神秘的な外観

サヴォイア城があるのは標高約1,440メートル地点。ランゾラの丘(Colle Ranzola/コッレ・ランゾラ,標高約2,170メートル)の中腹にあり、駐車場から、緩やかな坂道を5分ほど上ると到着します。この情報だけ聞くと、断崖絶壁の上に建っているように思われますが、周辺は標高4,634メートルのヨーロッパ・アルプスの名峰モンテ・ローザの裾野に当たる深い谷。森の中にひっそりと佇むお城の様子が、さらに上品で神秘的な雰囲気を醸し出しています。

お城の主、マルゲリータ王妃

サヴォイア城の名前は、このお城の建設を命じたピエモンテ州トリノのサヴォイア王家に由来します。建設を指示したのはマルゲリータ・ピッツァの名前の由来にもなった「マルゲリータ王妃(Margherita di Savoia/マルゲリータ・ディ・サヴォイア)」。写真は館内に展示されている40歳前後の頃の彼女の姿で、グレッソネイ=サン=ジャンに伝わる民族衣装を纏っている点が印象的です。

華やかなSalone d’onore

フランスとの国境に面している州であることから、基本的には城塞としての役割を兼ねたお城が多いヴァッレ・ダオスタ州。その中でマルゲリータ王妃の指揮のもとつくられたサヴォイア城は、優雅で女性的、州内のお城の中でもかなりユニークな存在です。写真は「名誉の広間(サローネ・ドノーレ)」の様子。美しいオークのらせん階段の先には、絶景と王妃のお部屋が広がっています。

装飾がかわいらしいCamera da letto

こちらは2階の「寝室(カメラ・ダ・レット)」の様子。ご覧のように調度品や窓のステンドグラスなどにはサヴォイア家やピエモンテ州、マルゲリータ王妃の紋章やモチーフがふんだんにあしらわれており、とことん贅沢なつくりになっています。窓から見えるアルプスの絶景も必見。この景色をこよなく愛したマルゲリータ王妃の気持ちに誰もが共感してしまうこと請け合いです。

サヴォイア城 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Torcetti

「トルケッティ」はヴァッレ・ダオスタ州やお隣ピエモンテ州でよく見かけるバター入りのビスケット。”ねじる””巻く”といったイタリア語に由来するビスケットで、その名の通り細長くした生地をしずく型にねじって焼きます。イタリアの焼き菓子類はバターが入っていないものが多い為、バターたっぷりのトルケッティは、どことなくフランス菓子のような雰囲気!是非召し上がってみてください。

サヴォイア城 ワンポイントアドバイス

「イタリアの国花”デイジー”」
イタリアの国花は”デイジー”。イタリア語では「Margherita(マルゲリータ)」と言います。…そう!(諸説ありますが)これはマルゲリータ王妃にちなんで選ばれたと言われており、サヴォイア城の中も、天井や壁などに可愛らしい城のデイジーの花模様が随所に散りばめられています(ピザの名前の由来になったことは有名ですが、国花の由来にもなっているなんて驚きですよね!)。

サヴォイア城観光での注意点 押さえておくべき事項3選

サヴォイア城での注意点
  1. 10月から3月は10時~13時、14時~17時迄開いています。
  2. 4月から9月は毎日9時~19時迄開いています。
  3. 入場料は5ユーロです。

冬季(10月から3月)は毎週月曜、およびクリスマスと元旦はお休みです。館内は自由見学不可。一定人数集まり次第係の方引率のもと館内を巡るシステムになっています(公式HPから事前来場予約することも出来ます)。

まとめ

なお、サヴォイア城のあるグレッソネイ=サン=ジャンはとても小さな集落。街にはちょっとした食料品店やホテルがあるだけなので「しっかりとしたアオスタ土産が欲しい!」という方はご注意ください。レストランはホテルの中にあるものを利用することが出来ますが、ハイシーズンは混み合うので、いざという時の為にちょっとした食べ物を携帯しておくと安心です。

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