運河沿いの絶景!ヴェネツィア、サン・ジェレミア教会

運河沿いの絶景!ヴェネツィア、サン・ジェレミア教会|イタリア観光ガイド

サン・ジェレミア教会に行ってきました!

ヴェネツィア本島にあるサン・ジェレミア教会。ヴェネツィアの陸の玄関口、 ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅からも近い、聖ルチアゆかりの地の魅力をたっぷりとお届けします。

サン・ジェレミア教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 駅から歩いて巡れる好立地である点。
  2. 美しい広場とセットで観光出来る点。
  3. 開放感あふれる館内をゆっくり見学出来る点。

「サン・ジェレミア教会(Chiesa di San Geremia/キエーザ・ディ・サン・ジェレミア)」はヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅から歩いて10分ほどのところにある教会。シンプルな真っ白の外観は、ヴェネツィアの空、運河の青色にとっても映える存在です。中はシンプルながら、ヴェネツィアっ子たちにとっての重要な宝物「聖ルチアの聖遺物(遺体)」を所蔵していることで有名です。

サン・ジェレミア教会 押さえておくべき魅力とは?

大きなサン・ジェレミア広場に佇む「姿」

サン・ジェレミア教会はヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅から10分ほど歩いたところにある広場(Campo San Geremia)にあります。細道の多いヴェネツィアで、突然目の前に現れる大きな広場は開放感を味わる絶好スポット!広場のまわりにはカフェやバーなども立ち並んでいるので、休憩スポットとしてももってこいです。時間がない方も是非、広場まで写真を撮りに行ってみて下さい。

入り口上の「肖像画」

いよいよ教会の中に…入る前に、扉の上にある肖像画にご注目。こちらが教会のシンボルの一人、聖ルチアです。ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅の「サンタ・ルチーア」とは彼女のコト。元々は現在の駅の場所にあったサンタ・ルチア教会に聖ルチアの遺体は安置されていたのですが、1861年に駅が出来た為、1863年7月11日よりこの教会が所蔵することとなりました。

教会横の「鐘楼」

真っ白な教会の正面左手には茶色の鐘楼があります。こちらもサン・ジェレミア教会の一部。現在私たちが見ることの出来る教会の大部分は1861年に整えられたものですが、教会自体の歴史は古く、オリジナルのものは11世紀頃に建てられました。鐘楼は12世紀頃のもの。鐘楼が建てられた時代に主流だった建築様式(ロマネスク様式)の特徴のひとつでもある、小さめの可愛らしい窓が見どころです。

聖ルチアの「遺体」

元々は聖人、エレミヤ(伊:ジェレミア)を祀る教会だったものの、聖ルチアの遺体安置後は「Chiesa dei Santi Geremia e Lucia(サン・ジェレミア・エ・ルチア教会)」とも呼ばれるようになった、サン・ジェレミア教会。ということで、現在教会の中で最も重要な展示物が、中央祭壇に置かれた「聖ルチアの遺体」です。安置されているのは主祭壇の中。透明なガラスケースの中に、銀のデスマスクを付けた状態で置かれていますので、ニガテでなければ是非、近くまで行って御覧になってみてください。

500年前の「振り子時計」

こちらは館内で一風変わった展示品。近年修復された1500年の振り子時計です(ちゃんと動いています!)。その他にもサン・ジェレミア教会の中は、ヴェネツィア出身の画家たちの作品がたくさん。教会は四葉のクローバーのような形をしており、中に入ると、どこが中央か入口か…少々わかりにくい構造ですが、探検家気分で、楽しみながら巡ってみてください。

サン・ジェレミア教会 是非食べてほしい逸品

Baccalà mantecato

「バッカラ・マンテカート」はタラのムースのこと。タラはイタリア語で「バッカラ」。マンカートは「ムース」を意味します。パンに乗せて食べるも良し。北イタリアっぽい食べ方としては、固めに作ったポレンタ(とうもろこしの粉から出来たオートミールのようなもの)に乗せて食べるのもオツです。優しい味わいなので、疲れた胃にも◎是非召し上がってみてください。

サン・ジェレミア教会ワンポイントアドバイス

「聖ルチア誘拐事件」
1861年にサン・ジェレミア教会へとやってくることになった聖ルチア(遺体)。実は1981年11月7日、盗難(誘拐!?)に遭った過去があります。犯人たちからは身代金まで要求され、イタリアじゅうは大騒動に。結局、12月13日、突然元の場所に戻され事なきを得ましたが、犯人はいまだわかっておらず…噂好きのイタリア人たちは、いまだにこの話題で盛り上がることもあります。

サン・ジェレミア教会での注意点

サン・ジェレミア教会での注意点
  1. 毎日9時半から13時、14時半から17時迄開いています。
  2. 水曜午前は閉まっています。
  3. 入場無料です。

サン・ジェレミア教会は水曜日は午後のみ開館。聖ルチアの遺体を安置していることから「Santuario di Lucia(サントゥアリオ・ディ・ルチア/聖ルチアの聖域)」と呼ばれることもあります。

まとめ

サン・ジェレミア教会は名前だけ聞くと、聖書に登場する預言者の”エレミヤ(サン・ジェレミア)”にまつわる教会のようですが、いざ足を運ぶと聖ルチアにまつわるものがたくさん!想像以上にユニークで興味をそそる場所です。ターミナル駅から船を使わずに楽々アクセス出来る点もありがたい観光スポット。是非ヴェネツィアの聖ルチアゆかりの地に、足を運んでみてください。

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