360度オシャレな世界!ヴェネツィア、フォルチュニイ宮

360度オシャレな世界!ヴェネツィア、フォルチュニイ宮|イタリア観光ガイド

フォルチュニイ宮に行ってきました!

ヴェネツィア本島の2大観光スポット、アカデミア美術館とリアルト橋とのちょうど間あたりにある「フォルチュニイ宮」。ユニークな名前のお屋敷の内部が気になり、足を運んでみました!

フォルチュニイ宮とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ヴェネツィア有数の大きさを誇る邸宅である点。
  2. 世界的デザイナーの元お住まいである点。
  3. 20世紀のファッションデザインの世界に浸れる点。

「フォルチュニイ宮(Palazzo Fortuny/パラッツォ・フォルチュニイ)」は、ヴェネツィアの南東方面にあるお屋敷。元々ヴェネツィアの名門貴族、ペーザロ家のお屋敷だったものを、20世紀のはじめにデザイナーのマリアノ・フォルチュニイ(Mariano Fortuny)氏がアトリエとして購入し滞在。没後、その当時の姿を”博物館”という形で、現在に伝えています。

フォルチュニイ宮 押さえておくべき魅力とは?

絵葉書のような美しいお屋敷の姿

フォルチュニイ宮の魅力のひとつが、均整の取れた美しい外観。建物が密集する”サン・ヴェネト広場(Campo San Beneto)”の一角に立っている為か、大きさがわかりにくいのですが、ゴシック建築のお屋敷の中では、ヴェネツィア最大級のものの一つと言われています。右手横に立つバロック様式のサン・ベネデット教会(Chiesa di San Benedetto)との味わいの違いも楽しんでみてください。

シャビーシックな中庭のようす

もともと「ペーザロ・オルフェイ宮(Palazzo Pesaro degli Orfei/パラッツォ・ペーザロ・デッリ・オルフェイ)」という名前だったフォルチュニイ宮。これは、家主のペーザロ家に由来するもので、建物自体は15世紀に整えられました。マリアノ・フォルチュニイが購入したのは20世紀に入ってから。入口を抜けると味わいのある鄙びた中庭(Cortile/コルティーレ)が広がっており、いつでも中世にタイムトラベル出来ます。

スタジオのような可愛らしい内装

アトリエとしてこの地を購入した世界的デザイナーのマリアノ・フォルチュニイ。館内は当時の雰囲気がそのまま保存されていて、スタジオのような開放感あふれる空間が広がっています。空間はどこを切り取っても美しすぎて、感動するばかり。写真は庭園をモチーフとしたエリアで、中央にあるポンペイの衣装を纏った女性像、マリアノ・フォルチュニイの奥様、アンリエット・ネグリン(Henriette Negrin)の姿です。

マリアノ・フォルチュニイの代表作①

ファッションデザインを中心に、画家、写真家、演出家…様々な分野で才能を発揮し続けたマリアノ・フォルチュニイ。中でも彼の代表作として知られているのが、プリーツが美しい「デルフォス・ドレス(Delphos)」です。この成功がきっかけで創業した会社「Tessuti Artistici Fortuny」は、今も多くの女性たちを魅了し続けるほど。館内にはデルフォス・ドレスを纏った20世紀を彩る有名女優たちの写真や絵も展示されています。

マリアノ・フォルチュニイの代表作②

館内にはマリアノ・フォルチュニイの舞台演出家としての活躍ぶりを紹介するスペースもあります。写真は「フォルチュニイのドーム(La cupola fortuny/ラ・クーポラ・フォルチュニイ)」。20世紀の初めに開発し、特許を取得した舞台用の照明システム(写真はフォルチュニイのドームのジオラマ)で、その性能の素晴らしさから、イタリアが誇る世界三大歌劇場のひとつ、ミラノのスカラ座や、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場などでもまもなく使用されるようになりました。

フォルチュニイ宮 近くまで来たら是非食べてほしい逸品

Rosa Salva

「ローザ・サルヴァ」は、1879年創業の老舗のお菓子屋さん。ヴェネツィアいちの観光スポット、サン・マルコ広場から歩いて2-3分ほどの所にあり、店内はいつも多くのお客さんで賑わっています。ヴェネツィアの景色が描かれた贈答箱に入ったチョコレートやジャムなどは、目上の方へのお土産に最適!片手でつまめるお菓子も充実しているので、小休憩の際にぜひ立ち寄ってみてください。

フォルチュニイ宮ワンポイントアドバイス

「マリアノ・フォルチュニイ・イ・マドラゾ(Mariano Fortuny y Madrazo)という人物」
マリアノ・フォルチュニイの本名は上記の通り。イタリア人ぽくない名前…というのも、彼の出身はスペインだからです。18歳の時に一家でヴェネツィアへ。その後フォルチュニイ宮(当時のペーザロ・オルフェイ宮)を購入し、画家、スタイリスト、デザイナー、舞台演出家、写真家といった多方面で活躍しました。

フォルチュニイ宮での注意点

フォルチュニイ宮での注意点
  1. 入場料は7.5ユーロです。
  2. 毎日10時から18時迄開いています。
  3. チケット売り場は17時に閉まります。

元旦およびクリスマスはお休み。入口はサン・ヴェネト広場(カンポ・サン・ヴェネト)に面しています。ヴェネツィアの貴族の邸宅には珍しく運河に面していないので、地図などで探す際はご注意ください。

まとめ

フォルチュニイ宮は、ヴェネツィアにある貴族の邸宅の中でも一風変わった雰囲気が魅力。20世紀に活躍した超売れっ子デザイナーのアトリエとだけあって、館内の雰囲気、置かれている家具、愛用した品々…どれをとっても抜群のセンスが感じられます。ファッションやデザインが好きな方にもオススメ。サン・マルコ広場からも歩いて10分ほどで行けるので、是非チェックしてみてください。

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