丘の上の絶景世界遺産、トリノ・スペルガ聖堂に行ってきました!

丘の上の絶景世界遺産、トリノ・スペルガ聖堂に行ってきました! | イタリア観光ガイド

スペルガ聖堂に行ってきました!

セリエAの強豪ユヴェントスの本拠地があることでも知られる、イタリア第四の都市トリノ。世界遺産にも指定されている街のシンボル「スペルガ聖堂(Basilica di Superga)」の魅力をご紹介します♪

スペルガ聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. トリノの誇る世界遺産である点。
  2. トリノ一高い丘の上にある聖堂である点。
  3. 聖堂から見る街並みが、最高に美しい点。

スペルガ聖堂はイタリアでは「Basilica di Superga(バジリカ・ディ・スペルガ)」と呼ばれています。トリノの世界遺産のひとつで、なんといってもその魅力は美しい佇まい。トリノで最も高い標高約670メートルの丘の上に、市内を見下ろす形で建てられています。あまりの大きさゆえ、郊外や飛行機の中からでも見えるほどの立派な建物。聖堂自体も魅力的ですが、聖堂から望む街並みも、息をのむものがあります。

スペルガ聖堂観光 押さえておくべき魅力とは?

周りと調和の取れた上品な「外観」

スペルガ聖堂を前にした時、ほとんどの人が驚くのが、その均整の取れた上品な美しさです。超豪華絢爛なものが多いバロック様式の建築物の中で、スペルガ聖堂は確かに派手さはあるのですが、周りと絶妙に調和が取れていて上品。「標高700メートル近い丘(というより山…)の頂に、どうしてこんなに美しい聖堂があるのだろう…」初めて行った時は、驚きを隠せませんでした。現地に到着したら、まずは少し離れた所からその美しい全体像をご覧ください。

艶やかな「クーポラ」

「クーポラ」とはイタリアの教会などでよく見かける「丸いドーム屋根(天井)」のこと。スペルガ聖堂にも、とても美しいクーポラがあり、聖堂内から見上げた時の美しさは感動モノでした。小窓から差し込む日光に照らされた、中央に刻まれた文字は時の王様、ヴィットリオ・アメディオ二世(Vittorio Amedeo II)の名前。椅子に座って、しばしその景色を眺めれば、宗教心が無くとも、なんだか心穏やかな気持ちになります。

豪華絢爛な「中央祭壇」

外観と比べると、聖堂内はバロック様式らしさ満点の、大変豪華絢爛なつくり。特に中央祭壇は2つの赤みを帯びた大理石の柱の中に、受胎告知(聖母マリアがイエスさまを身ごもったことを告知される場面)をモチーフにした見事な彫刻が目を惹きます。当時、フランスとの戦いに奇跡的に勝利したことがきっかけで、聖母マリアに捧げるべく作られたスペルガ聖堂。中央祭壇以外にも、いたるところに聖母マリアの像が飾られていました。

クーポラからの「絶景」

スペルガ聖堂は3ユーロ払うと、クーポラの部分まで階段であがることが出来ます。雲がない晴れた日の屋上からの眺望は、とにかく爽快感抜群!もともと小高い丘の上に立っていることもあり、かなり遠くまで見渡すことができます。見どころは、イタリア最長の「Fiume Po (ポー川)」や、スペルガ聖堂からトリノ市内を挟むようにしてリヴォリ城までまっすぐに伸びる「Corso francia(フランチャ大通り)」。どこにあるか、さっそく探してみてください!

周辺一帯の「自然公園」

スペルガ聖堂があるのは、「スペルガの丘(Collina di Superga)」の上。周辺一帯は「Parco Naturale della Collina di Superga (パルコ・ナトゥラーレ・デッラ・コッリーナ・ディ・スペルガ)」という自然公園が広がっています。北イタリアの高い標高の上にあるスペルガ聖堂は、春~秋はヒンヤリした空気が、まるで高原のそよ風のようで心地良い!8月に訪れた時も、写真のように、綺麗な花々が咲き誇っていました。

スペルガ聖堂で見つけたグルメ 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

カファレルのチョコレート

日本にも進出しているイタリアのチョコレートメーカー「Caffarel (カファレル)」はここ、トリノで産声をあげました。特に「ジャンドゥイオット(Gianduiotto)」というヘーゼルナッツを練り混んだチョコレートを開発したことで知られており、市内のあちこちで売られています。トリノいちの名物チョコレート。スペルガ聖堂の中のカフェでも買えますので、是非おひとつ試してみてください。

スペルガ聖堂観光 ここが知りたい!

「Tragedia di Superga(トラジェーディア・ディ・スペルガ)」
直訳すると「スペルガの悲劇」。これは1949年5月4日にこの丘で起こった、飛行機の墜落事故のことです。スペルガ聖堂から数分歩いたところには慰霊碑があり、今でも多くの人が訪れ、毎年5月4日にはトリノ市内でも欠かさずセレモニーが行われています。

スペルガ聖堂観光での注意点 押さえておくべき事項3選

スペルガ聖堂観光での注意点
  1. バスorトラムでのアクセスが吉。
  2. 変わりやすい天候にご注意。
  3. クーポラは開館時間にご注意。

スペルガ聖堂があるのは標高高い丘の上。麓とまるで天候が異なることも多いので、確認してから出かけましょう。交通手段は市営バスの方が安いですが、トラム(Tranvia/トランヴィーア)も雰囲気があってオススメです。クーポラに上る方は夜は閉まってしまうので日が出ているウチに向かいましょう。

まとめ

スペルガ聖堂へは、基本的には空港や街中から市営バスを使ってのアクセスとなるため、不安な方はタクシーや現地発着ツアーでの来訪がオススメ。空港からだとタクシーで30分ほどで行くことができます。晴れた日は空港周辺や街の中心部からでも、その美しい姿を拝むことができますが、近くで見たときの迫力は格別です。是非機会があれば現地まで足を運んでみてください。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。