ナポリ有数のスケール、サンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ教会

ナポリ有数のスケール、サンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ教会|イタリア観光ガイド

サンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ教会に行ってきました!

ナポリ市内にある「サンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ教会」 は、町の中心部にあるアクセス抜群の教会。通りからは分かりにくいですが、実はナポリ市内でも最大級の大きさを誇ります。

サンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ教会とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. 市内最大級の大きさを誇る教会である点。
  2. 本堂、礼拝堂、回廊、庭園等、様々な施設を一度に巡れる点。
  3. ナポリで最も古いといわれるクーポラ(ドーム屋根)を見学できる点。

「サンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ教会(Chiesa dei Santi Severino e Sossio/キエーザ・ディ・サンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ)」は、ナポリ市内の中心部にある教会。ナポリいちの賑わいを誇る繁華街「スパッカナポリ」から歩いて3分ほどのところにあり、なんとナポリ最大級の規模を誇ります。本堂から回廊、庭園まで、一度に様々な施設を見学できる点がポイント。

サンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ教会 魅力とは?

想像よりもこじんまりとした⁉ファサード

「バルトロメオ・カパッソ通り(Via Bartolommeo Capasso)」に立つサンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ教会。実は、ナポリ最大級の教会で(正面から見ると分かりにくいですが)3つの回廊(中庭)と2つの庭園を所有しており、かなりの奥行きがあります。現在私たちが見ることの出来るファサード(正面口)は、1731年の震災後に、ジョヴァンニ・デル・ガイゾ(Giovanni del Gaizo)によって整えられたもの。クリーム色の壁が、ナポリの青空によく映えます。

ナポリで最も古いクーポラ

クーポラは建築家としても画家としても名を馳せた、フィレンツェ出身の芸術家、シジスモンド・コッカパニ(Sigismondo Coccapani)の設計。ナポリで最初のクーポラとして、1561年につくられました。館内から見上げると、美しいフレスコ画や化粧漆喰の装飾が見事!美しいフレスコ画による天井画の世界は、このクーポラを軸に、前後左右に続きます。

長い通路の先に立つ中央祭壇

想像以上に奥行きのある教会。約80メートルの長い長い廊下の先には、美しい中央祭壇があります。祭壇は1640年にコジモ・ファンツァーゴ(Cosimo Fanzago)が設計したもの(その後ジャコモ・マゾッティによって改築されています)。18世紀に設置された大きなパイプオルガンや、床一面に広がる独特な模様をしたタイルも見どころです。

Cappella Medici di Gragnano

右手一番奥の礼拝堂の先にあるのが「グラニャーノのメディチ家の礼拝堂(カペッラ・メディチ・ディ・グラニャーノ)」。グラニャーノ(ナポリ近郊の都市)出身で、礼拝堂の建設を指示したカミッロ・デ・メディチ(Camillo de’ Medici)が眠る礼拝堂で、中央祭壇に飾られた、ファブリツィオ・サンタフェデ (Fabrizio Santafede)による美しい祭壇画も見どころです。

Sacrestia

グラニャーノのメディチ家の礼拝堂のさらに奥にある個室が「聖具室(サクレスティア)」。宗教行事で使う大切なものを保管しておく部屋で、天井や壁一面にオノフリオ・デ・リオーネ(Onofrio De Lione,ナポリの有名画家ベリサリオ・コレンツィオの弟子として知られる人物)が描いたフレスコ画があしらわれていることから「オノフリオ・デ・リオーネの聖具室(Sacrestia di Onofrio De Lione)」とも呼ばれています。

サンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ教会で見つけたグルメ

Fiori di zucca ripieni

「フィオーリ・ディ・ズッカ・リピエニ」は、ズッキーニの花の詰め物を意味するイタリア語。チューリップのような形のズッキーニの花(フィオーリ・ディ・ズッカ)のお花の部分に、野菜のペーストや、リコッタチーズ、ベーコンなどを詰めて、最後パン粉で揚げたり焼いたり、フリット(写真)にして頂きます。フリットバージョンは揚げ物大好きのナポリ人たちも大好物。レストランで見つけたらトライしてみてください。

サンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ教会 ワンポイントアドバイス

「3つの回廊」
サンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ教会にある3つの回廊は、聖具室の先にあります。それぞれ「プラターノの回廊(Chiostro del Platano)」「大理石の回廊(Chiostro di Marmo)」「ノヴィツィアートの回廊(Chiostro del Noviziato)」と呼ばれていて、1835年からはナポリ公文図書館としても利用されています。

サンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ教会での注意点

教会での注意点
  1. 木曜から日曜の10時から17時迄開いています。
  2. 近くに地下鉄の駅がないのでご注意ください。
  3. 館内は無料で見学できます。

教会はすぐ近くに地下鉄の駅がありません。「ウニヴェルシタ(Università)」駅から徒歩約10分、「ダンテ(Dante)」駅から徒歩約12分となりますのでご注意ください。

まとめ

「聖セヴェリーノ(サン・セヴェリーノ)」と「聖ソシウス(サン・ソッシオ)」に捧げられた、サンティ・セヴェリーノ・エ・ソッシオ教会。2人の遺骸は19世紀初めにここから20キロほど北にあるフラッタマッジョーレという町に移されてしまいましたが、多くの人が日々、祈りを捧げるべくこの地を訪れます。館内の絵画等は少し傷んでいるものの、迫力あり。ぜひナポリ旅行の際に、足を延ばしてみてください。

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