見れば見るほど美しい。ジェノヴァ、アルコ・デッラ・ヴィットーリア

見れば見るほど美しい。ジェノヴァ、アルコ・デッラ・ヴィットーリア|イタリア観光ガイド

アルコ・デッラ・ヴィットーリアに行ってきました!

ジェノヴァのヴィットーリア広場の中央に立つ「アルコ・デッラ・ヴィットーリア(凱旋門)」は、長距離列車が発着する「ブリニョーレ(Brignole)」駅を利用予定の方は、ちょっとでも時間があればぜひ見に行って欲しい!素敵なスポットなんです。

アルコ・デッラ・ヴィットーリアとは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 20世紀のジェノヴァが生んだ”美”を愛でることが出来る点。
  2. ジェノヴァの第一次世界大戦の歴史に触れられる点。
  3. 駅から近く徒歩で観光しやすい点。

ジェノヴァの「アルコ・デッラ・ヴィットーリア(Arco Della Vittoria)」は、イタリアの第一次世界大戦の勝利(ヴィットーリア)を記念し、ヴィットーリア広場の中に建てられた門(アルコ)。長距離列車が発着するブリニョーレ駅から南にまっすぐ10分弱歩くと見えてくるので、電車の乗り換え時間やジェノヴァの市内観光のスキマ時間に立ち寄るのにぴったりです。

アルコ・デッラ・ヴィットーリア 押さえておくべき魅力とは?

広場の中央を飾る、巨大建造物

ジェノヴァ有数の大広場である”ヴィットーリア広場(Parco della Vittoria/パルコ・デッラ・ヴィットーリア)”のシンボル「アルコ・デッラ・ヴィットーリア」。1931年5月31日、第一次世界大戦の勝利と、戦いによって命を落とした兵士たちへ捧げるべくつくられたもので、高さはなんと約27メートル(10階建てのマンション規模)もあります(ちなみに敷地面積は約20平方メートル!)。

北側から望む門の姿

1923年に建設計画が発表され、名立たる芸術家たちの中からマルチェッロ・ピアチェンティーニ(Marcello Piacentini)の案が採用されることとなったアルコ・デッラ・ヴィットーリア。こちらは北側から見た姿で、最上部には碑文。その下に戦う兵士たちの姿。さらにその下には負傷した兵士たちの手当をする人たちの姿が刻まれています(彫刻の作者はアルトゥーロ・ダッツィ,Arturo Dazzi)。

南側から望む門の姿

こちらは南側から撮影したもの。第一次世界大戦で激戦の末勝利した、イゾンツォ川とピアーヴェ川での戦いの風景がモチーフになっています。レリーフをよく観察すると、馬に乗った兵士や砲兵の姿が。彫刻を担当したのは北側と同様、アルトゥーロ・ダッツィで、てっぺんに刻まれた碑文には、第一次世界大戦で命を落とした約68万人の兵士へ捧げる文章が刻まれています。

側面も見逃せない!装飾たち

側面にも細やかな彫刻がびっしり。こちらは東側から撮影したもので、海軍と空軍(下段中央にある飛行機がポイント)。その傍らにはアルコ・デッラ・ヴィットーリアの制作に関して対話するマルチェッロ・ピアチェンティーニとアルトゥーロ・ダッツィの姿も刻まれています。反対側(西側)には歩兵部隊の姿も。ウチ1つはベニート・ムッソリーニの顔をしているので、お時間ある方はどこにいるか探してみてください。

アーチの中の風景

アーチの中にも美しい装飾の風景は続きます。作品を担当したのは、ジョヴァンニ・プリニ(Giovanni Prini)。半月状の部分には、平和と家族にまつわる装飾が施されており、外側に描かれた戦争のシーンとのギャップで、思わず心がホッと落ち着きます。周りを囲む4つの柱と、さらにそれを囲む16本の円柱の柱も、近くで見るとそのスケール感に圧倒されますよ!

アルコ・デッラ・ヴィットーリア 是非食べてほしい逸品

Cima alla genovese

「チーマ・アッラ・ジェノヴェーゼ」は、簡単に言うと”ミートローフ”のような食べ物。”チーマ”はジェノヴァの方言で子牛の肉を指す言葉で、その名の通り子牛の肉を使って袋のようなものをつくり、その中へ詰め物をして火を通してつくります。地元の方は家庭で作るコトが多いですが、結構手間暇かかる一品…。レストランでも食べられますので、見かけたらぜひ注文してみてください!

アルコ・デッラ・ヴィットーリア ワンポイントアドバイス

「イタリアの有名な”勝利の門”たち」
戦争の勝利がきっかけとなって建設が進められた門は、イタリア各地にあります。代表的なものは、ミラノにある「平和の門(Arco della Pace/アルコ・デッラ・パーチェ)」、ローマのコロッセオ前にある「コンスタンティヌスの凱旋門(Arco di Costantino/アルコ・ディ・コスタンティーノ)」など。どちらも大変美しい装飾が施されていますので、是非チェックしてみてください。

アルコ・デッラ・ヴィットーリアでの注意点

アルコ・デッラ・ヴィットーリアでの注意点
  1. 24時間365日見学可能です。
  2. ジェノヴァ観光の中心部からは2キロ強離れた場所にあります。
  3. 出来るだけ明るいうちに観光を済ませましょう。

アルコ・デッラ・ヴィットーリアは、ジェノヴァの世界遺産などがある中心部からは2キロほど東側に離れた場所にあります。徒歩で移動する方は念のため場所や前後の予定を確認してから向かいましょう。

まとめ

電車を使ってイタリアを巡る予定の方は、ジェノヴァの「ブリニョーレ(Brignole)駅」を利用する機会があるかもしれません。駅自体もとても美しいのですが、ちょっと足を伸ばせば、アルコ・デッラ・ヴィットーリアのような、さらに美しい風景に出会うことが出来ますよ!博物館や教会などと違って、時間を気にせず見学できる点もメリット。是非、お立ち寄りスポットの1つとして、検討してみてください。

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