わざわざ立ち寄りたい!ミラノ、サン・セバスティアーノ教会

わざわざ立ち寄りたい!ミラノ、サン・セバスティアーノ教会|イタリア観光ガイド

サン・セバスティアーノ教会に行ってきました!

ミラノの街中に突如現れる円筒形の建物。名前をサン・セバスティアーノ教会と言います。ショッピングの合間にも立ち寄りやすいサン・セバスティアーノ教会の魅力に迫ります。

サン・セバスティアーノ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 繁華街にあり、買い物とセットで楽しめる点。
  2. ローマのパンテオン風の円筒形の外観を楽しめる点。
  3. 市民のための教会を見学出来る点。

「サン・セバスティアーノ教会」は正式名称を「Tempio civico di San Sebastiano(テンピオ・チーヴィコ・ディ・サン・セバスティアーノ)」と言います。市(Civico)が運営する珍しい教会。ミラノ有数の繁華街、トリノ通り沿いにあるため、ショッピングとセットで楽しめる点も◎イマドキの風景の中に佇む、17世紀の教会は、ミラノらしい風景として胸に刺さるものがあります。

サン・セバスティアーノ教会 押さえておくべき魅力とは?

円筒形の「外観」

1577年にペッレグリーノ・ティバルディ(Pellegrino Tibaldi)の手によって建設が始まったサン・セバスティアーノ教会。残念ながら完成したのは彼の亡くなった後でしたが、、1616年にファビオ・マンゴーネ(Fabio Mangone)のもとで、約40年の歳月をかけて、無事完成に至りました。ウェディングケーキのようなユニークな外観は必見。

クーポラの「内部」

教会の中で最も観光客の関心を集めているのが、クーポラ(丸天井)内部の天井画です。アゴスティーノ・コメーリオ(Agostino Comerio)が主に19世紀前半に制作し、その後20世紀に入ってから、ラザッロ・パジーニ(Lazzaro Pasini)の手によって完成に至りました。キリストの贖罪にまつわるストーリーが描かれた壮大な世界観は、宗教に関する知識がなくとも、思わず圧倒させられます。

静謐な「中央祭壇」

ジュゼッペ・メルロ(Giuseppe Merlo)によって1750年代に整えられた中央祭壇。絢爛豪華な天井画と比べると、教会のシンボルである聖セバスティアヌス(San Sebastiano)の黄金の彫像と天蓋のみが際立つ、すっきりとした空間となっております。写真には写っていませんが、天蓋後部の両サイドには、聖母マリアのなどの美しい絵画も飾られています。

祭壇左手の「ピエタ」

天井画とともに注目を集めているのが、中央祭壇の左手にあるピエタ(イエスさまが亡くなった直後の様子をテーマにした芸術作品)の彫刻です。ベネデット・カッチャトーリ(Benedetto Cacciatori)の作品。ピエタといえばミラノではスフォルツェスコ城内にあるミケランジェロの”ロンダニーニのピエタ”が有名ですが、ベネデットのものも、生でみると、吸い込まれるような美しさがあります。

祭壇右手の「油絵」

中央祭壇の右手を飾るのは、アンドレア・ランザーニの油絵(La pala con la Madonna, Sant’ Eligio e Santa Caterina)。向かって左側の説教壇に聖母マリア、右側に聖エリジオおよび聖カテリーナの姿が描かれています。ベネデットの手がけたピエタ(1887年)より、200年近く前に制作されたもので、館内にはこれ以外にも時代の異なる芸術作品が見事に競演しています。

サン・セバスティアーノ教会 是非食べてほしい逸品

Ossobuco

「オッソブーコ」は時々日本のイタリア料理店でもみかける、人気メニュー。仔牛の骨付きすね肉を煮込んだ料理で、どちらかというと”冬の定番”ですが、観光地ミラノでは、夏でも提供しているレストランはたくさんあります。Buco(穴)のあいた骨肉が特徴。サフランベースのミラノ風リゾットと一緒に出されることも多いです。是非、楽しんでみてください。

サン・セバスティアーノ教会ワンポイントアドバイス

「Via Torino」
ヴィア・トリノ(トリノ通り)はサン・セバスティアーノ教会の前にある大通り。ミラノに来るイタリア人もこの通りに来たら思わず興奮してしまうほど!右に左に、世界中の有名ショップが軒を連ねています。イタリア情緒にはやや欠けるかもしれませんが、買い物も食事も一気に出来るので便利!体力や自由時間と相談しつつ、是非そぞろ歩きしてみてください。

サン・セバスティアーノ教会での注意点

サン・セバスティアーノ教会での注意点
  1. 月曜から土曜は8時から18時半迄開いています。
  2. 日曜は9時半から19時半迄開いています。
  3. 12時から15時頃までお昼休みがあります。

サン・セバスティアーノ教会は毎日開いていますが、月曜から土曜が12時から15時、日曜が12時から14時半の間にお昼休みがあります。訪問予定の方はご注意ください。

まとめ

ミラノに来る方のほとんどの方が足を運ぶであろうトリノ通り。サン・セバスティアーノ教会は外から見ても中から見ても大変ユニークで見応えがありますので、是非見学してみてください。ちなみに聖セバスティアヌスは疫病の守護聖人。ペストが大流行した中世に厚く信仰された聖人ですが、現代を生きる私たちにもとっても、とても大切な聖人であることは間違いありません。

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