聖なる力を感じる世界遺産、ピエモンテ州オローパの聖域

聖なる力を感じる世界遺産、ピエモンテ州オローパの聖域|イタリア観光ガイド

オローパの聖域に行ってきました!

ピエモンテ州の街、ビエッラ郊外にある、標高約1200メートルの場所に広がる「オローパの聖域」。世界遺産にも認定されているパワースポット、オローパの魅力を、たっぷりとご紹介いたします。

オローパの聖域とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 世界遺産「聖なる山」にある点。
  2. 貴重な「黒い聖母」が見られる点。
  3. 黒い聖母信仰の精神に触れられる点。

「聖なる山(サクリ・モンティ)」に広がる集落オローパ。一帯は「オローパの聖域(Santuario di Oropa/サントゥアリオ・ディ・オローパ)」と呼ばれており、いわゆる一種の”パワースポット”に当たる場所となります。2003年には世界遺産にも認定され、さらに有名に。観光地としての見所もたくさんあり、特に「黒い聖母像」は、周辺の神聖な雰囲気も相まって、とてもミステリアスな雰囲気を醸しています。

オローパの聖域 押さえておくべき魅力とは?

「旧聖堂」

「旧聖堂(Basilica Antica/バジリカ・アンティカ)」は、奥に見える丸屋根の建物(新聖堂)との対比で付けられた名前。1599年に蔓延したペストの終息に感謝する形で、1620年に建てられました。小さいながらもその存在感は圧倒的。入口の扉の上には2人の愛らしい天使に挟まれるようにして、当時この地を治めていたカルロ・エマヌエーレ二世の美しい彫像が見て取れます。

旧聖堂の中にある「黒い聖母」

旧聖堂に入ると、まもなく見えて来るサチェッロ(柵で囲われた祭壇)。その中にオローパの聖域の中で最も有名な「黒い聖母(Madonna Nera/マドンナ・ネーラ)」がいます。黒い聖母への信仰心がなくとも、もちろん見学だけすることも出来、祭壇をのぞき込むような形で、神々しい姿を見ることができますよ!最初は特異な見た目にかなりの衝撃を受けますが、じわじわと、そのやさしげな表情に心が穏やかになります。

「新聖堂」

黒い聖母は、旧聖堂以外でも見ることができます。それが、こちらの「新聖堂(Chiesa nuova/キエーザ・ヌオーヴァ)」。巡礼者の増加などを理由に、1885年から建設が進められた新聖堂。とにかく大きな丸屋根(クーポラ)がトレードマークで、なんと直径約33メートル、イタリア第5位の大きさを誇ります。館内の黒い聖母も、旧聖堂より大きめ。是非2つあわせて御覧になってください。

巡礼者のための「施設」

黒い聖母を一目見ようとやってくる巡礼者は今日でもたくさんいます。標高約1200メートルの地にあるオローパは、巡礼者たちを迎え入れるための宿泊施設や食堂、ちょっとした買い物が出来るスーパーやブティックなどもあり、さながら街のよう。興味深い光景が一体に広がっています。宿泊施設は大手ホテル予約サイト等でチェックすることも可能。興味がある方はぜひ調べてみてください。

美しい「山の上の景色」

美しい建物、聖母像とともに忘れてはならないのが雄大な景色。オローパ一体は豊かな緑が広がっており、教会に興味がない方でも、自然豊かな観光スポットとして十分楽しむことができます。駐車場から新聖堂まで続く、緩やかな坂道の両サイドは芝生や道が整備されているので、ピクニックなどにももってこい。さらに進むと小路にいくつもの礼拝堂があり、聖なる地ならではの景色に出会うことも出来ます。

オローパの聖域 是非食べてほしい逸品

Caffè Oropa

「カッフェ・オローパ」はオーロパの聖域内にあるカフェレストラン。旧聖堂から少し、駐車場側に下った所に位置します。席数が多く、手頃な価格で軽食からしっかりとした食事まで楽しむことが出来るのでオススメ。季節の良い頃はテラス席も充実しており、目の前にある神聖な景色や雄大な自然を愛でながら、素敵な旅の思い出を紡ぐことができます。

オローパの聖域ワンポイントアドバイス

「レストラン選びにご用心」
オローパの聖域内には何軒かレストランがあるものの、一般的な街と比べ、圧倒的にその数は少なめです。特にハイシーズンはランチやディナーを取るのに一苦労!インターネット予約なども残念ながらあまり導入されていないので、現地で時間をハズして食事を取る、ふもとの町で食事を済ませてから上に上がる等工夫してみてください。

オローパの聖域観光での注意点

オローパの聖域観光での注意点
  1. ビエッラ中心部から距離があります。
  2. できるだけ明るいウチに観光しましょう。
  3. 春~秋の観光がオススメ。

オローパへは車orふもとの町ビエッラからバスで向かうのが一般的。バスは本数に限りがあるので時刻表をよくチェックしてから向かいましょう。北イタリアに位置するオローパ。可能であれば春~秋のあたたかいシーズンの観光がオススメです。

まとめ

オローパは世界遺産ではあるものの、まだまだ日本ではあまり知られていない観光地です。しかしながら、到着した瞬間に感じる神聖な雰囲気は、巡礼者でない私たちでもなんとなく神秘的な力を感じてしまいます。ビエッラ・サン・パオロ駅(Biella San Paolo)からバスで約20分。是非新しいイタリアの一面に会いに出かけてみてください。

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