世界最高峰に触れる旅。ヴェネツィア、 フェニーチェ劇場

世界最高峰に触れる旅。ヴェネツィア、 フェニーチェ劇場|イタリア観光ガイド

フェニーチェ劇場に行ってきました!

オペラ発祥の地イタリア。ヴェネツィアにある名門歌劇場「フェニーチェ劇場」は「オペラにはあまり興味がない!」「お芝居を見る時間がない!」…という方でも、実は見学ツアーを利用すれば中に入ることが出来るんです!

フェニーチェ劇場とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. イタリアの誇る名門歌劇場の1つである点。
  2. 見学ツアーを利用して、中に潜入できる点。
  3. 絢爛豪華な劇場の姿を目に焼き付けることができる点。

「フェニーチェ劇場(Teatro La Fenice/テアトロ・ラ・フェニーチェ)」は、ヴェネツィア本島にある名門歌劇場。ヴェネツィア観光の起点となる「サン・マルコ広場」から歩いて5分ほどの場所にあり、お芝居をやっていない時間は中を自由に見学することが出来ちゃうんです。長い歴史の中で、火災等の災難に見舞われながらも”フェニーチェ(不死鳥)”のごとく復活を遂げてきた、劇場の麗しの世界は必見。

フェニーチェ劇場 押さえておくべき魅力とは?

圧倒的オーラを誇る建物

カンポ・サン・ファンティン(Campo San Fantin,サン・ファンティン広場)に面した「フェニーチェ劇場」。建物がぎゅうぎゅう詰めのヴェネツィア本島の中で、決して広い区画に面した劇場ではないのですが、そのオーラは圧倒的です!建物は1792年にジャンアントニオ・セルヴァ(Giannantonio Selva)によって整えられたもの。正面入口、右手には彼の肖像をあしらったレリーフも飾られています。

マリア・カラスの足跡

フェニーチェ劇場は不幸にもオープン後、火災等に見舞われ幾度も改修工事がされています。現在私たちの見ることのできる外観は、ネオ・クラシック様式で整えられたもの。見学にあたって、建物の装飾とともに、是非楽しみたいのがイタリアで大人気のソプラノ歌手マリア・カラス(Maria Callas)ゆかりの品々。彼女は1947年に初めてイタリアを訪れ、フェニーチェ劇場をはじめとする各地の劇場で、イタリア人たちの心を鷲掴みにした永遠のディーヴァです。

Palco reale

こちらはフェニーチェ劇場の中央を司る「ロイヤルボックスシート(パルコ・レアーレ)」。日本でいう”貴賓席”にあたる場所で、まるで宮殿と見紛うほどのまばゆい世界に、劇場の偉大さを感じずにはいられません。装飾を手掛けたのは、ジュゼッペ・ボルサート(Giuseppe Borsato)。19世紀前半に発生した火災での崩壊後、現在の姿に整えられました。

世界最高峰を目の当たりにできる、客席

見学時は(今後変更となる可能性もありますが)ロイヤルボックスシート以外に、1階の客席フロア(アリーナエリア)やロビー、小フロア(アポロンの間)などを見て回ることができます。劇場の席はいわゆるアリーナ席が「プラテア(Platea)」、その周りと囲むバルコニー席が「パルコ(Palco)」と呼ばれており、ツウは演目によって鑑賞する場所を変えたりします。…お芝居にご興味のある方は、事前に見え方の違いを確認しておくのもよいでしょう。

アリーナ席から見る風景

フェニーチェ劇場の座席数は約1500席。イタリアにある歌劇場の中では割と小さめのものにあたる為、どの位置に座っていても、舞台や館内装飾をじっくり楽しむことが出来ます。写真はターコイズカラーが特徴的な天井の風景。ヴィルジリオ・グイディ(Virgilio Guidi)による音楽を奏でる女性たちをあしらった美しいフレスコ画が描かれており、中央には絢爛豪華なシャンデリアが吊るされています。

フェニーチェ劇場 是非食べてほしい逸品

Spezzatino de musso

「スペッツァティーノ・デ・ムッソ」は、ヴェネツィア周辺で親しまれているロバ肉の煮込み料理。”ムッソ”はヴェネツィア周辺の方言で”ロバ”を意味します(標準語は”Asino/アジノ”)。ロバ肉自体は低脂肪高たんぱく!ゆえに、硬めの食感なので”スペッツァティーノ”という、野菜などと一緒に長時間煮込むイタリアの調理方法はもってこい。ロバ肉に抵抗がない方は、是非召し上がってみてください!

フェニーチェ劇場ワンポイントアドバイス

「イタリア三大歌劇場」
オペラ発祥の地イタリア。大きなものから小さなものまで、列島各地に美しい歌劇場が存在しますが、中でも覚えておきたいのが3大歌劇場と呼ばれている「スカラ座(Teatro alla Scala,ミラノ)」「サン・カルロ劇場(Teatro di San Carlo,ナポリ)」「オペラ座(Teatro dell’Opera,ローマ ※日本では”ローマ歌劇場”とも呼ばれています)」の3つ。機会があればぜひ訪ねてみてください。

フェニーチェ劇場観光での注意点

フェニーチェ劇場観光での注意点
  1. 毎日9時半から18時迄開いています。
  2. チケット購入後は、オーディオガイドを使って自由見学となります。
  3. チケットは11ユーロです。

チケットの中にオーディオガイドの料金は含まれています。スマートフォンのアプリ(iOS,Android対応)を使って聴く仕組みになっており、音声は10か国語に対応しています(日本語あり)。

まとめ

なお、2021年夏以降、見学チケットを予約する際には”グリーンパス(新型コロナウイルスのワクチン接種済であること等を証明するもの)”の提示が必須となっており、今後も見学方法が変更となる可能性があります。お出かけの際は、最新情報のご確認をお忘れなく!見学すること自体のハードルは高くない(チケットを買えば、誰でも入れます)ので、是非足を運んでみてください。

 

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