想像以上!行ってよかった、ポンペイのロザリオの聖母の巡礼聖堂

想像以上!行ってよかった、ポンペイのロザリオの聖母の巡礼聖堂|イタリア観光ガイド

ロザリオの聖母の巡礼聖堂に行ってきました!

ポンペイ遺跡以外の観光スポットがなかなかフューチャーされることのないナポリ近郊の都市、ポンペイ。市内にある選りすぐりのスポットの中から「ロザリオの聖母の巡礼聖堂(ポンペイのロザリオの聖母の巡礼聖堂)」をご紹介します。

ロザリオの聖母の巡礼聖堂とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. ポンペイの町の中心部にある点。
  2. 華やかな広場×外観が見ごたえたっぷりな点。
  3. ポンペイとロザリオの聖母との深いつながりを感じられる点。

「ロザリオの聖母の巡礼聖堂」はイタリア語では「(Santuario della Beata Vergine Maria del Santo Rosario di Pompei/サントゥアリオ・デッラ・ベアタ・ヴェルジネ・マリア・デル・サント・ロザリオ・ディ・ポンペイ)」といいます。ポンペイのドゥオーモ(大聖堂)にあたる場所、すなわちポンペイの街の中で、最も重要な宗教施設となります。

ロザリオの聖母の巡礼聖堂 魅力とは?

バルトロ・ロンゴ広場と聖堂との関係

ロザリオの聖母の巡礼聖堂はポンペイ駅から10分ほど歩いたところにあるバルトロ・ロンゴ広場(Piazza Bartolo Longo)にあります。バルトロ・ロンゴは聖堂の建設を指示した人物。ポンペイの町を立て直し、ロザリオ(カトリック教徒の使う数珠のようなもの)を使って祈りを捧げることを人々に説いたバルトロ・ロンゴは、死後54年経って、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世のもとで、列福(聖人の次の地位にあげられること)されました。

傍らに立つ、美しい鐘楼

日本が誇る世界遺産、法隆寺の五重塔にも引けを取らない美しい五段構造の鐘楼。約80メートルある石造りの塔の上に約7メートルもある十字架が飾られている大変立派なものです。アリスティデ・レオノリ(Aristide Leonori)が約13年かけてつくった大作。バルトロ・ロンゴの亡くなる1年前に無事完成を迎え、式典には当時84歳だったバルトロ・ロンゴも出席し、盛大に完成記念式典が行われました。

中央祭壇のロザリオの聖母

広い館内の中で絶対に押さえておきたいのが、中央祭壇にある聖母子像です。これこそが、ロザリオの聖母の巡礼聖堂のシンボルである「ロザリオの聖母(Madonna del Rosario)」。「ポンペイの聖母(Madonna di Pompei)」の異名を持つほど、ポンペイの街にとっても重要なもので、ロザリオへ祈りを捧げることを街の人に説いたバルトロ・ロンゴが、聖堂の祭壇にふさわしい絵を求め、自ら探し回った末発見した貴重な作品です。

目がくらむようなクーポラ

あまりに建物や鐘楼が荘厳過ぎるせいで見落としがちですが、実はロザリオの聖母の巡礼聖堂にはてっぺんまでの高さ、約57メートルの巨大なクーポラ(ドーム屋根)があります。外から見ても大変美しいのですが、内側に描かれているフレスコ画が圧巻!アンジェロ・ランディ(Angelo Landi)が描いた大作で、なんと360体もの人物がびっしりと描かれています。

中央通路を彩るフレスコ画

クーポラの先に広がる天井には、ヴィンチェンツォ・パリオッティ(Vincenzo Paliotti)による聖母マリアの戴冠(天国で神から王冠を授かった)場面と、聖人たちの栄光にまつわる物語が描かれています。ふもとには、ジュゼッペ・トンニーニ(Giuseppe Tonnini)によるバルトロ・ロンゴご夫妻のブロンズ像も飾られているのでこちらも要チェックです。

ロザリオの聖母の巡礼聖堂 是非食べてほしい逸品

Emilia Cremeria

「エミリア・クレメリア」はイタリア各地他、スペインやルーマニアなどにも多数店舗を構える人気ジェラート専門店。ポンペイ店はまさに聖堂のあるバルトロ・ロンゴ広場にあるため、気軽に立ち寄ることが出来ます。明るくて清潔感のある店内。ジェラートのフレーバーはクリーミーなものからシャーベット系までとにかく種類豊富ですが、南イタリアならではの柑橘系のフレーバーは特におすすめです。

ロザリオの聖母の巡礼聖堂 ワンポイント

「ロザリオの聖母の記念日」
10月7日は、ロザリオの聖母の巡礼聖堂のシンボル「ロザリオの聖母」の祝日。国民の祝日ではないものの、カトリック教徒にとっては大切なお祝いの日です。制定の歴史は、1571年にオスマン帝国(トルコ)との戦いの際、ロザリオの聖母に祈りを捧げたところカトリック軍が見事勝利をおさめ、オスマントルコの西ヨーロッパへの進出を食い止めることが出来たことへの感謝から。お祝いの日はイタリア語では「Festa della Madonna del Rosario」と綴り、ポンペイでも盛大なお祭りが行われます。

ロザリオの聖母の巡礼聖堂での注意点 3選

ロザリオの聖母の巡礼聖堂での注意点
  1. 月曜から土曜は7時から19時迄開いています。
  2. 日曜は6時から19時迄開いています。
  3. 14時から15時迄はお昼休みの為閉まっています。

なおポンペイ遺跡からロザリオの聖母の巡礼聖堂へ向かう方は歩いて約20分(約1.6キロ)かかります。一本道なのでわかりやすいですが、特に夏場は南イタリアの直射日光にお気をつけください。

まとめ

ちなみにロザリオの聖母の巡礼聖堂はイタリア語名の正式名称も長いので、案内版などでは「Pontificio Santuario di Pompei(ポンティフィーチョ・サントゥアリオ・ディ・ポンペイ)」と綴られています。「ポンティフィーチョ」とはローマ教皇のこと。1906年にバルトロ・ロンゴ夫妻が聖堂をバチカンに捧げたことから付いた、名誉ある名前。是非ポンペイで最も神聖な場所を訪ねてみてください。

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