ローマらしからぬおとぎの世界、ミンチョ広場

ローマらしからぬおとぎの世界、ミンチョ広場|イタリア観光ガイド

ミンチョ広場に行ってきました!

「ミンチョ広場」は、ローマの北側にあるユニークな広場。近くに地下鉄の駅がないのでちょこっとアクセスは悪いですが、ローマではなかなか見られない独特の景色が広がっています。

ミンチョ広場とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 一風変わったローマの建築美を楽しめる点。
  2. ジーノ・コッペデゆかりの地を巡れる点。
  3. 感覚的に楽しめる観光スポットである点。

「ミンチョ広場(Piazza Mincio/ピアッツァ・ミンチョ)」は、ローマの北にある「コッペデ地区(Quartiere Coppedè/クアルティエーレ・コッペデ)」の中心となる広場。小さな区画ですが、360度どこを眺めても建築家、ジーノ・コッペデ(Gino Coppedè)が手掛けたユニークな世界が広がっており、言葉や宗教、歴史などを抜きに感覚的に楽しむことが出来ます。

ミンチョ広場 押さえておくべき魅力とは?

Fontana delle Rane

ローマの広場といえば、美しい噴水は欠かせません。ミンチョ広場の真ん中にある噴水はとってもキュート!「カエルたち(Rane)」がモチーフなんです。ジーノ・コッペデが、亡くなる数年前に完成させた「フォンターナ・デッレ・ラーネ(カエルたちの噴水)」。噴水のてっぺんに小さな8匹のカエルがあしらわれた、陽気なムード満点の作品は必見です。

Palazzo del Ragno

カエルたちの噴水の目の前にあるのは…「クモの宮殿(パラッツォ・デル・ラーニョ)」(笑)!ジーノ・コッペデの手がけた私邸で、1920年頃建設されました。正面口の上にある、ブラック×ゴールドのクモのシンボルマークがトレードマーク。その上には、古代アッシリア、バビロニア文明からヒントを得た彫像があしらわれていて、得も言われぬいびつさが、さらに興味をそそります。

Villini delle Fate

クモの宮殿の東隣りにあるのが「ヴィッリーニ・デッレ・ファーテ(妖精たちの館)」です。こちらは見る角度によって、姿形がガラっと変わるので、是非色々な通りから見学してみて下さい。カエルたちの噴水や、クモの宮殿と異なり、妖精は…いないのですが、あべこべな造りや外壁を彩る絵画などが、まるでおとぎ話に登場する家のようである点から、この名が付きました。

Palazzi degli Ambasciatori

ミンチョ広場へと続くドーラ通り(Via Dora)の左右にまたがる大きな建物が「大使の宮殿(パラッツィ・デッリ・アンバッシャトーリ)」。広場の西側に広がる、大きなお屋敷です。真ん中の渡り廊下(アーチ)で、繋がっている点がポイント。こちらも見る角度によって異なる表情をしているので、是非アーチの内側、外側両方からじっくり見学してみて下さい。

Arco dei Palazzi degli Ambasciatori

こちらは大使の宮殿のアーチ(アルコ・デイ・パラッツィ・デッリ・アンバッシャトーリ)を真下から撮影した一枚。屋外とは思えぬ豪華な造りで、レリーフやシャンデリアが目を引きます。20世紀初頭、官僚たちの居住の場として整えられたコッペッデ地区。現在でも広場から延びるタナロ通り(Via Tanaro)には南アフリカ大使館、ブレンタ通り(Via Brenta)にはモロッコ大使館やポーランド大使館があります。

ミンチョ広場 是非食べてほしい逸品

Pasticceria Grué

「パスティッチェリア・グル」はミンチョ広場から歩いて2~3分程のところにあるお菓子屋さん。周辺は並木道が広がっていて、とってもお洒落な雰囲気。店内もジュエリーショップのような高級感があります。その場で食べるなら、ケーキなどの生菓子がオススメ。お土産によさそうなボンボンショコラやマカロンなどもあるので、いつもとちょっと違うローマ土産をお探しの方は是非チェックしてみてください。

ミンチョ広場ワンポイントアドバイス

「ジーノ・コッペデとは」
ジーノ・コッペデは、19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍したイタリア人建築家。1917年から始まったミンチョ広場一帯の開発に尽力しました。彼の手がけた建築たちは「ジーノ・コッペデ様式」と呼ばれるほど、独特なもの。結局コッペデ地区は未完のまま彼の死、その後の第一次世界大戦をもって終わりを迎えましたが、現在でもチャーミングな姿で私たちを楽しませてくれています。

ミンチョ広場観光での注意点

ミンチョ広場観光での注意点
  1. 近くに地下鉄の駅はありません。
  2. 車に気を付けて見学しましょう。
  3. 外観のみの見学となります。

ミンチョ広場にある建物たちは現在も私邸や企業のオフィス等に使われています。見学は外観のみとなりますのでご注意ください。見学の際は、車に気を付けて、出来るだけ日が出ているウチに帰路につけるようにしましょう。

まとめ

なお、ミンチョ広場の最寄り駅はボローニャ駅(Bologna/広場迄徒歩20分)、ポリテクニコ駅(Policlinico//広場迄徒歩20分)となっております。バスなどもありますが、初めてのイタリア旅行では少し難しいかもしれませんので、無理せず上手にタクシー等を利用してご見学ください。歴史や宗教などに詳しくなくても、目で見て感覚的に楽しめる観光スポット。是非、機会があれば足を延ばしてみて下さい。

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