街一番の見ごたえをお約束します。リミニ市立博物館

街一番の見ごたえをお約束します。リミニ市立博物館|イタリア観光ガイド

リミニ市立博物館に行ってきました!

エミリア=ロマーニャ州の誇るリゾート地、リミニ。ビーチでのんびりも良いですが、オフシーズンは街で美術品に触れる旅もオススメです。ここでは一押しの博物館「リミニ市立博物館」の魅力をお伝えします。

リミニ市立博物館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 元教会施設を利用した独特の外観を楽しめる点。
  2. 多岐にわたるイタリアの美術品が一堂に会している点。
  3. 街の中心部にあり、徒歩でアクセスしやすい点。

リミニ市立博物館は、正式名称を「Museo della Città “Luigi Tonini”(ムゼオ・デッラ・チッタ”ルイジ・トニーニ”)」といいます。リミニの街の 芸術文化の発展に貢献したルイジ・トニーニの名を冠した市立博物館(ムゼオ・デッラ・チッタ)。元教会施設を利用して1981年にオープンした施設は、宗教画を中心とした多岐にわたる芸術作品が一堂に会しています。

リミニ市立博物館押さえておくべき魅力とは?

博物館らしからぬ外観

リミニ駅から歩いて1キロほどのところにあるリミニ市立博物館。元々は教会の修道院や教育機関としてつくられた建物で、1746年から1755年にかけてアルフォンソ・トッレッジャーニ(Alfonso Torreggiani)の手によって建設されました。ゆえに現在でも外から見ると博物館…というより、教会らしさの方が際立っています。写真手前がスッフラッジョ教会(Chiesa del Suffragio)で、その奥にある入口(のぼり旗が目印)がリミニ市立博物館の入口です。

館内を飾る宗教画たち

こちらは15世紀に活躍した画家、ジョヴァンニ・ベッリーニ(Giovanni Bellini)の「ピエタ(Cristo in pietà/ピエタ:イエスさまが亡くなった直後のシーンを表現した作品)」です。リミニ市立博物館は、元教会だっただけに宗教画がたくさん。その中でルネサンス期を代表する画家であったジョヴァンニ・ベッリーニの本作は、特に多くの人を集めています。

リミニにゆかりのある画家たちの作品

こちらはリミニにゆかりのある画家、ジュリアーノ・ダ・リミニ(Giuliano da Rimini)の多翼祭壇画です。14世紀前半に描かれた貴重な作品。パネルを1つ1つ丁寧に見ていくと聖母の戴冠(下段中央)、イエスさまの磔刑(上段中央)、イエスさまの降架後のシーン(上段右)など、なんとなく、宗教画で見たことのあるような定番のシーンが連なっていることに気付きます。

新設された、考古学にまつわる展示エリア

地下には2010年に新しくオープンした、考古学のセクション(Sezione archeologica)が広がっています。リミニで発掘された先史時代の人々(写真はネアンデルタール人)の頭蓋骨や、手術道具、日用品、古代のお屋敷の床を彩っていたモザイクのタイルなどが展示されていて、上階の宗教画たちとはがらりと異なる雰囲気 。人によっては宗教画よりもとっつきやすく、楽しめるかもしれません。

多岐にわたる芸術作品たち

宗教画の割合が多いリミニ市立博物館ですが、それ以外のセクションも様々なテーマ、時代の作品が展示されています。こちらはニコラ・レヴォリ(Nicola levoli)の静物画。17世紀に活躍した画家で、ニコラ・レヴォリ以外にも同時代に活躍した、グイド・カニャッチ(Guido Cagnacci)の作品群や、それ以降に活躍した現代画家などの展示室なども見ごたえがあります。

リミニ市立博物館 是非食べてほしい逸品

Squacquerone

「スクアックエローネ」はリミニのあるエミリア=ロマーニャ州でよく食べられているフレッシュチーズ。ピザ、リゾット、パスタ、サラダ…リミニで食事をすると何にでもスクアクエローネがちょい足しされて出てくるので(笑)知らず知らずのウチに旅行中、一度は口にする機会があると思います。一般的なチーズに比べてかなり軽めの食感。ヨーグルトにも近いテイストの為、デザートとの相性も良いです。

リミニ市立博物館 ワンポイントアドバイス

「セットでチェックしたい市内の教会たち」
リミニ市立博物館の中にある宗教画たちは、スッフラジョ教会が所蔵していたものだけでなく、周辺の教会からも移設されたものが数多くあります。特にリミニのドゥオーモ(街で最も重要な教会)である「マラテスティアーノ教会」からの宝物は貴重なものばかり。例えば上段でご紹介したジョヴァンニ・ベッリーニのピエタなどがそれにあたります。

リミニ市立博物館 観光での注意点

リミニ市立博物館 観光での注意点
  1. 夏季は火曜から日曜の10時から19時迄開いています。
  2. 冬季は火曜から土曜の9時半から13時、16時から19時迄。日曜祝日は10時から19時迄開いています。
  3. 入場料は7ユーロです。

祝日を除く月曜が休館日。また、7月と8月は水曜と金曜のみ21時から23時迄の夜間見学も可能です。夏季は6月1日から9月15日迄、冬季は9月16日から5月31日迄です。

まとめ

リミニ市内でどこか一か所、博物館に行ってみたい!という方には、リミニ市立博物館はとってもオススメです。約1時間もあれば全体を見て回れるコンパクトさも魅力。大都市ではない為、どうしても天気が悪いとアクティビティが限られてしまうリミニ市内で、天候に左右されずに気軽に楽しめる博物館は、旅行の計画を立てる際、覚えておいて損はないですよ!是非、チェックしてみてください。

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