隠された絵画を探せ!ナポリ、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会 

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会 に行ってきました!

ナポリの世界遺産、旧市街の中にある「サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会」。シンプルな外観からは想像もつかないほど奥行きがある教会で、アっと驚く不思議な仕掛けも用意されています。

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. ナポリ旧市街(歴史地区)を一緒に散策できる点。
  2. 名画が連なる荘厳な教会の風景を楽しめる点。
  3. アッと驚く不思議な仕掛けが用意されている点。

「サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会(Chiesa di San Giorgio Maggiore/キエーザ・ディ・サン・ジョルジョ・マッジョーレ)」は、ナポリ歴史地区(1995年に世界遺産に登録されました)の一角にある教会。入口はいたってシンプルなのですが、一歩中に足を踏み入れると、他の教会ではまず見られないような不思議な光景を幾度も目の当たりにすることが出来ます。

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会押さえておくべき魅力とは?

教会横のストリート・アート

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会があるのはナポリの街の中心に位置するヴィカリア・ヴェッキア通り(Via Vicaria Vecchia)沿い。教会と同じかそれ以上に有名⁉なのが、正面口左手にあるストリート・アートで、世界的に有名なイタリア人アーティスト、ジョリット・アゴック(Jorit Agoch)が手掛けた聖ジェンナーロ(ナポリの守護聖人)を楽しむことが出来ます。

シンプルなファサード

ド派手なストリート・アートに若干押され気味⁉ですが、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会のファサード(正面口)も見逃せません。中央扉の上にいるのは19世紀に追加された聖母子像。屋根の辺りには教会のシンボルである聖ゲオルギオス(サン・ジョルジョ)の白馬に乗った凛々しい姿も見ることが出来ます(聖ゲオルギオスは白馬に乗って竜退治をしたことで有名。ゆえに、よく白馬とセットで描かれます)。

ファサード裏手の不思議な光景

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の中に入ると、早速不思議な光景を目にすることになります。というのも、館内手前部分(ファサード裏手部分)がなにやら遺跡のような作りになっているからです。実はここは、かつて中央祭壇だった場所。サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会は元々4~5世紀に建てられたのですが、1640年の火災をきっかけに改修工事が行われた際に、ファサードが180度くるりと回転してしまったのです。

荘厳な中央祭壇

ファサードからは想像つかないほど、広々とした奥行きのある館内。ひと際存在感を放つ中央祭壇は、カミッロ・リオンティ(Camillo Lionti)によって1786年に整えられたものになります。祭壇奥の木の十字架は12世紀のもの。祭壇の両端に設置されたアンジェロ・ヴィヴァ(Angelo Viva)による美しい2体の彫刻も人気があります。

中央祭壇奥の、不思議な絵画

中央祭壇の奥には、館内で最も有名な不思議スポットがあります。それが、左側に飾られているアレッシオ・デリア(Alessio d’Elia)の絵画。実は絵画の奥にもう1つの絵画が隠されており、教会の修復中に偶然発見されました。いずれも聖ゲオルギオスの竜退治のシーンをモチーフにしたもの。奥の絵は管理人さん次第で時々御開帳されるので、運が良ければ生で見られるコトもあります。

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会 是非食べてほしい逸品

Trattoria Don Vincenzo

「トラットリア・ドン・ヴィンチェンゾ」は、サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の前からのびるサン・ビアジョ・デイ・リブラ通り(Via San Biagio Dei Libra)を数分歩いた所にある大衆食堂。かなりローカル色が強いお店なので、入るのにちょっと緊張するかもしれませんが、ナポリの下町の雰囲気を味わいたい方にはぴったり!店の外に色鮮やかなパネルで表示されたメニュー表が目印です。

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会ワンポイントアドバイス

「市内にたくさんある!サン・○○・マッジョーレ教会」
ナポリ市内には”サン・○○・マッジョーレ。の名を冠する教会がたくさん!代表的なものは「サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会」「サン・ドメニコ・マッジョーレ教会」「サン・パオロ・マッジョーレ教会」です。頭の片隅に”似た名前の教会が複数ある”ということだけでも覚えておくと、ガイドブックを開くときに混乱が防げるハズ。

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会での注意点 3選

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会での注意点
  1. 月曜から土曜の8時から12時と17時から19時迄開いています。
  2. 日曜は8時から13時迄開いています。
  3. 入場無料です。

教会は大通り(ドゥオーモ通り)に面していますが、下町ムード満点。少しでも道中治安に不安を感じたら、無理せず時間等を改めて見学するorタクシー等で見学に行くようにしましょう。

まとめ

ちなみに中央祭壇の後ろに隠された絵画の作者はアニエッロ・ファルコーネ(Aniello Falcone)。ナポリの17世紀を代表する画家のひとりで、ヴォメロの丘(ナポリ)の上には、彼の名前を冠した通りもあります(ちなみに隠された絵画は1645年に制作されました)。現地で御開帳のシーンが見られなかった場合は、動画サイトなどで名画をチェックすることも可能。美しい1枚をどうぞ、心行くまでお楽しみください。

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