宮殿の中でのんびり彫刻鑑賞♪ローマ、アルテンプス宮

宮殿の中でのんびり彫刻鑑賞♪ローマ、アルテンプス宮|イタリア観光ガイド

アルテンプス宮に行ってきました!

ローマのアルテンプス宮は、現在「ローマ国立博物館」の4つある展示スペースの一つとして開放されており、私たち観光客でもお邪魔することができます。その内部とは!?見所の数々をご紹介します★

アルテンプス宮とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ローマの名門貴族の館にお邪魔できる点。
  2. 古代ローマ彫刻の傑作を堪能できる点。
  3. ナヴォーナ広場等、他の観光地とセットで巡りやすい点。

ローマの市街地にある「アルテンプス宮(Palazzo Altemps/パラッツォ・アルテンプス)」。ここは現在、ローマ国立博物館の点在する4つの施設のうちの1つとして、主に古代ローマ時代の彫刻の傑作が、たくさん展示されています。ローマの名門貴族が住んでいた宮殿自体も魅力満載。展示物だけでなく館内全体、まるっと見逃せません!

アルテンプス宮 押さえておくべき魅力とは?

見事な彫刻が施された「石棺」

宮殿内で最も有名な作品の1つが「ルドヴィシの石棺(Sarcofago Grande Ludovisi/サルコファーゴ・グランデ・ルドヴィシ)」です。見るからにお宝オーラむんむんの石棺!約1.5メートル×約2.7メートル×約1.4メートルの大変大きなもので、3世紀頃作られたと言われています。特筆すべきは、なんといっても見事な彫刻!場所ごとに彫りの深さが異なるのですが、これは当時、ドリルなどを使って彫り上げていたそうです。

ギリシャ時代の「台座」

石棺と並ぶアルテンプス宮の人気者が「ルドヴィシの台座(Trono Ludovisi/トロノ・ルドヴィシ)」。実はこれ、紀元前460年頃(ギリシャ時代)につくられたものなんです!一般にレプリカだったり、後年(主に古代ローマ時代)複製されたものが飾られる場合の多い彫刻関係。目の前にあるものが2000年以上前に出来たものだと思うと、それだけで、なんだかウルっとしてしまいます。驚くほど滑らかな曲線にもご注目。

神話モチーフの「彫刻たち」

館内はその他にも深い歴史を持つ彫刻たちがたくさん!特にギリシャ神話をテーマにしたものが多く展示されています。写真はギリシャ神話のお酒の神様「ディオニューソス(Dioniso Ludovisi)」。もともとは紀元前4世紀頃制作されたものが、西暦160~180年頃ローマ時代の人によってコピーされ、それが16世紀になって発見されました。

明るく優雅な「宮殿」

もともと15世紀に宮殿として建てられ、アルテンプス枢機卿が購入したことからその名が付いた「アルテンプス宮」。現在はローマ市によって管理されており、住んでいる人はいませんが、それでも随所に煌びやかな当時の世界観が見て取れます。こちらは入り口付近のロッジア(ピロティのようなところ)。草花の鮮やかなフレスコ画が、まるで森の中にいるような気分にさせてくれます。

宮殿の中の「礼拝堂」

こちらは1604年に整えられた、宮殿の中にある「サンタニチェート礼拝堂(Cappella di Sant’Aniceto)」の天井画。館内にはなんとプライベート用の礼拝堂や劇場などもあり、彫刻だらけの部屋やロッジアなどとはまた違った、格式高い雰囲気を醸しています。劇場(ゴルドーニ劇場/Teatro Goldoni)では今日でもお芝居が上映されることもあります。興味がある方は是非チェックしてみてください。

アルテンプス宮 是非食べてほしい逸品

Tre Scalini dal 1946

「トレ・スカリーニ・ダル・ミッレノヴェチェントクアランタセイ」はアルテンプス宮からスグのところにある有名観光スポット「ナヴォーナ広場」の一角にあるカフェレストランです。雰囲気も抜群な上、店員さんも観光客慣れてしているのでイタリア旅行初心者の方にも利用しやすいハズ☆写真のチョコレート菓子「Il tartufo(イル・タルトゥーフォ)」が名物ですので、是非チェックしてみてください♪

アルテンプス宮ワンポイントアドバイス

「4施設から成るローマ国立博物館」
ローマ国立博物館の所蔵品は現在アルテンプス宮、マッシモ宮、ディオクレティアヌス浴場跡、 クリプタ・バルビの4か所にて展示されています。これら4施設はなんと、1枚のチケットで入場可能。それぞれ規模や館内の雰囲気、所蔵品の特性が異なりますので、是非時間が許す限り、それぞれの違いを味わいに行ってみてください。

アルテンプス宮観光での注意点

アルテンプス宮観光での注意点
  1. 火曜から金曜は14時から19時45分まで開いています。
  2. 土日は10時30分から19時45分まで開いています。
  3. 最終入場時刻は閉館45分前迄です。

アルテンプス宮は月曜休館。それ以外の平日は、すべて午後からの開館となりますのでご留意ください。週末は日が昇るにつれて人が増えてくるので、可能であれば午前中の来館がオススメです。

まとめ

古代ギリシャ、ローマ時代の彫刻が好きな方はたっぷり半日ほどかけて巡るのがオススメ。ローマ国立博物館4施設全てを巡りたい方は、小一時間程度あれば主要作品を観て回れることと思います。絵画と違ってなかなか日本へ来日することのない有名彫刻作品。せっかくローマまで来たのならば、是非この地がつくり上げた傑作たちをゆっくりご覧になってみてはいかがでしょうか?

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