一見お屋敷。その内部は…18世紀ヴェネツィア美術館

一見お屋敷。その内部は…18世紀ヴェネツィア美術館|イタリア観光ガイド

18世紀ヴェネツィア美術館に行ってきました!

世界一有名な運河のひとつ、ヴェネツィア、カナル・グランデ(大運河)沿いに立つ「カ・レッツォーニコ」。館内は「18世紀ヴェネツィア美術館」となっており、ヴェネツィアの誇る芸術作品が多数展示されています。

18世紀ヴェネツィア美術館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 18世紀を中心としたヴェネツィアの美に触れられる点。
  2. お屋敷と芸術作品(絵画・彫刻等)を一緒に鑑賞できる点。
  3. 水上バス停留所からスグの好アクセスな点。

「18世紀ヴェネツィア美術館(Museo del Settecento Veneziano/ムゼオ・デル・セッテチェント・ヴェネツィアーノ)」は名前の通り、18世紀を中心としたヴェネツィアの美が一堂に会する場所。17世紀に建てられたお屋敷の上階がそのまま美術館になっているので、建物自体も美しく、窓から望むカナル・グランデの雄大な景色もヴェネツィアらしさ満点です。

18世紀ヴェネツィア美術館 押さえておくべき魅力とは?

Lampadario in vetro di Murano

17世紀に建設が始まり、レッツォーニコ家がオーナーだった時代に最盛期を迎えたカ・レッツォーニコ。中に入るとヴェネツィア情緒満点のヴェネツィアン・グラスのシャンデリア(ランパダリオ)がいたるところで私たちを出迎えてくれます。ヴェネツィアン・グラスは現地では「ムラーノ島のガラス(Vetro di Murano)」とも呼ばれており、ヴェネツィア本島の離島、ムラーノ島の特産品。その美しさに魅せられた方は是非、ムラーノ島にもお出かけになってみてください。

アントニオ・コッラディーニの彫刻

「衛兵の間(Sala Guardi)」にあるヴェネツィア出身の彫刻家、アントニオ・コッラディーニ(Antonio Corradini)の「ヴェールを被った貴婦人(Dama Velata/ダーマ・ヴェラータ)」。多くの人が足を止めてカメラを構える人気スポットです。アントニオ・コッラディーニが数多く手掛けたヴェールを被った彫刻のシリーズは、とにかく有名。大理石で出来ているとは思えない、曲線美と透明感が、見る者を圧倒します。

ガスパール・ディジアーニ描くヴェネツィアの風景

こちらはガスパール・ディジアーニ(Gaspare Diziani)の描いた「サンタ・マルタの祭り(Sagra di Santa Marta)」。18世紀当時のヴェネツィアの様子を知る大きな手掛かりになる一作です。ガスパール・ディジアーニの作品はパステルの間(Sala dei pastelli)の「詩の勝利(Trionfo della Poesia)」もオススメ。作風がガラリと変わるので必見です。

カナレットの風景画

ヴェネツィアの風景画といえば…カナレット!こちらはまさにお屋敷の前に広がるカナル・グランデを描いた一枚で、カ・レッツォーニコからスグの所にあるバルビ宮(Palazzo Balb)からの眺望となっています。サンタ・マルタの祭りと一緒に「絵のポルテゴ(Portego dei dipinti)」という部屋に飾られており、同室にはもう一枚、カナレットの作品(メンディカンティ運河/Rio dei Mendicanti)が展示されています。

ジャンドメニコ・ティエポロの傑作

こちらはヴェネツィアを代表する画家、ジャンドメニコ・ティエポロの「Il mondo novo(1791年)」。道化師や貴族、一般の人々が目を細めたり、台の上にあがったり、眼鏡を使ったりしながら必死に見ようとしているのが「新しい世界(Il mondo novo)」で、まもなく(1797年)消滅を迎える直前のヴェネツィアの人たちの感情が絵の中にぎゅっと、詰め込まれています。

18世紀ヴェネツィア美術館 是非食べてほしい逸品

Prezzemolo

「プレッツェモロ」は、いわゆる「イタリアンパセリ」のこと。但し日本で出回っているものよりちょっとだけ葉が大きめな印象です。写真のようにパスタやピザにかけたり、ペースト状にしてソースにしたり、サラダに入れたりして頂きます。これが加わると一気にイタリア料理っぽさ倍増!個人的に日本のものより歯触りが良く、食べやすい気がするので、パセリが得意でない方も、是非一度チャレンジしてみてください。

18世紀ヴェネツィア美術館 ワンポイントアドバイス

「カ・レッツォーニコの歴史」
1649年にボン家の指示で建設がスタートした、カ・レッツォーニコ。「レッツォーニコ」の名前はボン家の後にこのお屋敷のオーナーとなったレッツォーニコ家から来ています。しかし!レッツォーニコ家が所有していた期間もずっとではありません。19世紀初めに一族が亡くなったのを機に、建物は様々な国の人々の手に…。最終的に1935年、ヴェネツィア市へ譲渡され18世紀ヴェネツィア美術館へと生まれ変わりました。

18世紀ヴェネツィア美術館での注意点

18世紀ヴェネツィア美術館での注意点
  1. 月曜から水曜は休館です。(変更可能性有)
  2. 木曜から日曜の11時から17時迄開いています。
  3. 入場料は10ユーロです。

開館時間は今後変更となる可能性有。最新情報を確認したい場合は、公式HPをご覧ください。最終入場時刻は閉館1時間前。館内は、オーディオガイドの貸し出し(4ユーロ)等、各種サービスも充実しています。

まとめ

ヴェネツィア本島は島内を車や自転車で移動できない為、小さなお子様やご高齢の方との旅行の場合、中々あちこち巡ることが出来ないこともあると思います。そのような時、18世紀ヴェネツィア美術館のようなお屋敷と美術館がセットになった施設はとっても便利!館内の設備もしっかりしており、リラックスしてヴェネツィアらしさを感じられると思いますので、是非見学先として検討してみてください。

 

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。