ヴァッレ・ダオスタ州サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城

ヴァッレ・ダオスタ州サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城|イタリア観光ガイド

サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城に行ってきました!

北イタリアのフランスとの国境付近に広がるヴァッレ・ダオスタ州。ここに立つ「サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城」は、州都アオスタの中心部からもアクセス良好。ヴァッレ・ダオスタ州観光のハイライトにぴったりのスポットなんです!

サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. アオスタの街中から行きやすい場所にある点。
  2. サリオ・ドゥ・ラ・トゥール家の栄華を垣間見られる点。
  3. 時代ごとに変貌を遂げてきた不思議なお城の姿を楽しめる点。

北イタリアのヴァッレ・ダオスタ州(Valle d’Aosta)にある「Saint-Pierre(サン・ピエール)」。人口3,000名強の小さな集落のシンボルこそが「サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城(Castello Sarriod de la Tour/カステッロ・サリオ・ドゥ・ラ・トゥール)」です。州都アオスタからも10キロほどの距離の所にあるので、セットでの観光もオススメ。

サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城 押さえておくべき魅力とは?

ヴァッレ・ダオスタ州きっての貴族のお城

ピッコロ・サン・ベルナルド通り(Via del Piccolo S. Bernardo)を走っていると横道(あぜ道)の先にぽつんと佇んでいるサリオ・ドゥ・ラ・トゥール城。城の名前は長きにわたってお城の主であったサリオ・ドゥ・ラ・トゥール家に由来するもので、建物の内外で彼らの紋章(白地に青の横帯。帯の上に3匹のライオンがあしらわれたもの)やゆかりの品を見て取ることが出来ます。(それらを探し合いながらの見学もオツですよ!)。

時代ごとに姿形を変えてきた名城

サリオ・ドゥ・ラ・トゥール家、最後の子孫にあたるクリスティーヌ(Christine)が亡くなった1923年迄このお城に住んでいたサリオ・ドゥ・ラ・トゥール家。お城自体の起源はよくわかっていないものの、13世紀頃からお城の原型となる建物はあったのではないかと言われています。近くでお城をよく見ると、場所によって建物の古さが違うことがわかるので、是非外観をじっくりチェックしてみてください。

1階のハイライト、Cappella

見学フロアは1階(地上階)と2階に分かれており、チケット売り場を抜けると間もなくユニークな部屋が次々と眼前に広がります。1階のハイライトが「礼拝堂(カペッラ)」。改修してあるので一見新しい部屋のように見えるのですが、サリオ・ドゥ・ラ・トゥール家のアントワーヌ(Antoine)が1478年に整えた歴史ある場所で、聖母マリア、および福音書記者(イエスの教えを宣べ伝える人物)ヨハネに捧げられた場所となっております。

礼拝堂の外にあるフレスコ画

こちらは、礼拝堂の外(前室,Sala davanti alla capella)に描かれた2つのフレスコ画。磔刑(イエスさまが十字架にかけられるシーン)と聖クリストフォロス(サン・クリストフォロ)が色鮮やかに描かれています。すぐ目の前にある螺旋階段(Viret)も名物のひとつ。 礼拝堂などが整えられたのと同時期(15世紀)につくられたものと言われています。

2階にあるSala delle teste

螺旋階段の先に続く2階のフロアには、キッチンや広間などがあります。ここでのハイライトは「頭の部屋(サラ・デッレ・テステ)」。ユニークな部屋の名前は、天井を彩る171つの木製の梁に刻まれた装飾たちに由来するもので、1つ1つじっくり見ていくと、中世の男女の姿や道化師、家畜、野生動物、伝説上の生き物などが、細かく刻まれています。

サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Carbonade valdostana

「カルボナーデ・ヴァルドスターナ」は一言でいうとビーフシチューのようなお料理。仔牛のほほ肉等をセロリや玉ねぎなどと一緒に赤ワインでぐつぐつ煮込んでつくる一品で、イタリアじゅうで様々なレシピが存在するのですが、赤ワインや仔牛といったヴァッレ・ダオスタ州ならではの食材をふんだんに使うのがヴァルドスターナ(”ヴァッレ・アオスタ”の意味)流です。

サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城 ワンポイントアドバイス

「すぐ近くにある名城」
サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城から1キロ弱の所には「サン・ピエール城(Castello di Saint Pierre/カステッロ・ディ・サン・ピエール)」という、とてもカッコいいお城があります。ヴァッレ・ダオスタ州の中でも、最も古いお城の1つと言われており、文書上は1191年には立っていたそう。高台にあるので、サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城からも望むことができます。是非探してみてください。

サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城観光での注意点 押さえておくべき事項3選

サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城での注意点
  1. 10月から3月は10時~13時、14時~17時迄開いています。
  2. 4月から9月は毎日9時~19時迄開いています。
  3. 入場料は3ユーロです。

冬季(10月から3月)は毎週月曜、およびクリスマスと元旦はお休みです。すぐ近くに似たような名前のお城(Castello di Saint Pierre/カステッロ・ディ・サン・ピエール)があるのでご注意ください。

まとめ

サリオ・ドゥ・ラ・トゥール城は決して大きなお城ではありませんが、州都アオスタから気軽に足を運ぶことが出来、館内もコンパクトなので30~1時間ほどで効率的に見学できる魅力があります。アルプスをバックに大草原の中に佇む姿も、ヴァッレ・ダオスタ州ならでは素敵。すぐ傍にあるサン・ピエール城とセットで是非足を延ばしてみてください。

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