ジェノヴァゆかりの聖人にご挨拶。サン・シーロ教会

ジェノヴァゆかりの聖人にご挨拶。サン・シーロ教会|イタリア観光ガイド

サン・シーロ教会に行ってきました!

ジェノヴァの街の中心部にある「サン・シーロ教会(サン・シーロ聖堂)」に行ってきました!入口は少々わかりにくいですが、一歩中に入ると、ジェノヴァらしさ満点の素敵な教会の風景が広がっています!

サン・シーロ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 街中にあり、徒歩アクセスしやすい点。
  2. ジェノヴァらしい絢爛豪華な内装を楽しめる点。
  3. ジェノヴァゆかりの聖人、サン・シーロへの理解を深められる点。

ジェノヴァの街中にある「サン・シーロ教会(Basilica di San Siro/バジリカ・ディ・サン・シーロ)」。4世紀頃のジェノヴァの司教、聖シーロ(サン・シーロ)に捧げられた教会で、入口はややわかりにくいですが、中に入ると、彼にまつわる美しいフレスコ画や彫像を楽しむことが出来ます。シンプルな外観と、絢爛豪華な内装とのギャップも見どころ。

サン・シーロ教会 押さえておくべき魅力とは?

細道に佇む外観

サン・シーロ教会の外観は、細道に面しているので見つけるのがちょっと大変…。サン・シーロ通り(Via San Siro)を進むと突如、ご覧のような真っ白なファサード(正面口)が見えてきます。こちらの姿になったのは1821年のこと。実は17世紀にはあの、フランダースの犬の物語の中で主人公ネロが憧れた画家として知られる、ルーベンスが設計に携わる案が浮上していたのですが、結局実現に至らず、長らく手つかずのままになっていました。

入り口上の聖シーロ

1821年にようやくカルロ・バラビーノ(Carlo Barabino)の設計に基づいて、新古典主義と言う様式で整えられたサン・シーロ教会のファサード。近くで見ると随所に細かな彫刻が施されていることがわかります。注目は三角屋根の上にある彫像。こちらが教会のシンボル「聖シーロ/4世紀頃のジェノヴァの司教さま)」で、館内でも彼にまつわる芸術作品たちがたくさん登場するので、是非姿を目に焼き付けておいてください。

中央祭壇の聖シーロ

館内は、壁じゅうが煌びやかな装飾で彩られた、ジェノヴァの教会らしい雰囲気。真っ先に目が行く中央祭壇は、1670年にフランス人彫刻家、ピエール・ピュジェ(Pierre Puget)が整えたものです。「フランスのミケランジェロ」とも称されるピエール・ピュジェ。ルーブル美術館(フランス)には、彼専用の展示スペースがあるほどの偉大な人物です。

美しい天井画

中央通路やクーポラ(丸屋根)など、空じゅうを埋め尽くす見事なフレスコ画は、イタリア人画家、ジョヴァンニ・バッティスタ・カルローネ(Giovanni Battista Carlone)がメインで担当しました。彼もバロック時代を代表する芸術家。作品は、1650年から1670年頃にかけて制作され、通路には聖ペトロの生涯が、そして祭壇上のくぼみの部分には聖シーロの栄光の物語が描かれています。

礼拝堂の名画、受胎告知

礼拝堂の中にも美しい作品はたくさん飾られています。特に多くの人が足を止めているのが、オラツィオ・ジェンティレスキ(Orazio Gentileschi)が手掛けた「受胎告知(聖母マリアがイエスさまを身ごもったことを告知される場面を描いた作品)」。オラツィオ・ジェンティレスキは、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂などの絵画も担当した、有名画家で、本作はジェノヴァに滞在していた1624年に描かれました。

サン・シーロ教会 是非食べてほしい逸品

Trattoria Ugo

「トラットリア・ウーゴ」は、写真のジェノヴェーゼパスタが特長的で人気のお店。「Fettuccine al pesto con patate e fagiolini(フェットゥチーネ・アル・ペスト・コン・パターテ・エ・ファッジョリーニ)」と言う名前で、フェットゥチーネパスタも緑色、そしてポテト(パターテ)とファッジョリーニ(インゲン豆)も加わったまろやかな味わいです。お値段は9ユーロ。是非チェックしてみてください。

サン・シーロ教会ワンポイントアドバイス

「2人のサン・シーロ」
イタリアには聖シーロ(サン・シーロ)という名の聖人が2人います。一人が本教会のシンボルである、聖シーロ(Siro di Genova/シーロ・ディ・ジェノヴァ)。そしてもう1人は、ロンバルディア州の都市パヴィーアにいた聖シーロ(Siro di Pavia/シーロ・ディ・パーヴィア)」です。ちなみにミラノにあるサン・シーロスタジアム(スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ)は、おそらく同州の聖人である後者に由来するものと思われます。

サン・シーロ教会観光での注意点

サン・シーロ教会観光での注意点
  1. 毎日8時から12時、16時から19時迄開いています。
  2. 入場無料です。
  3. 入り口は「サン・シーロ通り」にあります。

入り口があるのは「Via San Siro(ヴィア・サン・シーロ)」。細道なので地図などで確認しながら向かいましょう。地下鉄の最寄り駅は「ダルセナ(Darsena)」駅です。

まとめ

サン・シーロ教会は、ジェノヴァゆかりの聖人を祀った教会でありながら、当時、世界で名を馳せた芸術家たちの競演を楽しめる、満足度の高い教会です。最寄り駅の「ダルセナ駅」からは歩いて約5分。教会の周辺にもジェノヴァを代表する観光スポットが多数あります(世界遺産のガリバルディ通りもスグです)ので、是非セットで巡ってみてください。

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