一生に一度でいいから住んでみたい!ローマ、ブラスキ宮殿

一生に一度でいいから住んでみたい!ローマ、ブラスキ宮殿|イタリア観光ガイド

ブラスキ宮殿に行ってきました!

ローマのナヴォーナ広場に面した場所に位置する「ブラスキ宮殿」。館内は「ローマ博物館」となっており、美しい宮殿の姿と美術品を同時に楽しむことが出来ます。早速詳しく見てまいりましょう!

ブラスキ宮殿とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ブラスキ家の元邸宅にお邪魔できる点。
  2. ナヴォーナ広場とセットで観光できる点。
  3. 貴重な美術品を鑑賞できる点。

「ブラスキ宮殿(Palazzo Braschi/パラッツォ・ブラスキ)」は、ローマで最も有名な広場のひとつ、ナヴォーナ広場の一角にある元、ブラスキ家の宮殿です。現在はローマ市が所有しており、中は「ローマ博物館(Museo di Roma/ムゼオ・ディ・ローマ)」に。観光地ど真ん中にあるので、初めてのローマ旅行でも立ち寄りやすくて◎

ブラスキ宮殿 押さえておくべき魅力とは?

ナヴォーナ広場に面したお屋敷

ブラスキ宮殿があるのは、ローマで最も美しい広場のひとつ「ナヴォーナ広場」の南側です。貴族ルイジ・ブラスキ・オネスティ(Luigi Braschi‑Onesti)の指示で、1791年に建設されたお屋敷。彼は叔父がローマ教皇ピウス6世だったこともあり、多額の資金援助を受け、このような一等地に立派な居住地を建設することが出来ました。

Scalone d’onore

こちらは玄関から続く栄誉の大階段(スカローネ・ドノーレ)。ルイージ・アクイスティ(Luigi Acquisti)が手掛けたギリシャ神話に登場する英雄アキレウス(アキレス/Achille)の像、階段の下に設置された大きな雷神ゼウス(Giove Tonante/ジョーヴェ・トナンテ)の像(作者不明)が名高く、館内をピリっと引き締まったものへといざなっています。

窓からの景色

館内は4階建てになっていて1952年からローマ博物館として開放されています。公開されている部屋は12部屋。こちらは3階からの眺めで左手手前にはパンフィーリ宮(Palazzo Pamphilj)、その奥にはサンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会 (Sant’Agnese in Agone)の美しいクーポラ(丸屋根)を望むことが出来ます。

彫像の部屋

こちらは12体のムーサ(ギリシャ神話に登場する女神)の彫像を描いたフレスコ画が並ぶ「アルコヴァ・トルロニア(Alcova Torlonia)」と呼ばれる部屋。部屋の名前は、ここが1902年に破壊されたトルロニア宮殿から移設されたことに由来するものです。女神たちの下には孔雀やキジなどの取りの絵が描かれたメダリオン(円形の絵画作品)もあり、数ある部屋の中でも、ひと際華やかな雰囲気です。

オリエンタル調の部屋

こちらは中国風の装飾が施された部屋(Sala cinese)。18世紀頃整えられた部屋で、当時ヨーロッパでは”シノワズリ”という中国風の芸術作品が大ブームとなっていました。ふもとに展示されているカルロ・カンポレーゼ(Carlo Camporese)が18世紀前半に手掛けた木製のトレヴィの泉のジオラマも必見。約1キロ先にある本物とそっくりにつくられているので、見比べてみてください。

ブラスキ宮殿 是非食べてほしい逸品

Fagottini

「ファゴッティーニ」は小さな巾着包みのような形をした具入りパスタ(ラビオリパスタ)。「ファゴッティーニ」は”小さな包み”という意味のイタリア語なので、これ以外に小さいパイ(ミートパイ、チョコパイetc…)も同名で呼ばれています。パスタ版のファゴッティーニは、フォークで食べやすく、中にかぼちゃのペーストやトマトペーストなどお店ごとに様々なものを詰めるので毎回サプライズの連続!是非見かけたら注文してみてください。

ブラスキ宮殿ワンポイントアドバイス

「ルーブル美術館とブラスキ宮殿との関係」
ブラスキ宮殿を見学してみて「意外に有名な芸術家の作品が少ない!?」なんて思った方もいらっしゃるかも…。というのも、本来ならばブラスキ宮殿が所有しているはずの貴重な美術品の多くは戦争中、国外に持ち出され、今日もルーブル美術館(フランス)等に飾られているものが少なくないからです。(バロック期の画家のアンソニー・ヴァン・ダイク/Anthony van Dyck 、ルネサンス期の芸術家のジュリオ・ロマーノ/Giulio Romano等)

ブラスキ宮殿での注意点

ブラスキ宮殿での注意点
  1. 火曜から日曜の10時から19時迄開いています。
  2. 12月24日と31日は10時から14時迄の営業です。
  3. 入場料は9.5ユーロです。

毎週月曜、元旦、メーデー、クリスマスはお休みとなりますのでご注意下さい。オーディオガイドが必要な方は4ユーロで貸し出しアリ(但しイタリア語と英語版のみとなります)。

まとめ

ブラスキ宮殿は誰もがうらやむ超好立地にあるお屋敷(博物館)…ですが、一年を通じてごった返すことがほとんどない為、ゆっくりと館内を巡ることが出来ます。なにより嬉しいのは窓からナヴォーナ広場の絶景を独り占めできるコト。まるで住人になったかのような気分で眼下に広がるナヴォーナ広場を独り占めすれば、気分はもうローマ貴族!です。是非足を運んでみてください。

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