アーチの美世界。ボローニャ、サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会

アーチの美世界。ボローニャ、サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会に行ってきました!

ボロネーゼパスタやラザニアなど、美食の街として知られるボローニャ。街中にあるサンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会について、思わず行きたくなってしまう魅力の数々をご紹介します♪

サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 美しいアーケードを楽しむことが出来る点。
  2. チマブーエの傑作を見られる点。
  3. 教会らしい厳かな雰囲気を味わえる点。

「サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会(Basilica di Santa Maria dei Servi/バジリカ・ディ・サンタ・マリア・デイ・セルヴィ)」はボローニャの象徴、”二つの塔(ドゥエ・トッリ)”のふもとから伸びるマッジョーレ通り(Strada Maggiore)を10分ほどまっすぐ進んだところにある教会です。最も有名なのはイタリアの有名画家チマブーエの作品を所蔵している点や、美しいアーケード。どちらも見逃すワケには行きません!

サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会 押さえておくべき魅力とは?

チマブーエの「Maestà」

13世紀末にイタリアで活躍した画家のチマブーエ(Cimabue)。彼の作品のひとつ「マエスタ(Maestà)」が、教会内の礼拝堂に飾られています。マエスタとは日本で「荘厳の聖母」と言われているもの。聖母子像の周りに天使がいる作品で、フィレンツェのウフィツィ美術館やパリのルーブル美術館にもチマブーエのマエスタが飾られています。(そう思うと、サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会で無料でチマブーエのマエスタ見られるのは大チャンス!ですよね。)

ボローニャいちの「Portico」

「ポルティコ」という可愛い名前。これはいわゆるアーケード街を指すイタリア語で、サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会の周りにはなが~いポルティコが、レースのように張り巡らされています。ボローニャの街自体にも、いたるところにポルティコは設置されているのですが、ここは街で一番幅の広いポルティコとして有名です。是非美しいアーチの風景を目に焼き付けましょう。

奥行のある「館内」

サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会はポルティコもなが~いのですが、入口から突き当りの中央祭壇までもなが~い!なんと長さ約100メートルもあるんです。高くて先端がとんがった天井、突き当たりにある長いステンドグラスの窓などが、同様式で建てられたミラノのドゥオーモを彷彿とさせます。左右に並ぶ柱がとても綺麗。実はこれ、1つずつ円柱と八角柱になっているのでお見逃しなく!

中央祭壇に飾られた彫刻とパイプオルガン

中央祭壇の前にはジョヴァンニ・アンジェロ・モントルソリ(Giovanni Angelo Montorsoli)の手がけた美しい彫刻があります。その左手にはパイプオルガンも。パイプオルガンはは1968年に設計された比較的新しいもので、なんとパイプの数は約5000本にものぼります。これは、日本にあったら確実に”日本最大級”の貴重な一品。是非現地でじっくり御覧ください。

「悲しみの聖母」像

「悲しみの聖母(Addolorata)」はサンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会のテーマのひとつ。入口すぐの礼拝堂にさっそく、同モチーフの彫刻が飾られています(注:見る方にとっては怖いと感じる可能性もあるため、上の写真はあえて別の聖母像にしています)。手がけたのは地元出身の彫刻家、Angelo Piò(アンジェロ・ピオ)。7つの矢に心臓を貫かれるリアリスティックな聖母はカトリックの大切な教えを表しています。

サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会 是非食べてほしい逸品

Zoo

「ゾー(動物園の意味で英語ですが、イタリアではアルファベット読みします)」はサンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会のほぼ目の前にあるカフェ。イタリアでは珍しいベーグルやパンケーキ等のアメリカンなブランチメニューがいただけるお店として人気です。店内はカフェ兼ショップになっているので、お土産を物色しながらお食事を楽しむのも◎フォトジェニックな空間でイタリアの若者文化に触れることが出来ます。

サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会ワンポイントアドバイス

「サンタ・マリア・デイ・セルヴィとは?」
サンタ・マリア・デイ・セルヴィとは「悲しみの聖母」のこと。サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会は13世紀につくられた、悲しみの聖母を信仰する「聖母のしもべ会」たちによって守られ続けてきました。同名の教会はボローニャ以外にもたくさん。ミラノやローマといった人気観光都市にもあるので、もし興味のある方は違いを味わうべく、訪問してみてください。

サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会観光での注意点

サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会観光での注意点
  1. 13時から15時30分はお昼休みです。
  2. 無料で見学できます。
  3. 駅から30分(約2.5キロ)かかります。

サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会は観光スポットが密集している街の中心部から歩いて10分強。駅からは30分ほどかかります。お昼休みもあるので、旅のスケジュールを立てる時はご留意ください。

まとめ

サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会は外から見るよりも、中に入って見学した方が断然◎高い天井、長い廊下やどこまでも続く回廊は開放感抜群で、いるだけで心がすっと落ち着きます。駅からは少し距離がありますが、街中にはアーケード街(ポルティコ)がたくさんあるので、荒天時でも楽しく向かうことができるでしょう。ボローニャ自体も交通の便が良い街で、特に電車でのアクセスが抜群です。是非足を延ばしてみてください。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。