大草原に立つ美しい聖域。ミラノ、キアラヴァッレ修道院

大草原に立つ美しい聖域。ミラノ、キアラヴァッレ修道院|イタリア観光ガイド

キアラヴァッレ修道院に行ってきました!

ミラノ中心部から約8キロほど離れた郊外に位置する「キアラヴァッレ修道院」。大草原の中に佇む美しい修道院は、機会があったら是非行ってほしい魅惑のスポット。詳しくご紹介します。

キアラヴァッレ修道院とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. ミラノ郊外の美しさを堪能できる点。
  2. 修道院の壁を彩るフレスコ画がとにかく美しい点。
  3. 細かな装飾が見事な塔が見られる点。

「キアラヴァッレ修道院(Abbazia di Chiaravalle/アッバツィア・ディ・キアラヴァッレ)」 は、ミラノ郊外にあるシトー会(カトリックの修道会のひとつ)の修道院(アッバツィア)。12世紀にキアラヴァッレのベルナルド(Bernardo di Chiaravalle)によって現在の建物の前進となる施設がつくられ、その後、勢力を伸ばしていきました。

キアラヴァッレ修道院 魅力とは?

大草原に佇む修道院

ローマ郊外にある、キアラヴァッレ修道院。決してアクセスが良いとは言えませんが、その分北イタリアの豊かな自然をたっぷりと感じることが出来ます。すぐ左手にはアッバツィア庭園(Giardino dell’abbazia)。目の前にはヴェッタッビア公園(Parco della Vettabbia)があり、ヤギや羊などもいて、なんとも牧歌的な雰囲気です。

繊細な模様の塔

建物に近づくと正面口の後ろになんとも美しい塔があることに気付きます。これは「チリビチャッコラ(Ciribiciaccola)」の愛称で知られる鐘楼。14世紀につくられたもので、高さはなんと60メートル近くあります。写真だとわかりにくいですが、八角形のパートが何層にも積み重なっていて、間には素材違いの装飾がアクセントとして使われている、なんとも優雅なもの。ある意味、修道院本体より存在感を放っていますのでお見逃しなく。

館内を埋めるフレスコ画

館内を彩るフレスコ画はキアラヴァッレ修道院の名物。主に1614年から1616年にかけて、ジョヴァン・バッティスタ(Giovan Battista)とジョヴァン・マウロ・デッラ・ロヴェーレ(Giovan Mauro Della Rovere)兄弟によって描かれたもので、質素や厳格を重んじていたシトー会の方針とはやや反するものの、大変見ごたえがあるものに仕上がっています。

最も有名なフレスコ画

館内で最も有名な宝物がベルナルディーノ・ルイーニ(Bernardino Luini)が描いた「おやすみの聖母(Madonna della Buonanotte)」です。ちょうど上階にある寮へと続く階段の先に描かれており、修道士たちが「おやすみ」と挨拶をしてから部屋に戻っていたことから、このような可愛らしい名前が付きました。現在は、階下からしか見ることが出来ませんが、それでも館内でひと際美しいオーラを放っています。

豪華な聖歌隊席

フレスコ画とともに目を引くのが、正面突き当たりにずらりと並んだ聖歌隊席。カルロ・ガラヴァリア(Carlo Garavaglia)が1640年から1645年にかけて手掛けたもので、クルミの木を使った椅子には、ひとつひとつに教会の創始者であるキアラヴァッレのベルナルド(聖ベルナルド)の生涯にまつわる物語が、細かく刻まれています。

キアラヴァッレ修道院 是非食べてほしい逸品

Grana Padano

イタリアを代表するチーズ「グラナ・パダーノ」はここ、キアラヴァッレ修道院で考案されたといわれています。修道士たちが余った牛乳を無駄なく活用するために考案されたのが起源なのだとか。写真のようにお料理に塊ごと使うもよし、粉チーズとして振りかけるもよし。とにかく日本のお醤油やお味噌のような万能選手ですので、レストランに行った際は是非、イタリア流グラナ・パダーノの使いこなし術をチェックしてみてください。

キアラヴァッレ修道院 ワンポイントアドバイス

「イタリアのバスにまつわるエトセトラ」
キアラヴァッレ修道院へ行くためにはバスを利用する必要があります。ミラノ(イタリア)のバスは事前にチケットを購入しておく必要アリ。タバッキ(Tabacchi,イタリアのコンビニのような存在)や観光案内所、駅などで取り扱っているので、行きと帰りの分を必ず買ってから乗車するようにしましょう。

キアラヴァッレ修道院での注意点

キアラヴァッレ修道院での注意点
  1. 火曜から土曜は9時から12時、15時から17時迄開いています。
  2. 日曜は15時から17時迄開いています。
  3. 入場無料です。

修道院の近くには鉄道がありません。ミラノ・ロゴレド駅(Milano Rogoredo)から約2キロの所にあるので、駅からバスやタクシーを利用して向かいましょう。少しでも不安があればタクシーが安心です。

まとめ

キアラヴァッレ修道院はご紹介した施設以外にも色々な施設があり、特に「修道士の店(Bottega dei Monaci)」は、修道士たちがつくった焼き菓子、ワイン、はちみつ、化粧品などが売っていて多くの人が立ち寄ります。営業時間は火曜から日曜の9時から12時、15時から18時(月曜は休み)。大切な方やご自身へのお土産に是非チェックしてみてください。

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