貴族の暮らしぶりが学べちゃう!フィレンツェ、ダヴァンザーティ宮

貴族の暮らしぶりが学べちゃう!フィレンツェ、ダヴァンザーティ宮|イタリア観光ガイド

ダヴァンザーティ宮に行ってきました!

フィレンツェ市内にある16世紀に建てられた貴族のお屋敷「ダヴァンザーティ宮(中世邸宅博物館)」。ガイドブックなどではあまり紹介されない穴場スポットの魅力に迫ります。

ダヴァンザーティ宮とは?絶対行くべき理由3選

おすすめのポイント
  1. 街中にあり、他の観光スポットと一緒に巡りやすい点。
  2. メディチ家以外のフィレンツェの貴族の暮らしぶりを知ることが出来る点。
  3. ベッド、キッチンなど、当時の貴族の様子が上手に再現されている点。

「ダヴァンザーティ宮(Palazzo Davanzati/パラッツォ・ダヴァンザーティ)」は、フィレンツェの中心部にあるダヴァンザーティ家のお屋敷。1956年から中世の貴族の暮らしを現在に伝えるための博物館として一般公開された為「フィレンツェ中世邸宅博物館(Museo della Casa Fiorentina Antica/ムゼオ・デッラ・カーザ・フィオレンティーナ・アンティカ)」の名前でも知られています。

ダヴァンザーティ宮 押さえておくべき魅力5選

街に溶け込む、外観

ポルタ・ロッサ通り(Via Porta Rossa)沿いにたつダヴァンザーティ宮。通りに溶け込むように立つお屋敷は、知らず知らずのウチにうっかり通り過ぎてしまいそうなほどシンプルな外観です。トレードマークは2階と3階の間に取り付けられたダヴァンザーティ家の紋章。横向きで気負い立ちするライオン(紋章にあしらわれているのは金色のライオンです)があしらわれています。

効率さも兼ね備えた、中庭

4階建ての館内は一歩中に足を踏み入れると、中心部に中庭(Cortire)があり、吹き抜けになっています。現在はてっぺんにガラス窓が取り付けられていますが、当時は無かったため、空から降ってきた雨水を地下に貯めて利用していたのだそう。上階の部屋を巡ると、当時、地下から水を各階に運ぶために使っていた井戸の滑車を見ることが出来ます。

Sala dei Pappagalli

こちらは館内で最も有名なダイニングルーム。「オウムの間(サラ・デイ・パッパガッリ)」とも呼ばれており、一見わかりにくいのですが、よくよく目を凝らしてみると、壁紙の隙間や上部の木の絵の中にオウムの姿が描きこまれています。大きな暖炉(写真)が特徴的。その他、当時使用していたお皿や家具なども展示してあり、中世の貴族の暮らしぶりを知る上でとても興味深い部屋の1つです。

Camera delle impannate

こちらは「インパナータの部屋(寝室)」。”インパナータ”はこの部屋に取り付けられている窓の種類を指す言葉。大きなベッドの左手に設置された彫刻家ヤーコポ・サンソヴィーノ(Jacopo Sansovino)による聖オノフリオ(sant’onofrio)の彫像(写真右手)と、その隣にある同じく16世紀初めにつくられた木製の女性の像がトレードマークです。

中世の貴族のためのキッチン

インパナータの部屋と同じ最上階には「キッチン(Cucina/クチーナ)」も備え付けられています。「最上階にキッチンがあると、水や食料を運ぶのが大変そう…」と思われるかもしれませんが、最上階にあることで館内全体に湿気が巡って建物が劣化してしまうのを防止することが出来、また、火事が起こった際も皆が素早く逃げられるようにと工夫されているそうです。

ダヴァンザーティ宮で見つけたグルメ!是非食べてほしい逸品

Crostini neri

「クロスティーニ・ネーリ」は「黒いクロスティーニ」というイタリア語の意味を持つトスカーナ州のお料理。”クロスティーニ”は、薄く切ったパンの上に野菜やチーズ、ペーストなどを乗せて楽しむおつまみフードですが、黒いクロスティーニは真っ黒の鶏のレバー(Fegatini di pollo/フェガティーニ・ディ・ポッロ)のペーストが、パンが見えなくなるほどたっぷり盛られているのが特徴です。

ダヴァンザーティ宮 おすすめワンポイント

「クジャクの部屋もある⁉」」
ダヴァンザーティ宮にはオウムの間だけでなく「クジャクの部屋(Camera dei pavoni/カメラ・デイ・パヴォーニ)」もあります。ちょうどオウムの間の上部に描かれている低い木の絵の中にオウムの代わりにクジャクが描かれているのがポイント。クジャクたちはそれぞれダヴァンザーティ家にゆかりのある人物たちの紋章が刻まれた盾を従えており、オウムの間とはまた違った内装が魅力です。

ダヴァンザーティ宮での注意点

ダヴァンザーティ宮での注意点
  1. 月曜から金曜は8時15分から14時迄開いています。
  2. 土日は13時15分から19時迄開いています。
  3. 入場料は6ユーロです。

チケット売り場は閉館時刻の30分前に閉まります。また、第2、第5日曜日、第1、第3月曜日、元旦とクリスマスはお休みです。博物館としての名前も控えておくと安心です。

まとめ

ダヴァンザーティ宮は貴族のお屋敷自体を楽しむための見学スポットとして最適。貴重な絵画や彫刻作品なども飾られていますが、ダイニングルーム、ベッドルーム、キッチンなどが忠実に再現されているので、16世紀頃のフィレンツェの貴族たちの暮らしぶりを、楽しみながら学ぶことが出来ます。平日は朝早くからやっているので、是非、買い物前の立ち寄りスポットとしてお役立てください。

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