華やかな世界観は、新婚旅行にもおすすめ!マントヴァ、結婚の間

華やかな世界観は、新婚旅行にもおすすめ!マントヴァ、結婚の間|イタリア観光ガイド

結婚の間に行ってきました!

北イタリア、ロンバルディア州のマントヴァの街にあるドゥカーレ宮殿。この宮殿群を構成するお城の中には「結婚の間」というなんともロマンティックなネーミングのお部屋があるんです。

結婚の間とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. マントヴァの歴史を語る上で重要な部屋である点。
  2. 宗教画に関心がない人でも楽しめる独特の構図の絵画が多い点。
  3. 宮殿の奥に潜む、隠れ家的広間である点。

マントヴァの街のシンボルであるドゥカーレ宮殿。長年この地を治めていたゴンザーガ家の住まいとして名高いお屋敷で、中には500以上もの部屋があると言われています。その中で最も有名な部屋が「結婚の間(Camera degli Sposi/カメラ・デッリ・スポージ)」。宮殿を構成するサン・ジョルジョ城の中にある広間で、中にはゴンザーガ家ゆかりの絵画がたくさん並んでいます。

結婚の間 押さえておくべき魅力とは?

Scalone di Enea

「アイネイアースの大階段(スカローネ・ディ・エネア)」は、宮殿からお城に向けて伸びる長い階段のことで”アイネイアース(エネア)”という神話に登場する半神のヒーローから、その名が付きました。完成したのは結婚の間よりも100年ほど後(1549年)ですが、雰囲気のある階段は、まもなくお目見えする結婚の間へのワクワク感をさらに高めてくれます。

天使たちの掲げる碑文

「結婚の間」の名は、部屋の中に、注文主であるルドヴィーコ3世・ゴンザーガ夫妻の絵が描かれていることに由来するもの。当時は(結婚式場ではなく)家族が集まる団らんの場や、寝室等に利用されていました。部屋の西側にある壁の扉の上には、可愛らしい天使によって掲げられたプレートが。プレートの中に刻まれた碑文には、2人の名前や、絵画の作者、マンテーニャの名前などが書かれています。

画家、マンテーニャの存在

アンドレア・マンテーニャは、イタリアを代表する画家のひとり。結婚の間がここまで有名になった理由のひとつも、マンテーニャの絵画が飾られている部屋だからです。約12年もの歳月を費やして完成させた結婚の間。絵画で溢れる空間の中には、なんとこっそりマンテーニャ自身の自画像も見て取ることができます!写真は自画像が描かれた壁を拡大したもの。どこにいるか、是非現地で探してみてください。

ゴンザーガ家の人々たち

四方の壁じゅうに壮大な絵が描かれていたといわれる結婚の間。現在、綺麗な状態で残っているのは、西側の壁(冒頭でご紹介したもの)と北側の壁(上の写真)です。ゴンザーガ一家を讃えるためにつくられた結婚の間。それぞれ「出会いの壁(西)」「宮廷の壁(北)」のタイトルが付けられており、絵の中には20名以上にのぼる、ゴンザーガ家の人々が描かれています。

ユニークな天井画

結婚の間は天井画も必見。そこにはなんともユニークな世界観が広がっているのです。まるで屋根裏のように見える文様。その中にぽっかり空いた丸穴。その向こうに広がる青空。全て平面に描かれているにも関わらず、どこまでも広がる奥行を感じる点に、ただただ感動するばかりでした。結婚の間の中で最も有名な作品のひとつ。時間がない方も是非これだけは観に行って欲しいです。

結婚の間 是非食べてほしい逸品

Zucca mantovana

「マントヴァ産カボチャ(ズッカ・マントヴァーナ)」はマントヴァの寒い気候、広がる平野を活かした特産品。色形も日本のカボチャに似ていて味もコクがあって美味しいです。カボチャは食事にもデザートにも使われるのですが、イチオシはラヴィオリパスタでいただくメニュー。「Tortelli di zucca(トルテッリ・ディ・ズッカ)」と言い、詰め物の中に含まれた甘み成分と、外側にかかったチーズがの塩気が絶妙なハーモニーを奏でます。

結婚の間ワンポイントアドバイス

「合わせて見学したいドゥカーレ宮殿本体」
結婚の間があるのはサン・ジョルジョ城(Castello di S.Giorgio)。但しここへ行くためには、ドゥカーレ宮殿本体への入場が必須です。宮殿本体はイタリア語で「Corte Vecchia(コルテ・ヴェッキア/古い宮廷)」と呼ばれていますので、結婚の間を見学したい方は、チケット購入時、2つの施設の名前が入っているチケットをお選びください。

結婚の間観光での注意点

結婚の間観光での注意点
  1. 結婚の間観光は、別途入場料と予約が必要です。
  2. 月曜休館です。
  3. 予約は公式HPや窓口で可能です。

結婚の間に行きたい方は「ドゥカーレ宮殿本体+サン・ジョルジョ城」を巡るチケットを購入しましょう。両館とも月曜日はお休みです。館内は混雑することは少ないですが、予約状況が気になる方は、インターネットからチケットを事前手配することも出来ます。

まとめ

日本の観光ガイドなどでは、マンテーニャの作品はミラノのブレラ美術館にある「死せるキリスト」が掲載されることが多いです。こちらの作品だけみると、ぎょっとしてしまう方も多いと思いますが、結婚の間の中に描かれている作品たちはとても明るいムード満点で、見ているだけで気持ちが華やぐと思いますよ!マントヴァは少しマイナーな都市ですが、隠れた魅力がたくさんあります。是非立ち寄ってみてください。

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