ジェノヴァ・スピノーラ宮殿で、美術館とお屋敷を同時に巡ろう!

ジェノヴァ・スピノーラ宮殿で、美術館とお屋敷を同時に巡ろう!|イタリア観光ガイド

スピノーラ宮殿に行ってきました!

ジェノヴァの世界遺産にも指定されているスピノーラ宮殿。現在国立美術館として私たち観光客にも一般開放されています。ここでは「宮殿」部分にフォーカスしながら、魅力をご紹介します。

スピノーラ宮殿とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ジェノヴァの世界遺産の1つを巡ることが出来る点。
  2. 栄華を極めたジェノヴァの名門貴族のお屋敷を見学出来る点。
  3. 美術館とお屋敷をセットで見学することが出来る点。

ジェノヴァの貴族、スピノーラ家のお屋敷であった「スピノーラ宮殿(Palazzo Spinola/パラッツォ・スピノーラ)」は現在、国立美術館(Gallerie Nazionali di Palazzo Spinola)として見学することが出来ます。世界遺産にも登録されている、歴史上貴重な貴族のお屋敷。イタリアが誇る絵画の数々も見逃せませんが、お屋敷自体も他の都市では見ることの出来ない素晴らしい景色が広がっています。

スピノーラ宮殿 押さえておくべき魅力とは?

世界遺産に登録された宮殿の姿

ペッリッチェリア広場(Piazza di Pellicceria)通りに立つスピノーラ宮殿。1593年に建てられたお屋敷は、当時ジェノヴァで流行していた「ロッリ制度(海外の要人の宿泊先として、地元の貴族たちのお屋敷を貸し出す制度)」の施設の1つとして登録され、多くの人たちがここを訪れました。まずは世界各国の要人たちが感嘆した、素敵なお屋敷の風景をお楽しみください。

名門グリマルディ家のお屋敷の名残

スピノーラ宮殿を建てたのは、ジェノヴァの貴族、グリマルディ家のフランチェスコ・グリマルディ(Francesco Grimaldi)。グリマルディ家は現在のモナコ公室のご先祖様でもある名家で、1641年まで一族はこの宮殿に住んでいました。「スピノーラ」の名を冠しているのは、その後、こちらもジェノヴァの貴族であるスピノーラ(スピノラ)家の手に渡った為。建物はこの時にいくつか再建されています。

グリマルディ家の歴史がわかる、応接室

こちらは館内でも特に名高い、3階にある応接室(Salone/サローネ)です。赤のカーテンや中央に吊るされたシャンデリアが当時の栄華を思わせる一室。天井に描かれた壮大な物語は、グリマルディ家の栄光の歴史、特に1304年に行われた戦いでの勝利について描かれたものです。真ん中がダメージを受けているのは、第二次世界大戦による爆撃の影響。館内は修復作業が続いていますが、所々にこのような戦争の跡が見られます。

何部屋も続く、趣の異なる応接室

さすがは、各国の要人たちのゲストハウスとして使われていたスピノーラ宮。ロッリ制度に登録されるお屋敷は当時、かなり厳選されていた為、選ばれるにふさわしい豪華な応接室が館内には何部屋もあります。こちらは先ほどの応接室からスグのところにある別の応接室。「Salotto verde(緑の応接室)」などとも呼ばれていた部屋で、寒色系の家具でまとめられた幾分リラックス出来る(?!)空間になっています。

可憐な雰囲気の、鏡の間

こちらは「鏡の間(Galleria degli specchi/ガレリア・デッリ・スペッキ)」と呼ばれる部屋の天井部分。館内は基本的には現在、美術館として絵画が所狭しと飾られているのですが、こちらは絵画の代わりに鏡が飾られている、趣の異なる一室です。天井画が女性らしく優美な点もポイント。ロレンツォ・デ・フェッラーリ(Lorenzo de Ferrari)が手掛けた黄金のしっくい彫刻たちで、バックス(バッカス)、ウェヌス(ヴィーナス)といった神話に登場する人物たちがあしらわれています。

スピノーラ宮殿 是非食べてほしい逸品

Antica Vaccheria

「アンティカ・ヴァッケリア」は、ジェノヴァ市内を走るケーブルカーの一つ、サンタンナ線(Funicolare Sant’Anna)の「Bertani(ベルターニ)」駅を降りたところにあるバールです。楕円形に伸ばされた「スピアナータ(spianata)」という独特の形のピザが名物で、場所もわかりやすいので徒歩でジェノヴァ観光される方にもオススメ!ケーブルカーを利用されるご予定の方は是非チェックしてみてください。

スピノーラ宮殿ワンポイントアドバイス

「階の数え方」
スピノーラ宮殿は5階(+テラス)建てで構成されています。主に見学ルートとして公開されているのは4階まで。見学の際、階数の数え方が日本と異なりますのでご注意ください。具体的には、地上階(1階)が0階。2階が(Primo Piano/プリモ・ピアノ,1階)3階が(Secondo Piano/セコンド・ピアノ,2階)4階が(Terzo Piano/テルツォ・ピアノ,3階)となります。

スピノーラ宮殿観光での注意点

スピノーラ宮殿での注意点
  1. 火曜から土曜は8時半から19時半迄開いています。
  2. 日曜祝日は13時半から19時半迄開いています。
  3. 入場料は6ユーロです。

スピノーラ宮殿だけ見学したい場合も、美術館のチケットを買って入場する必要があります。またジェノヴァ王宮内の博物館(Museo di Palazzo Reale)とのセット券(6.5ユーロ)もあります。

まとめ

なお、宮殿の正面口に面したペッリッチェリア広場通りや周辺は、細道が続くので、出来る限り明るいウチに訪問を済ませるようにしましょう。オフシーズンや平日は、日中でもご注意を。1つの宮殿で、名画も世界遺産としてのお屋敷の姿も堪能することが出来るスピノーラ宮殿。館内にはイタリア国外を代表する芸術家たちの作品も多数展示されていますので、別の機会にまた紹介したいと思います。

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