ひたすら奥が深い!ナポリ、サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会

ひたすら奥が深い!ナポリ、サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会|イタリア観光ガイド

サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会に行ってきました!

ナポリ大聖堂から歩いて5分弱のところにある「サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会」。中は教会本体以外に、地下遺跡や博物館などもある複合施設となっています。その中から、今回は教会本体にスポットを当てて、見どころをご紹介します。

サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 内容盛りだくさんの複合施設である点。
  2. 開放感のある館内で、のんびりと美術鑑賞できる点。
  3. ルネサンス、ゴシックなど、様々な時代の芸術作品を同時に見ることが出来る点。

「サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会(Basilica di San Lorenzo Maggiore/バジリカ・ディ・サン・ロレンツォ・マッジョーレ​)」は、ナポリの市内中心部にある教会。「Complesso Monumentale San Lorenzo Maggiore(コンプレッソ・モヌメンターレ・サン・ロレンツォ・マッジョーレ)」とも呼ばれており、中は博物館あり、地下遺跡ありの「複合施設(コンプレッソ)」となっております。

サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会 魅力とは?

鐘楼が目印の教会

サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会があるのは、サン・ガエターノ広場(Piazza San Gaetano)。正面口は、1742年にフェデリコ・サンフェリーチェ(Ferdinando Sanfelice)が制作した大変美しい姿…なのですが、実は2013年から永遠と修復工事が続いています。案内板などが出ている為、近くまで来ればわかるかと思いますが、教会へ行くときは念のため、写真の「鐘楼」を目指すと安心です。

すぐ近くにあるサン・パオロ・マッジョーレ聖堂

サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会のお隣には、そっくりな名前の「サン・パオロ・マッジョーレ聖堂(Basilica di San Paolo Maggiore)」があります。ロレンツォ教会の外観は「黄色」、マッジョーレ教会の外観は「グレー×白(写真ご参照)」ですので、頭の片隅に入れておくとよいでしょう。(もちろん間違えて入っても、素敵な教会との出会いがあることに変わりはありません。サン・パオロ・マッジョーレ教会の方は入場無料ですので、その点でも安心です。)

中央祭壇を飾る、大理石の大作

館内に入ると、約80メートルの長い中央通路が目の前に広がります。突き当たりの中央祭壇を飾るのは、ジョヴァンニ・ダ・ノラ(Giovanni da Nola)による大理石の壮大な彫刻作品。ナポリで最も美しいルネサンス芸術のひとつと言われており、教会のシンボルである「ローマの聖ラウレンティウス(サン・ロレンツォ)」の彫像(上部)や、彼の生涯にまつわる物語(下部)が細やかに刻まれています。

礼拝堂の中の宝物たち

こちらは大理石とはまた違った美しさが光る、テラコッタ(素焼き)の祭壇画。ドメニコ・ナポレターノ(Domenico Napoletano)による作品で、通路右手、3番目の礼拝堂に飾られています。真ん中にいるのは聖母マリアとイエスさま。左が聖ロクスで、右が聖マルコ(福音記者マルコ)で、こちらもルネサンス芸術の傑作と言われている為、必見です。

バロック様式の礼拝堂

こちらはコジモ・ファンザーゴ(Cosimo Fanzago)が手掛けたカカーチェ家の礼拝堂です。(祭壇画だけだとわかりにくいですが)この礼拝堂の見どころは他の多くの礼拝堂と異なる様式(バロック様式)で作られている点。ゴシック様式より後に誕生したバロック様式。時代の流れに合わせ、サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会もバロック様式への改築が進められたのですが、結局ほとんどが改修が出来ずじまいとなった為、本礼拝堂は、館内でも貴重なバロック様式の作品となりました。

サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会 是非食べてほしい逸品

Friggitoria

「フリッジトリア」はナポリに多く存在する「揚げ物専門店」。パンやさんやケーキやさんなどと同じような感覚で、ガラスケースの中から好きな揚げ物を指さしオーダーするだけで、気軽に買うことが出来る(しかも安い!)ので、一品だけ気になるメニューがある方や、小腹が減った時のおつまみをお探し中の方にぴったりです。看板に大きく「Friggitoria」と書かれていることが多いので、街歩きの際、探してみてください。

サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会 ワンポイント

「施設の名前エトセトラ」
複合施設となっているサン・ロレンツォ・マッジョーレ教会。今回ご紹介した教会本体部分は、現地HP等では「Basilica(バジリカ)」と呼ばれています。修道院の中にある博物館は「Museo(ムゼオ)」。地下遺跡は「Neapolis Sotterrata(ネアポリス・ソッテラータ)」となっていますので、地図などで場所を確認する際に、必要に応じてご活用ください。

サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会での注意点 3選

サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会での注意点
  1. 毎日9時半から17時半迄開いています。
  2. 入場料は9ユーロです。
  3. よく似た名前の教会にご注意ください。

ミラノに「Basilica di San Lorenzo(サン・ロレンツォ大聖堂)」という大変よく似た名前の有名観光スポットがあります。現地で間違えることはまずないと思いますが、検索などをする時には、ご注意ください。

まとめ

サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会は有料の教会ではありますが、他の教会ではなかなか足を踏み入れることの出来ないような場所にも行くことが出来る(しかも自由見学可能!)な点が、大きな魅力です。地下遺跡の見学は、イタリア語と英語のツアー(無料)に参加して巡ることもできます。是非お好みに合わせて大きな教会を隅々までご堪能ください。

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