日本人にも縁のある場所。ローマ、サンタ・マリア・デル・オルト教会

日本人にも縁のある場所。ローマ、サンタ・マリア・デル・オルト教会|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・デル・オルト教会に行ってきました!

ローマの中心部にあるサンタ・マリア・デル・オルト教会(サンタ・マリア・デロルト教会)。ここはなんと、日本と非常に深~い関係があるのです。その秘密とは!?詳しくご紹介します★

サンタ・マリア・デル・オルト教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 日本と深い関係で結ばれた教会である点。
  2. ローマの下町、トラステヴェレ地区の魅力をセットで味わえる点。
  3. フルーツや野菜モチーフの可愛らしい装飾を楽しめる点。

「サンタ・マリア・デル・オルト教会(Chiesa di Santa Maria dell’Orto/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・デッロルト)」は「真実の口」から歩いて約20分。トラステヴェレというローマの下町にある教会です。可愛らしい装飾が施された教会は、よく見ると所々に日本語の案内板が…!そう、実はここ、日本と深い関係で結ばれた教会でもあるのです。

サンタ・マリア・デル・オルト教会 押さえておくべき魅力とは?

元菜園だった教会の「立地」

「Orto(オルト/菜園)」の名を冠したサンタ・マリア・デル・オルト教会。名前の理由はこの場所が昔、菜園だったことに由来します。1488年頃、当時この場所を耕していた男性が、病気平癒のために菜園の入口に描かれていた聖母マリア像に祈りを捧げたところ、奇跡的に回復したのだそう。以降、この地が神聖な場所として崇められるようになり、聖母マリアを祀るサンタ・マリア・デル・オルト教会が整えられました。

可愛らしい足元の「タイル」

菜園にルーツを持つサンタ・マリア・デル・オルト教会。中に入るといたる所にフルーツや野菜が描かれており、カトリックに詳しくない方でも、思わず1つ1つ見て回りたくなること請け合いの、可愛らしい空間が広がっています。写真は床にあしらわれたモザイク画。教会を整えるにあたって資金提供をしたフルッタローリ大学にまつわる記念碑で、1767年に設置されました。

聖母マリアのいる「中央祭壇」

1489年に建設がスタートし、1567年に完成した教会。主祭壇には教会のシンボルである聖母マリアの姿が見えます。祭壇は16世紀にジャコモ・デッラ・ポルタ(Giacomo Della Porta)が制作(その後18世紀に再構成されています)。ジャコモ・デッラ・ポルタといえば、ローマに有名な芸術作品を数多く残した巨匠。本作をつくった後、あのサン・ピエトロ大聖堂の制作にも携わりました。

中央祭壇上の「ロゴ」

中央祭壇の上にあるステンドグラスにもご注目。AとMが組み合わさった模様なのですが、よくみるとこちらもフルーツと野菜で出来ています。「こんにちは、聖母マリア」を意味するラテン語”Ave Maria(アヴェ・マリア)”の頭文字がモチーフとなったステンドグラス。白と金が貴重となった祭壇の中にあしらわれたビビットカラーは、実際に間近で見ると、とても華やかで可愛らしいです。

中浦ジュリアンの「礼拝堂」

サンタ・マリア・デル・オルト教会の出来た1567年に産声をあげた中浦ジュリアン(イタリアではGiuliano Nakaura,ジュリアーノ・ナカウラ)。1582年2月20日に日本を出発。1585年3月22日にローマに到着した後、サンタ・マリア・デル・オルト教会に宿泊したことから、館内には彼のための礼拝堂が設置されています。中央に置かれた和装の肖像画は必見です。

サンタ・マリア・デル・オルト教会 是非食べてほしい逸品

Trattoria Da Enzo al 29

「トラットリア・ダ・エンツォ・アル・ヴェンティノーヴェ」は日本のテレビでも紹介されたことのある人気のレストラン。日本の居酒屋さんのようなカジュアルな雰囲気なので、初めてイタリア旅行される方にはちょっぴり難易度が高いかもしれません…。が「地元の味を楽しみたい!」という方は、行く価値アリ。メインのパスタ料理も絶品ですが、デザートも可愛くてオススメです。

サンタ・マリア・デル・オルト教会ワンポイントアドバイス

「日本語のサイトも参考になります」
サンタ・マリア・デル・オルト教会は、知名度はそこまで高くないものの、日本からの来訪者も比較的多い教会です。公式HPには日本語版(但し機械翻訳)もあるので是非参考にされてみてください。また、在バチカン日本国大使館内にも紹介ページが設けられています。

サンタ・マリア・デル・オルト教会観光での注意点

サンタ・マリア・デル・オルト教会観光での注意点
  1. 月曜から土曜の10時から18時迄開いています。
  2. 月曜午前、水曜午後、土曜13時以降はクローズしています。
  3. 日曜は教会自体は開いていますが、ミサの為見学は出来ません。

サンタ・マリア・デル・オルト教会は開館日が不規則です。またローマの中心部から少しだけ離れた場所にあるため、スケジュールをしっかり調整した上で、明るいウチに見学を終えるようにしましょう。

まとめ

サンタ・マリア・デル・オルト教会は小学生のお子様やご高齢の方との旅行の際も、ぴったりの観光スポット。ローマのカトリック文化を学べるだけでなく、日本の安土桃山時代から江戸時代初期にかけての外交状況やキリスト教との関わり方についても学ぶことが出来ます。中心部からはちょっとだけ離れた場所にありますが、もし「真実の口」方面へお出かけ予定の方は、是非足を延ばしてみてください。

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