2つの回廊に癒される。ジェノヴァ、サン・タゴスティーノ教会

2つの回廊に癒される。ジェノヴァ、サン・タゴスティーノ教会|イタリア観光ガイド

サン・タゴスティーノ教会に行ってきました!

ジェノヴァの地下鉄、サン・タゴスティーノ駅(S. Agostino)を出てスグのところにある「サン・タゴスティーノ教会」。現在は教会としての役目を終え、中はイベントホールや博物館になっています。

サン・タゴスティーノ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 駅チカで巡りやすい点。
  2. 教会と博物館をセットで巡れる点。
  3. 美しい鐘楼や中世の回廊を見学できる点。

「サン・タゴスティーノ教会(キエーザ・ディ・サン・タゴスティーノ/Chiesa di Sant’Agostino)」は、ジェノヴァの地下鉄、サン・タゴスティーノ駅(S. Agostino)を出てすぐのところにある教会(元教会)。回廊や回廊内にある博物館(有料)が見学可能で、博物館内では美しい彫刻作品を堪能することが出来ます。今回は博物館の展示品以外の部分にフォーカスして、魅力をご紹介します。

サン・タゴスティーノ教会 押さえておくべき魅力とは?

縞々模様の外観

レナート・ネグリ広場(Piazza Renato Negri)広場に建つサン・タゴスティーノ教会。1260年につくられ、その後聖アウグスチノ修道会のもとで、施設を拡大していきました。18世紀に起こった修道会弾圧の動きの中で、教会としてのお役目は終了。現在は20世紀に行われた修復を経て、本堂は、イベント会場として、修道院は博物館として使われています。

すぐ傍にある劇場

教会正面口スグ手前には「トッセ劇場(Teatro della Tosse/テアトロ・デッラ・トッセ)」という名の可愛らしい劇場があります。これは元々「サン・タゴスティーノ劇場(Teatro di Sant’Agostino)」として18世紀にオープンしたもの。ジェノヴァのオペラ史には欠かせない重要な建物で、現在でもトッセ劇場の関連イベントが、サン・タゴスティーノ教会内で開催されることもあります。

扉上に描かれた聖人

教会の前に立つと、ジェノヴァ特有の縞模様の外壁が、さらに際立って見えます。中央扉の上に描かれているのは、教会のシンボル聖アウグスティヌス(サン・タゴスティーノ)。聖アウグスチノ修道会の礎となる教えを定めた人物で、ジョヴァンニ・バッティスタ・メラノ(Giovanni Battista Merano)によって17世紀に描かれました。

可愛らしい鐘楼

教会の傍らには、マヨルカ焼きの屋根がなんとも可愛らしい鐘楼の姿も見られます。鐘楼も1798年に、教会と共にお役目を終え、現在はモニュメント的存在に。側面はレンガで出来ていて、上部にはデコラティブな窓と小さな尖塔が付いています。教会正面からはよく見えないので、裏手にあるサルザーノ広場(Piazza di Sarzano)や回廊(館内にある中庭のような所)から見るのがオススメ。

館内にある2つの回廊

教会は通常閉まっている為、右手にある入口(もしくはサルザーノ広場通りにある、博物館への入り口)から中に入ります。中には2つの回廊が。こちらは中世に整えられた三角形の回廊で、外観同様、白黒の縞模様の柱が並んでいるのが特徴的です。もう一つの回廊は長方形。17世紀にできたもので、第二次世界大戦の際、深刻なダメージを受けたものの、現在は修復され元通りになっています。

サン・タゴスティーノ教会 是非食べてほしい逸品

Robiola

「ロビオラ」は、は牛、ヤギ、ヒツジのミルクをミックスさせたチーズ。ミラノのあるロンバルディア州やお隣のピエモンテ州が産地で、スーパーなどでも気軽に買うことができます。生ハムなどに巻いてそのまま食べてもおいしいですし、クリーム系のパスタやリゾットなどに使ってもよく溶けるので調理しやすいです。見かけたら是非チェックしてみてください。

サン・タゴスティーノ教会ワンポイントアドバイス

「聖アウグスチノ修道会」
聖アウグスチノ修道会は、聖アウグスティヌスの教えに基づいて修道生活を送っていた修道士たちによって結成されたカトリックの修道会。ドミニコ会、フランシスコ会、カルメル会といった、イタリア史にたびたび登場する修道会と同じく「托鉢(たくはつ)修道会」という形態をとっており、いずれも会則により、私有財産が認められていないという特徴があります。

サン・タゴスティーノ教会観光での注意点

サン・タゴスティーノ教会観光での注意点
  1. 夏季(3月24日から10月4日迄)は平日が9時から19時迄、土日が10時から19時半迄です。
  2. 冬季(10月6日から3月23日迄)は9時から(土日は9時半から)18時半迄です。
  3. 月曜はお休みです。

上記はすべて私たちが見学可能な、サン・タゴスティーノ博物館に関する情報です。入場料は5ユーロ。入口は教会正面横、もしくはサルザーノ広場通り沿いにあります。

まとめ

サン・タゴスティーノ教会は、地下鉄の駅名になるほど、ジェノヴァの中で長い歴史を持つ教会です。回廊までなら自由に見学することが出来るので、時間がない方も是非立ち寄ってみて!博物館も、サン・タゴスティーノ教会にまつわるものの他、ジェノヴァが所蔵する貴重な彫刻作品たちが一堂に会しており、建物自体も近代的でかっこいいので、見ごたえがあります。

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