ヴェローナに行ったら見てみて!守りの要、パリオ門

ヴェローナに行ったら見てみて!守りの要、パリオ門|イタリア観光ガイド

パリオ門に行ってきました!

北イタリアの都市、ヴェローナに1550年から1561年にかけて建設が進められた「パリオ門」。一体どのような歴史的背景を持つ観光スポットなのか⁉見どころや門の秘密に迫ります。

パリオ門とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 駅から徒歩15分程度で行くことの出来るスポットである点。
  2. 24時間365日見学可能な点(外観のみ)。
  3. ヴェローナの街の防衛の歴史を垣間見ることが出来る点。

「パリオ門(Porta Palio/ポルタ・パリオ)」は、ヴェローナの陸の玄関口、「ヴェローナ・ポルタ・ヌオーヴァ駅(Verona Porta Nuova)」から1キロほど歩いた所にある強固な石の門。外観のみの見学ならば、24時間365日オッケーなので、時間を気にせず、その美しい姿を観に行くことが出来ます。巨大な門は、中のスペースを利用して展示会等のイベントが行われていることも…!

パリオ門 押さえておくべき魅力とは?

大通りに鎮座する姿

パリオ門があるのは「パリオ門大通り(Stradone Porta Palio)」の突き当たり。イタリアの軍人、フランチェスコ・マリーア1世・デッラ・ローヴェレ(Francesco Maria I della Rovere)の指示で、当時ヴェローナの街をぐるりと囲んでいた城壁の出入口のひとつとして活用するべく、16世紀に建設が決まりました。周辺は環状交差点(ラウンドアバウト)になっているため、パリオ門を360度どの角度からもじっくり楽しむことが出来ます。

売れっ子建築家、ミケーレ・サンミケーリが設計

パリオ門の建設に際し、白羽の矢がたったのがヴェローナ出身の著名な建築家「ミケーレ・サンミケーリ(Michele Sanmicheli)」。彼は軍事関連施設の建築を得意としていた売れっ子で、ヴェローナの、サン・ゼーノ門(Porta san zeno,上写真ご参照)、ヌォーヴァ門(Porta nuova)といった、市を代表する軍事施設を多数手掛けました。中でもパリオ門は「傑作」と言われているので、見逃すワケにはいきませんよ!

モニュメントも見どころ!門の内側

パリオ門大通りからパリオ門を望むと、5つのアーチがあしらわれた均整の取れた外観を楽しむことが出来ます。パリオ門大通りから望める姿は、いわゆる門の内側。外側(反対側)に比べて幾分簡素な印象ですが、その分、目の前の広場(芝生)で、特別展示などが行われることも多く、様々な現代アーティストたちの傑作が、代わる代わる市民や観光客の目を楽しませてくれます。

門の外側の絢爛豪華な装飾

続いて門の外側の様子をご紹介。ミケーレ・サンミケーリがヴェローナの象徴、アレーナ・ディ・ヴェローナ(西暦30年頃つくられたイタリアで最も古い円形闘技場のひとつ)からヒントを経て設計したと言われる美しい姿は、ドーリア式(紀元前6~5世紀に用いられた様式)の円柱が良いアクセントになっています。柱の間には古代ローマ兵士の胸像やヴェローナの紋章(写真)などがあしらわれていますのであわせてチェック!

実は奥行アリ!門の内側の様子

パリオ門は町を守る城壁の出入口として制作が進められた為、中に入ると想像以上に重厚なつくりになっていることに驚かされます。広々としたスペースは、今日では展示会場として使用されることも…。実は外側から見るとわかりにくいのですが、2階や地下通路もあり、2階はかつてシェルターや武器を置く場所として、地下は10分程歩いた先にあるヌォーヴァ門や周辺の城壁へと繋がる秘密の通路として使われていました。

パリオ門 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Mandorlato

「マンドラート」はイタリア語で”アーモンドの”という意味を持つお菓子。ヴェローナから40キロほど南東にある小さな街「コローニャ・ヴェネタ(Cologna Veneta)」で生まれたお菓子で、名前の通りアーモンド、はちみつ、卵白、砂糖を使ってつくられます。ヌガーのような食べ物で日持ちするので日本へのお土産にもオススメ。ホリデーシーズンに主に出回るものですが、それ以外の時期でも売られているので見かけたら味わってみてください!

パリオ門 ワンポイントアドバイス

「パリオの名前の由来」
パリオ門の”パリオ”はイタリアの伝統的な競馬のお祭り「Palio(パリオ,パーリオ)」に由来します。パリオと言えば、トスカーナ州の都市、シエーナで行われるパリオが世界的に有名ですが、それ以外の都市でも昔は盛んに行われており、ヴェローナでも11世紀から「パリオ・デル・ドラッポ・ヴェルデ(Palio del drappo verde)」というイベントが開催されていました。

パリオ門での注意点 押さえておくべき事項3選

パリオ門での注意点
  1. 外観のみの見学の場合、365日24時間いつでも可能です。
  2. 周辺は車の往来が激しいので、交通事故にはご注意ください。
  3. 門の中のスペースを利用して、イベントが行われている場合もあります。

パリオ門の中では、イベントが行われている場合もあります。私たち観光客でも参加可能なものもありますので、気になる方は観光案内所や現地のホテルなどで確認してみてください。

まとめ

「ロミオとジュリエット」の舞台の地として有名なヴェローナ。「愛」にまつわる観光スポットが特集されがちですが、実は城壁に囲まれたロールプレイングゲームの舞台のようなカッコイイ風景も見どころです。滞在日数が2~3日ある方は、都度、旅のテーマを決めて巡ってみるのも楽しいかも…!是非、パリオ門をはじめとするヴェローナの城郭都市の風景もチェックしてみてください。

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