トリノの郊外にパンテオン発見!?マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジン

トリノの郊外にパンテオン発見!?マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジン|イタリア観光ガイド

マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジンに行ってきました!

2006年に冬季五輪の開催地となったことから、その名がさらに知られるようなったピエモンテ州トリノ。郊外にある「マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジン」という謎の巨大建造物の秘密をご紹介します!

マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジンとは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 広大な公園を一緒に楽しめる点。
  2. パンテオンそっくりの巨大建造物を楽しめる点。
  3. トリノの王族、サヴォイア家の歴史の一端に触れられる点。

「マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジン(Castello ducale di Agliè)」は、トリノの中心部から10キロ弱、南に建てられた大きなマウソレオ(霊廟)。バスや車(タクシー)で街中から比較的簡単にアクセス可能で、周辺には広大な庭園がいくつも整備されているので、美味しい空気とのどかな景色をセットで楽しむことが出来ます。

マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジン 押さえておくべき魅力とは?

通りの名前の由来となった、ミラフィオーリ城

ミラフィオーリ城通り(Strada Castello di Mirafiori)を歩いていると、大草原の奥に見えてくる「マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジン」。通りの名前の由来となったミラフィオーリ城は、現在は取り壊されてしまいましたが、マウソレオから200メートルほど西側に進んだ所にわずかに当時の面影を見ることが出来ます(写真)。道路が整備されていて、簡単に見学できるので、もしご興味のある方は一緒に立ち寄ってみて!

手入れの行き届いた公園たち

ミラフィオーリ城の遺跡があるエリアは「サンゴネ公園(Parco Sangone)」として整備されています。トリノ市内の喧騒を忘れさせてくれるような自然がいっぱいの公園。すぐ南西側には「ボスケット公園(Parco Boschetto)」北東側には「コロンネッティ公園(Parco Colonnetti)」も連なっているので、季節の良い頃は家族連れ、ペットとお散歩する人、ランニングを楽しむ人…たくさんの地元っ子たちで溢れています。

マウソレオ前に設けられたアンティーク調の入口

こちらがマウソレオ・デッラ・ベラ・ロジンの入口。ミラフィオーリ城通りからちょこっとだけ横道に入った所(案内板アリ。なお、この横道をさらに奥まで進むと、ミラフィオーリ城遺跡にたどり着きます)に設けられていて、この入口の先にマウソレオが鎮座しています。鉄製の門の上には、ミラフィオーリ家(マウソレオの建設を指示した貴族)の紋章があしらわれているので併せてチェック!

パンテオンを彷彿とさせる外観

マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジンを初めて見たイタリア人のほとんどが頭に浮かぶのが「あれ⁈ローマのパンテオンにそっくり!」というコト。そう!まさにこの建物は、ローマのパンテオンを忠実に再現してつくられたのです。建設を指示したのはローザ・ヴェルチェッラーナ(Rosa Vercellana,通称ベラ・ロジン)のご子息たち。現在は別の場所に移されてしまいましたが、かつてはこの中に彼女たちは眠っていました。

中までパンテオン!館内の様子

イタリア王国の初代国王、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の妻(元愛人)だったベラ・ロジン。元愛人という立場ゆえ、周囲の同意を得られなかったことからローマのパンテオンにて旦那様と一緒に埋葬してもらうことが出来ず、アンジェロ・デメッツィ(Angelo Demezzi)設計のもと、1888年、マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジンはつくられました。館内の様子もパンテオンにそっくり!2000年代に修復工事が終わり、さらに美しい空間へと生まれ変わっています。

マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジン 是非食べてほしい逸品

Tajarin

「タヤリン」はトリノのあるピエモンテ州のご当地パスタのひとつ。稲庭うどんのようなやや太めの平打ち麺で、材料に卵が入っているのが特長です(少し中華麺に近い味わい!)。ややくたくたっとした食感は好き嫌いあるかもしれませんが、食べやすくて腹持ちも良いので、街歩きの際や、特に冬の寒いなどは身体が温まってGoo!ピエモンテ料理を扱うたいていのレストランで食べられるので、是非チェックしてみてください。

マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジン ワンポイントアドバイス

「敷地内に多く見られる、ミラフィオーリ家の紋章の理由」
マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジンの門扉や建屋の上部に見受けられるミラフィオーリ家の紋章。これは、ベラ・ロジンが1845年にミラフィオーリ伯爵夫人の地位を与えられたことに由来します。ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の後妻として一男、を設けたベラ・ロジン。息子(私生児)のエマヌエーレ・アルベルトにもミラフィオーリの伯爵の称号が与えられています。

マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジン での注意点

マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジンでの注意点
  1. 基本的には敷地内、外からの見学のみとなります。
  2. 館内でイベントなどが行われている場合もあります。
  3. 近くに地下鉄や鉄道の駅はありません。

館内は市民図書館の為、観光客の私たちは基本的には外からの見学のみとなります。近くに地下鉄や鉄道の駅がないため、バスやトラム、車(タクシー)などで行ってみて下さい。

まとめ

なお、マウソレオ・デッラ・ベラ・ロジンから5キロ強(車で10分弱)の所には、世界遺産の「ストゥピニージ宮殿」があるため、セットでの見学がオススメ。こちらも電車でのアクセスが難しい場所にあるのですが、年間を通じて多くの観光客が訪れる為、バスの本数も多く、アクセスしやすいです。トリノの街中では味わえない美味しい空気をお腹いっぱい吸って、癒しのひとときをお過ごしください。

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