ルネサンス期の彫刻がたっっぷり!フィレンツェ、バルジェロ美術館

ルネサンス期の彫刻がたっっぷり!フィレンツェ、バルジェロ美術館| トラベルダイアリー

バルジェロ美術館に行ってきました!

フィレンツェには有名な美術館がたくさん!その中から日本ではややマイナー(!?)なバルジェロ美術館の魅力をご紹介します。彫刻がお好きな方は是非行って欲しい魅惑のスポットです。

バルジェロ美術館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 歴史ある建築物の中を見学出来る点。
  2. ルネサンス期の豊かな彫刻文化に触れられる点。
  3. ドナテッロ作の「ダヴィデ像」を見学出来る点。

「バルジェロ美術館(Museo Nazionale del Bargello/ムゼオ・ナツィオナーレ・デル・バルジェロ)」はもともと行政機関等に使用されていた場所。1865年に国立美術館(ムゼオ・ナツィオナーレ)になり、一般開放されるようになりました。ドナテッロ作の「ダヴィデ像」が有名。それ以外にも、広い館内および中庭には、ルネサンス文化を彩った美しい彫像たちがたくさん展示されています。

バルジェロ美術館 押さえておくべき魅力とは?

ドナテッロのダヴィデ像

バルジェロ美術館の顔ともいえる存在が、ドナテッロ(Donatello)作のブロンズの「ダヴィデ像(David)」。同モチーフの作品はアカデミア美術館(フィレンツェ)にある、ミケランジェロのものが有名過ぎて、若干その陰に隠れてしまっていますが、こちらも人体構造を見事に捉えた傑作です。ドナテッロはミケランジェロの師匠。本作はミケランジェロのものより65年近く前に制作されています。

フィレンツェのシンボルMarzocco

可愛らしい百合の紋章を持ったライオン。名前を「マルゾッコ」といいます。この子はフィレンツェのシンボルとして有名。1419年から1420年にかけ、ローマ教皇がフィレンツェにやって来るのに合わせてドナテッロによって制作されました。、最初は街の中心、シニョリーア広場に設置されていましたが現在、そちらにはレプリカを設置。本物はまさに「こちら」となります。

ジョヴァンニ・デッラ・ロッビアの陶器シリーズ

北イタリアではなかなかお目にかかるコトの出来ないテラコッタ(陶器)の作品。ビタミンカラーがチャーミングで、思わず見入ってしまいます。こちらは、ジョヴァンニ・デッラ・ロッビア(Giovanni della Robbia)によるもの。ロッビア家は一族で活躍した、陶器にまつわる彫刻家で、バルジェロ美術館には、お父様のアンドレア・デッラ・ロッビア(Andrea della Robbia)とともに、専用の展示室が設けられています。

ベルニーニの手がけた胸像

バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂の設計や、ナヴォーナ広場にある四大河の噴水など、傑作を多く世に送りだし、現在のローマの華やかな雰囲気を創り上げた芸術家、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ。彼の作品は、バルジェロ美術館でも楽しむことができます。こちらは「コスタンツァ・ボナレッリ(Costanza Bonarelli)」の胸像。ベルニーニが長らく自室に飾っていた、愛人(彼女には旦那様がいました)の胸像で、何とも言えないナチュラルな雰囲気が、親密さをうかがわせます。

中庭にある、巨大な彫刻

シニョーリア広場にある「ネプチューンの噴水」の作者としても有名な、バルトロメオ・アンマナーティ(Bartolomeo Ammannati)。中庭には6体の彫像から成る、彼の大きな作品が展示されています。これらはもともとヴェッキオ宮殿に設置する噴水に使われるハズだったもの。噴水は、結局完成には至らず、彫像たちはそれぞれ別の場所に置かれていましたが、再度集められ、バルジェロ美術館で楽しめるようになりました。

バルジェロ美術館 是非食べてほしい逸品

All’Antico Vinaio

「アッランティコ・ヴィナイオ」はガイドブックなどでもよく取り上げられるパニーニ専門店。いわゆる日本にある「サブウェイ」のような、テイクアウトが主のファストフード店なのですが、いつも店の前には人がいっぱいです!5ユーロ程度で気軽にお腹を満たすことが出来るので、物価がお高めのフィレンツェでは重宝しますよ!もちろんお味もお墨付きです。

バルジェロ美術館ワンポイントアドバイス

「バルジェロ美術館の元々の姿」
バルジェロ美術館は、1255年にお屋敷として建設が進められたもの。完成してからは、長らくお役所として使われていました(その当時はポデスタ宮殿、その後、バルジェロ宮殿と呼ばれていました)。その後、刑務所(監獄)として使用されていた時期も…(なんと約3世紀も続きます)。そして1865年、国立美術館として運営することが決まりました。

バルジェロ美術館観光での注意点

バルジェロ美術館観光での注意点
  1. 入場料は8ユーロです。
  2. 8時から14時迄開いています。
  3. 第2第4日曜、第1第3第5月、元旦とクリスマスはお休みです。

バルジェロ美術館(フィレンツェの美術館の多くも同じ)の開館時間は頻繁に変わります。インターネットや入口で最新情報をご確認の上、出来れば確実に開いている午前中に行くのがベストです。

まとめ

なお、バルジェロ美術館はご紹介したもの以外では、ミケランジェロの作品が有名。(個人的にはどうしてもアカデミア美術館のダヴィデ像に惹かれてしまうのですが…)バルジェロ美術館の中にも、ミケランジェロ専用の部屋があり、バッカス(神話に登場する人物)などの有名作品を観賞出来ます。基本的にはチケットは当日購入で問題なし。フィレンツェのルネサンス期を彩った彫刻作品を、たっぷりとご鑑賞ください。

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