1000年以上ヴェローナの街を守り続ける番人、ボルサリ門

1000年以上ヴェローナの街を守り続ける番人、ボルサリ門|イタリア観光ガイド

ボルサリ門に行ってきました!

ヴェネツィアと並ぶ、ヴェネト州の人気都市ヴェローナ。街の中心部に立つ「ボルサリ門(ボルサーリ門)」は、ヴェローナの旅の思い出づくりにぴったりの美しい観光スポット。見どころをご紹介します!

ボルサリ門とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ヴェローナの古代遺跡を見学できる点。
  2. ヴェローナの城壁の歴史に触れられる点。
  3. 街の中心部にあり、観光しやすい点。

「ボルサリ門(Porta Borsari/ポルタ・ボルサリ)」は、ヴェローナの街の中心部にある古い門の跡。ヴェローナ観光の起点として人気のエルベ広場から徒歩5分ほどの場所にあり、24時間365日見学可能なので、他の観光スポットとセットで巡りやすい点も魅力です。2000年の長い歴史を持つヴェローナの街の防衛の歴史に触れられる点も魅力。

ボルサリ門 押さえておくべき魅力とは?

目の前をはしる「ボルサリ門通り」

ヴェローナで街一番の賑わいを見せるをエルベ広場。ここへと続くボルサリ門通り(Corso Porta Borsari)の終着点にあるのが「ボルサリ門」です。通りは車の往来がない歩行者天国になっている為、街の景色やショッピングなどを楽しみながら安心して歩ける点が◎約300メートルのボルサリ門通りは、ヴェローナの街の雰囲気を掴むのにももってこいの場所ですので、ゆっくりと時間を取って散策してみてください。

反対側にのびる「カブール通り」

ボルサリ門を境に、ボルサリ門通りの反対側にのびるのが「カブール通り(Corso Cavour)」。そして、カブール通りの終着点にあるのが、カステルヴェッキオ(ヴェッキオ城)とスカリジェロ橋(写真)です。こちらもヴェローナの人気観光スポット!両者はボルサリ門に取って代わる存在として、14世紀に整えられたものなので、セットで見学すればヴェローナの街の防衛の歴史にたっぷりと触れることが出来ます。

1000年以上の歴史を誇る、古代ローマ時代の遺跡としての姿

ヴェローナの街をぐるりと囲む城壁の出入口の1つとして建設されたボルサリ門。カブール通りから望む姿(写真)が門の外側にあたります。もともとは紀元前49年に建てられたものに起源を持つ、ヴェローナの中でも特に長い歴史を有する遺跡のひとつ。現在私たちが見ることの出来る姿は西暦1世紀に改修された時のものですが、それでも今日まで門の姿をとどめているのですから驚きを隠せません。

門に施された装飾や碑文たち

ヴェローナから15キロほど北に進んだ所にある「ヴァルパンテナ(Valpantena)」という村で採れた石を使って作られたボルサリ門。三段構成になっており、それぞれ赴きが異なる装飾たちも見どころです。一番下の段のティンパヌム(三角小間)の下には門の歴史(西暦1世紀に再建されたこと)にまつわる碑文も…。大きさは縦も横も約13メートルあります。

すぐ近くの「Porta Leoni」

最後にご紹介するのは、ボルサリ門から10分ほど歩いたところにある「レオーニ門(ポルタ・レオーニ)」。ボルサリ門と一緒に、紀元前1世紀に整えられた門で、その姿もボルサリ門にそっくりなことで知られています。ボルサリ門と違って、正面右手にまわると城壁の跡(茶色のレンガの部分)をはっきりと捉えることが出来るので、より”城壁”らしさを感じることが出来ますよ!是非セットで見学してみてください。

ボルサリ門 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Caffè Rialto

「カフェ・リアルト」は、ボルサリ門のふもと(具体的には門の外側、左手)にあるカフェ。朝7時台から23時近くまで開いているので朝ごはんや小休憩などいろいろなシーンで使える点が魅力です。テラス席からはボルサリ門を見ながら食事が出来る点も魅力。店の前はアーケード街(ポルティコ)になっている為、荒天時でも安心して食事を楽しむことが出来ます。

ボルサリ門 ワンポイントアドバイス

「ボルサリ門の名前の由来」
ボルサリ門の「ボルサリ」は、徴税を意味するイタリア語に由来しており、昔、この場所に収税人がいて、税を徴収していたことからその名が付きました。それ以前は「ユピテル門」と呼ばれていたそう。これは、すぐ近くにあったユーピテル(いわゆるジュピター,ローマ神話に登場する女神さま)を祀る神殿があったことに由来します。

ボルサリ門での注意点 押さえておくべき事項3選

ボルサリ門観光での注意点
  1. 24時間365日見学可能です。
  2. 周辺の通りでは、スリやひったくりにご注意ください。
  3. 駅からは少し離れた場所にあります。

ヴェローナの街は駅と街の中心部との間に少し距離があります(2キロ弱、徒歩約30分)。特に冬場は冷え込むので、時間や体力と相談しながら必要に応じてタクシーを活用して効率よく巡りましょう。

まとめ

ヴェローナは町の中心部がまるごと世界遺産に認定されており、街のいたるところで中世の美しい街並みを楽しむことが出来ます。その中で突如あらわれる古代ローマ時代につくられたボルサリ門は、かなり目を引く存在!主要観光スポットから徒歩でらくらくアクセス可能。門の周辺も人気のレストランやショップがたくさんあるので、是非、立ち寄ってみてください。

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