ローマ、サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ教会

ローマ、サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ教会|イタリア観光ガイド

サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ教会に行ってきました!

ローマを構成する7つの丘の一つ、パラティーノの丘の上に立つ「サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ教会」。周りの景色も最高!結婚式会場としても人気の教会の魅力に迫ります。

サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ教会とは?行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 古代ローマ遺跡との絶妙コラボレーションが楽しめる点。
  2. パラティーノの丘とセットで楽しめる点。
  3. 聖ボナヴェントゥラにまつわる聖地である点。

「サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ教会(Chiesa di San Bonaventura al Palatino/キエーザ・ディ・サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ)」は、ローマにある7つの丘のひとつ、パラティーノの丘に立つ教会です。目の前には古代ローマ遺跡群がごろごろ!その先には、コロッセオの雄大な姿を望むことも出来ます。

サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ教会 魅力とは?

道中に広がる丘の景色

サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ教会へは、コロッセオの西側から伸びるサクラ通り(Via Sacra/ヴィア・サクラ)の緩やかな坂道を上って向かいます。写真は教会の遠景。周辺一帯にはパラティーノの丘の大パノラマと古代ローマ時代の遺跡群が広がっており、歩くたびに古代ローマ時代にどんどんタイムスリップしていくかのような錯覚に陥ります。

祠(ほこら)付きの外観

こちらは教会の外観の様子、扉の左右に祠(お堂)のようなものが付いているのが特徴的です。この祠は教会左手にもずらり。目の前を通るサン・ボナヴェントゥラ通り(Via di San Bonaventura)沿いにはさらに立派な悲しみの聖母の祠(Edicola sacra Madonna Addolorata)もありますのでそちらも見逃せません(教会への道しるべとしても有効です)。

外観にあしらわれた彫像

教会の建設がスタートしたのは1675年。しかし、現在私たちが見ることの出来る姿は、主に1839年から1840年にかけて改修された後の姿です。扉の上に設置された彫像は、教会のシンボルである聖ボナヴェントゥラ(サン・ボナヴェントゥラ)。13世紀に神学者として活躍した人物で、左手に本を持ち、敬意を表するべく帽子を脱いでいる(本作では足元に帽子が置かれています)のが特徴です。

中央祭壇の様子

中央祭壇に飾られた祭壇画でも聖ボナヴェントゥラの姿を確認すことが出来ます。飾られているのはフィリッポ・ミケーリ(Filippo Micheli)の「無原罪の御宿り(Immacolata Concezione)」。絵の下には18世紀にこの教会の司祭であった、サン・レオナルド・ダ・ポルト・マウリツィオ(San Leonardo da Porto Maurizio)が眠っています。

ジョヴァンニ・バッティスタ・ベイナスキの作品群

館内で最も見ごたえがあるものの一つが礼拝堂を彩る17世紀に活躍した芸術家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ベイナスキ(Giovanni Battista Beinaschi)の作品群です。写真は大天使ミカエルが反逆天使を打ち負かすシーンを描いたもの(San Michele che sconfigge gli angeli ribelli)で、これ以外にも彼の晩年の作品をたっぷりと楽しむことが出来ます。

サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ教会 今日の逸品

Totano

「トータノ」はスルメイカのこと。イタリアではイカ全般を「Calamaro(カラマーロ)」と呼ぶことが多い(正確にはヤリイカのこと)為、メニュー表では「カラマーロ(若しくは複数形のカラマーリ)」と書かれていることが多いかもしれませんが、特に夏場はトータノがよく登場します。パスタやイカリングなどで食べるのが定番。イタリア料理には欠かせない名選手ですので是非ご賞味ください。

サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ教会ワンポイント

「パラティーノの丘」
観光ガイドなどでもおなじみの「パラティーノの丘」。”パラティーノ”には”宮殿”といった意味があり、敷地内では現在でもいにしえの宮殿の遺跡群を見て回ることが出来ます。遺跡群のエリアは有料ゾーン。コロッセオ、フォロ・ロマーノとの3施設共通チケット(16ユーロ)のみの販売となりますのでご留意ください。チケット売り場はサン・グレゴリオ通り(Via di San Gregorio)沿いにあります。

サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ教会での注意点

サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ教会での注意点
  1. 毎日開館しています。
  2. 入場無料です。
  3. 夏季と冬季でミサの時間が異なるのでご注意ください。

ミサはおおむね朝は7時から8時台、夕方は18時から19時台に行われています。その時間はマナーを守って見学するようにしましょう。教会へのアクセスルートが若干わかりにくいので、事前に地図で確認しておくと◎

まとめ

なお、サン・ボナヴェントゥラ・アル・パラティーノ教会は丘の上にあるため、道中なだらかな坂道が続きます。周りが遺跡群ゆえ、かなり開けているので、夏場は直射日光がガンガンに照りつけてとにかく暑い…。ミネラルウォーターを多めに用意しておくなど、準備を整えてから向かうことをオススメします。湿度が低いので、万が一疲れを感じたら都度、木陰で休憩しながら、無理なく観光をお楽しみください!

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