此処に行かなきゃはじまらない!フィレンツェ、サンタ・クローチェ聖堂

此処に行かなきゃはじまらない!フィレンツェ、サンタ・クローチェ聖堂|イタリア観光ガイド

サンタ・クローチェ聖堂に行ってきました!

フィレンツェといえば、有名観光スポット大渋滞地帯!その中で「サンタ・クローチェ聖堂(サンタ・クローチェ教会)」は、イタリア史に残る偉人たちの聖地巡礼スポットとして見逃せない場所です。

サンタ・クローチェ聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. イタリア史に残る有名人たちの聖地巡礼が楽しめる点。
  2. 開放感抜群の大広場に建つ、美しい外観にうっとり出来る点。
  3. 広い館内で、カトリックの聖堂の持つ威厳を全身で感じられる点。

「サンタ・クローチェ聖堂(バジリカ・ディ・サンタ・クローチェ)」は、フィレンツェ中心部にある聖堂。ポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)、ウフィツィ美術館などから1キロ弱離れた場所にあるため、意外にも一年を通じて大混雑することは少なく、歴史ある聖堂とゆっくり向き合うことが出来ます。誰でも知っているイタリアの偉人たちの霊廟や芸術品が一堂に会している点も特長。

サンタ・クローチェ聖堂 押さえておくべき魅力とは?

広場に鎮座する外観

サンタ・クローチェ広場に建つサンタ・クローチェ聖堂。聖堂自体の起源は13世紀にまで遡るものの、正面口が整えられたのは19世紀に入ってからのことになります。カトリックの聖堂では、奥(祭壇等)ほど重要視される為、正面口は何百年もの間、味気ない雰囲気のままでした。ニコロ・マタス(Niccolò Matas)によって1853年から約10年の歳月を費やして整えられた正面口。まずは美しい模様をお楽しみください。

木組みの美しい天井

中に入ると、まるでホールのような大きさ!メインフロア(本堂)だけでも圧倒されてしまうのですが、それ以外に、礼拝堂や回廊(中庭)などもあるのですから、当時のフランシスコ会(サンタ・クローチェ聖堂を整えた、カトリックの修道会の名前)の力を思い知らされます。個人的に魅了されたのが天井の様子。重過ぎて落ちて来ないように、あえて木組みにしているのですが、それがきらびやかな地上の世界をさらに引き立てています。

床に敷き詰められたレリーフ

サンタ・クローチェ聖堂は、床もユニークな仕様になっています。暖色系の床の合間にパッチワークのようにはめ込まれている大理石のレリーフたち。これらはお墓で、その数、なんと276もあると言われています。レリーフの柄は、貴族の紋章だったり写真のように枕の上に横たわる人物像だったりさまざま。著名なものは踏まれないようにロープで仕切られているので、そこだけ見てまわるのも、よいかもしれません。

通路の両側に並ぶ霊廟たち

中央通路の左右(右手中心)には、イタリアを代表する偉人達の霊廟(お墓)が並んでいます。その顔ぶれの豪華さたるや!”フィレンツェのパンテオン(ローマにある遺跡で、ここにもイタリアを代表する偉人たちが多く眠っています)”と称されるほどで、私たち日本人でも知っている、ガリレオ・ガリレイ(写真)やミケランジェロ、マキャヴェッリの霊廟もこちらにあります。

中央祭壇のフレスコ画の大作

入り口から中央祭壇までの距離は、なんと約115メートル!天井や足元、霊廟…見どころをあげればキリがありませんが、中央祭壇も見逃せませんよ!特にご覧いただきたいのは、金色の十字架を囲むように描かれたフレスコ画。アニョーロ・ガッディ(Agnolo Gaddi)による”聖十字架物語(Leggenda della Vera Croce)”という作品で、聖堂の名前”サンタ・クローチェ(聖十字架)”にまつわる大作です。

サンタ・クローチェ聖堂 是非食べてほしい逸品

Gnudi

「ニューディ」は、フィレンツェのあるトスカーナ地方でよく食べられる料理。”ヌード”と同じ語源を持つ食べ物で、ラビオリパスタの中身だけ食べる料理のため、この名が付きました。中身だけ…といっても、具の中に薄力粉を混ぜ込むので、ニョッキのような味わい。具を丸める時にほうれん草を混ぜ込むことが多いので、たいていは緑色をしています。

サンタ・クローチェ聖堂ワンポイントアドバイス

「入場料はあるけれど…」
サンタ・クローチェ聖堂は見学するにあたって、入場料が発生します。イタリア全体で見ると”入場無料”のことの方が多い聖堂。「お金を払ってまで中に入るべきか」迷うことも多いと思いますが、入場料がある聖堂は、本堂以外に展示室(付属美術館)や回廊など、普段なかなか入れない場所も見せてもらえることが多い気がします。もし30分~1時間ほど滞在できそうな時は、入場料を払ってでも、見学する価値は十分あると思います。

サンタ・クローチェ聖堂観光での注意点

サンタ・クローチェ聖堂観光での注意点
  1. 入場料は8ユーロです。
  2. 月曜から土曜は9時半から17時半迄開いています。
  3. 日曜祝日は14時から17時半迄開いています。

サンタ・クローチェ聖堂は市内中心部にあるものの、すぐ近くに有名観光スポットがありません。ゆえに、若干ではありますが、観光客が少ないエリアになりますので、地図でしっかりと場所の確認をしてから向かいましょう。

まとめ

今回はサンタ・クローチェ聖堂のメインフロア(聖堂本体)を中心にご紹介しました。しかし!屋外にあるパッツィ家礼拝堂(Cappella Pazzi)、2つの回廊(Chiostri)、美術館(Museo)…まだまだ魅力的な付属施設がたくさんあります(それらについては別の機会に改めてご紹介します)。是非、半日から一日フィレンツェで自由時間が出来たら、足を運んでみてください。

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