ローマ、サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会で絵画にどっぷり!

ローマ、サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会で絵画にどっぷり!|イタリア観光ガイド

サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会に行ってきました!

ローマの中心部を流れるテヴェレ川のほとりに佇むサン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会。よく見ると横に渡り廊下の付いた不思議な形をした教会の内部を潜入レポします!

サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. テヴェレ川の流れとセットで楽しめる点。
  2. 鮮やかなフレスコ画を観賞できる点。
  3. お隣のサン・ロッコ教会とセットで鑑賞するとさらに理解が深まる点。

「サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会(Chiesa di San Girolamo dei Croati/キエーザ・ディ・サン・ジローラモ・デイ・クロアティ)」は、ローマの真ん中を流れるテヴェレ川からスグのところにある教会。すぐ傍にあるサン・ロッコ教会との密接な関係や、館内をびっしりと埋め尽くす美しいフレスコ画は、知れば知るほど魅了されること間違いありません。

サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会 押さえておくべき魅力とは?

白の際立つ「外観」

聖人ヒエロニムス(サン・ジローラモ)に捧げられた、サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会。今日私たちが見ることの出来る外観は、マルティノ・ロンギ・イル・ヴェッキオ(Martino Longhi il Vecchio)の手によって、1588年から1589年にかけて設計されたものです。時代は後期ルネサンス!この時代特有の、無駄のない洗練された雰囲気の外観は、一見の価値があります。

教会横にある「渡り廊下」

教会の正面左手には茶色の渡り廊下が伸びています。廊下の先には…もうひとつ教会が!こちらはサン・ロッコ教会(Chiesa di San Rocco)。実はこの2つ、以前は1つの教会だったのですが、1930年の倒壊被害後、再建する際にそれぞれ孤立した建物となり、現在は渡り廊下で繋がるのみとなりました。ペストの守護聖人、聖ロクス(サン・ロッコ)を祀るサン・ロッコ教会。お時間があれば、セットで訪問してみてください。

日本にもゆかりあり!?「天井画」

中央廊下上、空いっぱいに描かれた天井画はピエトロ・ガリアルディ(Pietro Gagliardi)の作品です。十字架が天高く上る様子は、3D映像を見ているような錯覚に陥るほど綺麗。ピエトロ・ガリアルディは日本との関係も深く、あの、天正遣欧少年使節がローマに来た時の様子を描いた作品(1855年頃のもの)が、2016年にローマで発見され、大きな話題を呼びました。

だまし絵の「クーポラ」

館内は、真っ白な外観からはまるで想像もつかないほど、所狭しとフレスコ画が連なっています。こちらの青色の円い絵は、ピエトロ・ガリアルディのフレスコ画の先に描かれているもの。実は”だまし絵”なんです!外から見ると「クーポラ(丸屋根)」がないのは一目瞭然。「まさか!?」と思った方は、お帰り前にもう一度外から教会上部をチェックしてみてください。

側面を飾る大きな「絵画」

1847年、ローマ教皇ピウス9世の指示で、大がかりな改修が行われたサン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会。館内には、その時代に飾られたフレスコ画がたくさんあります。壁に大きく飾られた「磔刑」「東方の三博士」を描いた宗教画も、天井画を手掛けたピエトロ・ガリアルディの作品。ちょっと不気味な1枚ですが、絵の持つパワーを感じます。

サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会 是非食べてほしい逸品

Broccolo romanesco

「ブロッコロ・ロマネスコ」は日本で”ロマネスコ”と呼ばれている野菜。「ローマのブロッコリー」という意味のイタリア語からきています。味も使い方もブロッコリーそっくり!サラダ、パスタ、スープなど色々なものに使えて、見た目も◎春先の寒い時期は、常温で保存がきくので、私は冷蔵庫がいっぱいの時は、メイソンジャーに入れてお花のように台所に飾っておくこともあります(笑)ローマで食べてお気に召したら、是非日本でも買ってみてください!

サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会ワンポイントアドバイス

「周辺は観光スポットがいっぱい!」
サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会は、すぐお隣のサン・ロッコ教会以外にも周辺に興味深い観光スポットがたくさんあります。代表的なものは通りを挟んで向かい側に建つ「アラ・パキス(古代ローマ遺跡を復元し、展示しています)」。その先には「アウグストゥス廟(修復中のため、外からのみ見学可能)」があります。是非セットで訪ねてみてください。

サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会での注意点

サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会での注意点
  1. 月曜から土曜は7時から9時、17時から19時迄開いています。
  2. 日曜は10時から13時、17時から19時迄開いています。
  3. ミサの間は見学はお控えください。

サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会は現在クロアチアの方のための施設としての役割も担っています。式典等で開館時間が変更となることもありますので、気になる方は公式HPよりご確認の上、向かってください。

まとめ

ちなみに「クロアティ」とは「クロアチア人」を意味するイタリア語。かつてこの地にクロアチア人のコミュニティがあった点や、聖人ヒエロニムスがクロアチア(ダルマチア地方)出身であることなどを受け、サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会はクロアチア人の為の教会・聖職者育成のための施設としても運営されています。クロアチア語でミサを行うことも…。是非、様々な角度から、サン・ジローラモ・デイ・クロアティ教会の魅力を味わってみてください。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。