ヴェネツィアの中心で美を愛でる、コッレール博物館

ヴェネツィアの中心で美を愛でる、コッレール博物館|イタリア観光ガイド

コッレール博物館に行ってきました!

ヴェネツィアの「コッレール博物館(コッレール美術館)」。建物があるのは、なんとヴェネツィアいち有名なあのサン・マルコ広場です!超巨大建造物に突撃してまいりましたので、見どころを厳選してご紹介したいと思います。

コッレール博物館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. サン・マルコ広場を囲む建物に潜入出来る点。
  2. 建物の美しさがとにかく際立っている点。
  3. 貴重な彫刻、絵画作品を目の前で見られる点。

「コッレール博物館(Museo Correr/ムゼオ・コッレール)」はサン・マルコ広場を囲むお屋敷の一角にあります。中に入れるだけでも興奮ものなのですが、イタリアの中でもなかなか見ることが出来ない貴重な展示品が一堂に会している点もタマリマセン!ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)との共通チケットで入れるので、少しでも美術や歴史に興味があれば、是非立ち寄って欲しい観光スポットです。

コッレール博物館 押さえておくべき魅力とは?

これぞヴェネツィアの中心!「瀟洒な建物」

コッレール博物館があるのはあのサン・マルコ広場の一角。広場を囲む建物群の一部を利用して運営されています。テレビやガイドブックで見たあの風景を形作る瀟洒な建物の中に入れるなんて…。それだけで興奮が収まりません。入口の目印は大きな赤いのぼり。ナポレオンがヴェネツィアを支配していた時代に整えた、アラ・ナポレオニカ(Ala Napoleonica)というエリアにあります。

エリザベートも滞在した優雅な「宮殿内部」

コッレール博物館は現在ヴェネツィアの貴族テオドール・コッレール(Teodoro Correr)のコレクションを中心に展示してあることからその名が付いています。が、建物自体はもともと、博物館以外の様々な用途で使われてきました。特に1814年にオーストリアの支配下に置かれてからは、日本でも大人気の皇妃、エリザベートが何度も滞在しており、彼女ゆかりの部屋や調度品もたくさん見ることが出来ます。感覚的に楽しめる場所なので、美術や歴史にあまり興味がない方にもオススメ☆

「サンソヴィーノの大広間」

博物館の建物自体は、もともと16世紀に建築家、ヤーコポ・サンソヴィーノ(Jacopo Sansovino)が整えたもの。当時、膨大な書籍を所蔵するべく建てられた場所は、現在でも国立マルチャーナ図書館(Biblioteca nazionale Marciana)として運営されています。博物館からはも元図書館だった、サンソヴィーノの大広間(Salone)のみ見学可能!ヴェネツィアの巨匠たちが競演した天井画は必見です。

アントニオ・カノーヴァの「彫刻」

建物を愛でた後は、コッレール博物館の所蔵品にもご注目。こちらはイタリアの有名彫刻家、アントニオ・カノーヴァ(Antonio Canova)の展示フロアです。写真はアントニオ・カノーヴァが22歳の時に手掛けた「ダイダロスとイカロス(Dedalo e Icaro)」。ギリシャ神話を元にした作品ですが、イカロスは日本でも、教科書等で見聞きし、馴染みのある方が多いのではないでしょうか?

貴重な「絵画コレクション」

コッレール博物館は絵画コレクションを見るだけでも、十分過ぎるほど満足出来ます。こちらは、イタリア紙幣に肖像画が採用されたこともあるほどの有名画家、アントネロ・ダ・メッシーナ(Antonello da Messina)の「ピエタ(Cristo in pietà sorretto da tre angeli)」。激しく損傷しているものの、ヴェネツィアで唯一見られる彼の作品とだけあって、多くの人が足を運んでいます。

コッレール博物館 是非食べてほしい逸品

Calamari fritti

「カラマリ・フリッティ」はいわゆるイカリングのことで、ヴェネツィアのレストランでよく見かける一品です。オリーブオイルを使って揚げ、塩で食べるので、素材をダイレクトに感じることが出来ますよ!ちなみにイカを表すイタリア語は種類豊富…。カラマリは厳密には”ヤリイカ”のこと。イカ墨の時に使うイカ(コウイカ)は「セッピア(Seppia)」と言います。

コッレール博物館ワンポイントアドバイス

「博物館は3つの施設から構成されています」
コッレール博物館はサンマルコ広場を囲む、お屋敷の一部を利用して運営されています。同じ建物の中に、国立考古学博物館 (Museo archeologico nazionale di Venezia)、国立マルチャーナ図書館(日本のガイドでは”サン・マルコ図書館”と書かれていることもあります)の大広間もあるので、そちらに行きたい方もコッレール博物館の入口から中へ入りましょう。

コッレール博物館観光での注意点

コッレール博物館観光での注意点
  1. 入場料は25ユーロです(4施設共通チケットのみ販売、3か月間有効)。
  2. 1枚のチケットで、ドゥカーレ宮殿、上述の2施設(但し図書館は広間のみ)にも入場可能。
  3. チケットの有効期間は3か月です。

国立マルチャーナ図書館の大広間以外(いわゆる普通の人が利用する”図書館”の部分)に行きたい方は、入口が異なる為お気を付けください。チケットは不要ですが、入口で身分証明書等が必要になります。

まとめ

コッレール博物館はとにかく「中に入ってどんなところか見てみたい!」という方は2~3時間で足ります。しかし、多少美術や歴史に興味関心がある方は、とにかく貴重な品が多数展示されているので、1日中いても物足りないかもしれません…。「建物を中心にみる」「絵画を中心に見る」等、事前にある程度テーマを決めておくのがコツ。是非展示ラインナップと相談しながら、計画を立ててみてください。

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