名家の宝物もお祭りアイテムも大集合!ピサ、王宮博物館

名家の宝物もお祭りアイテムも大集合!ピサ、王宮博物館|イタリア観光ガイド

王宮博物館に行ってきました!

ピサで最も有名な博物館のひとつ「王宮博物館」に行ってきました。ここは、元メディチ家のお屋敷を改装してオープンした博物館。一族の貴重な宝物の他、ピサの伝統行事にまつわる貴重な品々も鑑賞することが出来ます。

王宮博物館とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ピサを治めていた貴族たちゆかりの品を観賞出来る点。
  2. ピサの伝統行事にまつわる展示物を楽しむことが出来る点。
  3. 貴族のお屋敷を訪問することが出来る点。

「王宮博物館(Museo Nazionale di Palazzo Reale/ムゼオ・ナツィオナーレ・ディ・パラッツォ・レアーレ)」は、ピサの中心部を流れるアルノ川沿いに建つ、元王宮を使ってつくられた博物館。館内ではお屋敷のオーナーであった歴代名家たちの貴重な品々や、ピサの伝統行事にまつわる興味深いアイテムを見学することが出来ます。

王宮博物館 押さえておくべき魅力とは?

川面に映える、外観

1583年、ベルナルド・ブォンタレンティ(Bernardo Buontalenti)によって、フランチェスコ1世・デ・メディチのためにつくられたお屋敷。フランチェスコ1世・デ・メディチ自身は、宮殿完成から5年後に他界してしまいましたが、メディチ家たちのピサ滞在中の住居としてその後、長年この宮殿は愛され続けてきました。手前ににょきっと生えている塔も、実は宮殿の一部。元々この地にあった、中世(11世紀から12世紀頃)の塔が、宮殿建設時、そのまま建物の中に組み込まれました。

メディチ家の貴重な肖像画

館内はメディチ家やその後、このお屋敷のオーナーとなったロレーヌ家、サヴォイア家にまつわる肖像画や調度品、衣類などが多数展示されています。こちらは宮殿建設を進めた、フランチェスコ1世・デ・メディチの肖像画。すぐ近くにはメディチ家の宮廷画家として一時代を築いた、画家のアーニョロ・ブロンズィーノ(Agnolo Bronzino)によるフランチェスコの母、エレオノーラ・ディ・トレドの肖像画も展示されています。

若き日のラファエロの、貴重な作品

王宮博物館は、肖像画以外にも貴重な絵画が多数展示されています。こちらは中でも有名なラファエロ・サンティの「Miracolo degli impiccati(首くくりの奇跡)」。かなりグロテスクな宗教画ですが、たった37年でこの世を去ってしまったラファエロの17歳の時のとても貴重な一枚。この絵画を目的に王宮博物館に足を運ぶ人も少なくありません。

Gioco del Ponteの模型

王宮博物館には、ピサで最も有名な伝統行事「ジョーコ・デル・ポンテ(Gioco del Ponte)」にまつわる貴重な品々も飾られています。ジョーコ・デル・ポンテは一言でいうと、橋の上で行われる陣取り合戦。上の写真はお祭りの舞台となるメッツォ橋の模型で、毎年6月に敵と味方が橋の両側に分かれ、台車を押しあって勝敗を競います。お祭りはなんと朝から深夜まで続く超耐久戦!興味がある方は是非、6月にピサに遊びに行ってみてください。

お祭りに登場する、甲冑たち

ジョーコ・デル・ポンテは陣取り合戦以外に、地元の人たちが鎧を来て街を練り歩く華やかなパレードも、大きな見どころの一つです。旗を振る人、馬に乗る人、ドラムを叩く人…。見ているだけで中世にタイムスリップした気分になれるイベントで使用される甲冑類も館内に展示されており、多くの人たちを魅了しています(日本の「お祭り資料館」のようなイメージかもしれません)。

王宮博物館 是非食べてほしい逸品

I Porci Comodi

「イ・ポルチ・コモディ」は、博物館から5分ほど歩いたところにあるハムやサラミを堪能できるレストラン。「ポルチ(豚たち)」というお店の名前の通り、定番からちょっと珍しいものまで、様々な種類の豚を使った加工食品(ハム、サラミ、ベーコン等)が楽しめます。ピサのあるトスカーナ州の「ラルド・ディ・コロンナータ(Lardo di Colonnata)」や「カポコッロ(Capocollo)」など、日本ではちょっと珍しいものも注文できるので、気になる方は立ち寄ってみてください。

王宮博物館ワンポイントアドバイス

「どうして”王宮”なのか」
メディチ家が建てたお屋敷を使って造られた「王宮博物館」。メディチ家はかつて絶大な権力を持っていましたが、あくまで貴族であって「王様」ではありません。では、どうして「王宮」という名前が付いているのかというと、その後、この建物がサヴォイア家によって所有されていた為。サヴォイア家がイタリアの王家であったことから、博物館オープンにあたって「王宮の博物館」の名を冠することとなりました。

王宮博物館観光での注意点

王宮博物館観光での注意点
  1. 入場料は5ユーロです。
  2. 日曜と月曜はお休みです。
  3. 上記以外の曜日は、9時から14時半迄(土曜は13時半迄)開いています。

現在、開館時間は頻繁に変動しています。また最大入場可能人数や、入場時刻の指定などもされていますので、ご来館時は最新の情報をホームページや現地でチェックしてからお越しください。

まとめ

王宮博物館は、ピサの斜塔から歩いて約10分で行くことが出来ます(駅からは徒歩15分弱)。アルノ川のほとりに建つ王宮は景色も抜群!一般的なイタリアの観光地にある博物館に比べ、入場料も2~3分の1程度なので、この記事を通じて、ちょっとでも興味を持った方は、是非行ってみてください。チャンスがあればジョーコ・デル・ポンテの季節に行くのも◎お祭りは、毎年6月最終土曜日に行われます。

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