ナポリの貴族の館にお邪魔します!ヴィラ・ピニャテッリ

ナポリの貴族の館にお邪魔します!ヴィラ・ピニャテッリ|イタリア観光ガイド

ヴィラ・ピニャテッリに行ってきました!

ナポリのキアイア地区に建つヴィラ・ピニャテッリ。現在博物館として公開されている貴族の館は、絢爛豪華な貴族の世界をお腹いっぱい満喫できます。ここでは建築物(ヴィラピニャテッリ)そのものにフォーカスして見どころをご紹介します。

ヴィラ・ピニャテッリとは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. ナポリの貴族の邸宅を満喫できる点。
  2. 複数の博物館が入っているので、様々な美に触れられる点。
  3. 広大な庭園で自然を満喫できる点。

ヴィラピニャテッリ(Villa Pignatelli)」は、19世紀にピニャテッリ家が所有していたことからその名が付いたお屋敷。現在はピニャテッリ博物館として一般公開されており、誰でも自由に中を見学することが出来ます。ナポリ中心部から少し距離があるものの、周辺は高級エリアが広がっており、しばし、街中の喧騒を忘れさせてくれます。

ヴィラ・ピニャテッリ 押さえておくべき魅力とは?

北と南で表情の異なる外観

1867年、ディエゴ・ピニャテッリ・アラゴナ・コルテス公爵(Diego Pignatelli Aragona Cortés)によって購入されたことからその名が付いた「ヴィラピニャテッリ」。外観はピエトロ・ヴァレンテ(Pietro Valente)によって19世紀前半に建てられたものがベースとなっており、ネオクラシック様式で南側(写真)と北側、見る角度によってまるで異なる表情をしている点がポイントです。

Salotto rosso

「赤の大広間(サロット・ロッソ)」はヴィラピニャテッリの中で最も華やかなスポット。ガエターノ・ジェノヴェーゼ(Gaetano Genovese)による華やかな化粧漆喰で彩られた天井付近が見どころです。名前の通り壁は赤を基調としていて、リビングルームとして使われていた場所。ナポリとフランスの職人たちによって手掛けられた家具類も、どこかフランス情緒が漂う見ごたえのあるものになっています。

Sala azzurra

こちらは「青の間(サラ・アズッラ)」。赤の大広間と同様に来客をもてなす為の場所として使われていた場所で、真ん中に置かれたグランドピアノが、なんとも優雅です。ポイントは壁に飾られた写真たち。この部屋を好んで使っていたロジーナ・ピニャテッリ(Rosina Pignatelli)他、ピニャテッリ家の人々や、この地を訪れた来客たち(サヴォイア家等)の写真を見ることが出来ます。

Sala da ballo

こちらは「ボールルーム(サラ・ダ・バッロ)」。この日は会議の準備が行われていた為、椅子がたくさん設置されていましたが、床も含め、フロア一体が実に優雅な場所で、1870年から1880年にかけて整えられました。マヌエル・トルサ(Manuel Tolsà)が手掛けた、ピニャテッリ家の祖先、フェルディナンド・コルテス(Fernando Cortés)の胸像がポイント。

Sala da pranzo

最後はダイニングルーム(サラ・ダ・プランゾ)をご紹介します。赤の大広間の隣にある緑の間の先に広がるピニャテッリ家のためのプライベートな空間。窓の外の景色も美しく、テーブルの上は19世紀にリモージュ(フランス,磁器の生産で有名)でつくられた食器やカトラリーが並んでいます。近くで見るとピニャテッリ家の紋章が刻まれているのでチェックしてみて下さい。

ヴィラ・ピニャテッリ 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Mezze Manichee

「メッツェ・マニケ」はイタリア語で”半袖”を意味するパスタ。子供やお年寄りでもフォークで簡単に食べることが出来るので、毎日の食卓でも登場回数が多いパスタのひとつです。意外と厚みがあり、アルデンテに茹でるのが結構難しいので、お土産に購入予定の方も、一度レストランで本場のメッツェ・マニケの”食べ頃”を体感してみるのがオススメ。ナポリでは地元の素材を使ったトマトベースのものなどが一押しです。

ヴィラ・ピニャテッリ ワンポイントアドバイス

「複合施設から成るピニャテッリ博物館」
ヴィラ・ピニャテッリの中にあるピニャテッリ博物館(Museo Pignatelli)は「Museo Principe Diego Aragona Pignatelli Cortés」「Museo delle Carrozze」「Casa della Fotografia」から構成されています。ガイドブックや街の案内標識では、それぞれの施設の名前で紹介されることもあるので頭の片隅に入れておきましょう。

ヴィラ・ピニャテッリでの注意点 3選

ヴィラ・ピニャテッリでの注意点
  1. 水曜から月曜の8時半から17時迄開いています。
  2. 火曜日はお休みです。
  3. 入場料は5ユーロ、庭園だけの場合は2ユーロです。

ヴィラ・ピニャテッリだけ見学したい場合も有料で、ピニャテッリ博物館のチケットを買う必要アリ。一年を通じてごった返すことはないので、チケットは現地購入で十分です。

まとめ

なお、ヴィラ・ピニャテッリへのアクセスは地下鉄が便利。ピアッツァ・アメデオ駅(Piazza Amedeo)から徒歩約10分で到着します。入口はプリンチペッサ・ロジーナ・ピニャテッリ通り(Via Principessa Rosina Pignatelli)沿い。石でできた凱旋門のような出入口で、ややわかりにくいので、心配な方は事前にインターネットなどで入口の様子を確認しておきましょう。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。