ピサの中にあるエレガンス、カロヴァーナ宮が見逃せない!

ピサの中にあるエレガンス、カロヴァーナ宮が見逃せない!| イタリア観光ガイド

カロヴァーナ宮に行ってきました!

イタリア人がオススメするピサの人気観光スポット「カロヴァーナ宮(カヴァリエーリ宮殿)」。その魅力とは!?日本ではあまり紹介されることのない、エレガンス極まるカロヴァーナ宮の魅力を詳しくご紹介します。

カロヴァーナ宮とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ヴァザーリの手がけた美しい外観が魅力的な点。
  2. 駅とピサの斜塔の間にあり、アクセス良好な点。
  3. 有名なカヴァリエーリ広場の一角に立地している点。

ピサの斜塔で有名なトスカーナ州の中都市「ピサ(Pisa)」。ピサ駅からピサの斜塔へ向かう途中にあるのが「カロヴァーナ宮(Palazzo della Carovana)」です。ピサきっての美しい宮殿は、立地するカヴァリエーリ広場(Piazza dei Cavalieri) も含め、一見の価値あり。ピサの斜塔とはまた違った、エレガントな美しさに出会えます。

カロヴァーナ宮 押さえておくべき魅力とは?

プロデューサーは「ジョルジョ・ヴァザーリ」

イタリアの人気都市、フィレンツェの有名な建築物を多く手掛けたことでも知られる、イタリアの偉大なアーティスト、ジョルジョ・ヴァザーリ(Giorgio Vasari)。なんとカロヴァーナ宮の設計も、ヴァザーリが手掛けています。ヴァザーリファンの方は必見。フィレンツェとピサは電車で約1時間の距離ですので、頑張れば日帰りで2箇所への聖地巡礼も夢じゃありません。

コジモ一世の銅像

カロヴァーナ宮の前に立ち、勇ましい姿で遠くを見つめる人物。彼の名は「コジモ1世(Cosimo I)」です。ジョルジョ・ヴァザーリとの親交も深く、ルネサンス文化を育て、今日のフィレンツェの見事な景観を築きあげた立役者としても有名。彼の銅像といえば、ちょうど、フィレンツェのシニョーリア広場にも有名な、騎馬像があります。フィレンツェへも足を運ぶ予定の方は、是非両者の違いを味わってみてください。

白亜の大階段

カロヴァーナ宮とコジモ1世の銅像とを挟むように据えられた大理石の階段。これもまた、カロヴァーナ宮をさらにエレガントなものへとクラスアップさせるのに一役買ってくれています。ジュゼッペ・マルチェッリ(Giuseppe Marchelli)によって18世紀に追加された白亜の階段は、(中に入ることは出来ませんが)階段だけであれば、上ることも出来ますよ!興味がある方は是非1~2段あがってみてください。

宮殿横の謎のアーチ

カロヴァーナ宮の外観をじっくり見ていると、いろいろなものが見えてきます。例えば宮殿の側面に残る謎のアーチの跡。実はこれは、カロヴァーナ宮の前身であるアンツィアーニ宮殿(Palazzo degli Anziani)の頃の名残。前の建物の一部を側面に忍ばせる…ヴァザーリの粋な演出に、思わずグッときてしまいました。

外壁を飾る独特の模様

カロヴァーナ宮の個性的な魅力は、なんといっても外壁を飾る細やかな模様たちではないでしょうか。こちらもヴァザーリがプロデュースしたものだそう。偉人の胸像だったり、当時の王族たちの紋章だったり…コムズカシイものもありますが、特に一番下の段は、12星座があしらわれているので、わかりやすく楽しく鑑賞できますよ!是非目の前まで行って、ご自身の星座を見つけ出してみてください。

カロヴァーナ宮 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Gelateria De’ Coltelli

「ジェラテリア・デ・コルテッリ」はピサでも指折りの人気ジェラートショップ。カロヴァーナ宮から歩いて5分ほどのところにあり、一日中多くの人で賑わっています。実はピサは隠れジェラート激戦区。ジェラテリア・デ・コルテッリから1~2分歩いた所にも「ラ・ボッテガ・デル・ジェラート(La Bottega del Gelato)」という人気店がございます。

カロヴァーナ宮 ワンポイントアドバイス

「宮殿のある”カヴァリエーリ広場”も魅力満載!」
カロヴァーナ宮のある「カヴァリエーリ広場(伊:Piazza dei Cavalieri)」は、かつては周辺一帯が、ピサの政治経済の中心地でした。ゆえに、広場を見まわすと「なんでこんなところに、こんな立派な建物が…」なんて思うほど、豪華絢爛な建物がいっぱい。特に「時計宮(Palazzo dell’Orologio)」「サント・ステファノ・デイ・カヴァリエーリ教会(Chiesa di Santo Stefano dei Cavalieri)」の2つは必見です。

カロヴァーナ宮観光での注意点 押さえておくべき事項3選

カロヴァーナ宮観光での注意点
  1. 中は入ることが出来ません。
  2. 駅から少し距離があります。
  3. 駅で水を買ってから向かうと安心です(特に夏場)。

宮殿内は現在「ピサ高等師範学校(Scuola Normale Superiore di Pisa)」のため、一般見学は出来ません。駅からは歩くと20分強(約1.6キロ)かかるので、ご留意を。道中、日差しを遮る高い建物がないので、特に夏は、熱中症にならないよう、駅で水などを買ってから観光に出発しましょう。

まとめ

修学旅行や遠足などで、小さい頃から何度もピサの斜塔に来ているイタリア人たちが好んで訪れるカロヴァーナ宮。華の都フィレンツェで生まれたルネサンス文化の息吹を感じることも出来る華やかな宮殿は、その背景を知らなくとも、思わず引き込まれるような魅力で溢れています。是非ピサまで行った際は、立ち寄ってみてください。

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