見れば見るほど素敵!マントヴァ、ラジョーネ宮の時計塔

ラジョーネ宮の時計塔に行ってきました!

ロンバルディア州の都市マントヴァ。街一番の広場の一つ、エルベ広場にそびえる「ラジョーネ宮の時計塔」は、見れば見るほど感動必至!その歴史や見どころを5つ厳選してご紹介します。

ラジョーネ宮の時計塔とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. エルベ広場とセットで楽しめる点。
  2. 中世の「時」の考え方に触れられる点。
  3. 館内が博物館(展望台)になっていて悪天時でも楽しめる点。

ラジョーネ宮の「時計塔(Torre dell’Orologio/トッレ・デッロロロージョ)」は、マントヴァの中心部に建つラジョーネ宮(Palazzo della Ragione/パラッツォ・デッラ・ラジョーネ)のすぐお隣に立つ時計塔。中に入ることも出来、階段を上がった先では、見事なパノラマビューが出迎えてくれます。今日の時計とは一味違った文字盤の姿にもご注目。

ラジョーネ宮の時計塔 押さえておくべき魅力とは?

塔に隣接するラジョーネ宮

時計塔があるのはラジョーネ宮のすぐお隣。ラジョーネ宮は1250年頃、カノッサ家によって建てられたお屋敷で、その後、法的機関等に使用されていた背景から”ラジョーネ(理性や判断を意味するイタリア語)”の名を冠しています。ラジョーネ宮は、長方形をしたエルベ広場の長辺のほとんどを占める巨大建造物。アーチが織りなす美しい外観は一見の価値アリです。

ふもとの噴水もポイント、時計塔

ラジョーネ宮の南西側に設けられている時計塔。1472年から1473年にかけて制作されたもので、正確にはラジョーネ宮とロトンダ・ディ・サン・ロレンツォ(Rotonda di San Lorenzo)という名の教会との間に、独立した形で立っています。高さは約15メートル。上にばかり目が行ってしまいますが、目の前まで来たらふもとにもご注目。写真のような可愛らしい噴水が設置されています。

アンティーク調の時計版

時計塔の上部を彩る大時計。よく見ると私たちが普段使用する時計はまるで異なるもので、この時代ならではの時に関する考え方が凝縮されています。外側にある29のローマ数字は月の周期に由来するもの。中央にちょこんと設けられた穴が月の満ち欠けを表現しており、中央にはギリシャ神話に登場する女神、レートーがあしらわれています。

文字盤の下に控える祠

レートーの周りを囲むのは12星座たち。その下に目をやると無原罪の聖マリアの彫像が確認できます。この彫像が設置されたのは1639年のこと。天文時計が設置されたのは1473年のことですが、1560年に一度、機能は停止。20世紀に入って復元されるまでは、時計は止まり続けていた為、この聖母像が人々にとって、塔を信仰する大きな目的のひとつでした。

館内に設けられた博物館

塔の中は現在「時の博物館(Museo del Tempo/ムゼオ・デル・テンポ)」として一般公開されており、時計塔にまつわる歴史やメカニズムなどが紹介されています。イタリア語と英語のみでの解説になるため、人によってはちょっと退屈…かもしれませんが、大丈夫!階段で頑張って上まで上がると、窓からマントヴァのパノラマビューを楽しむことが出来ます。

ラジョーネ宮の時計塔 是非食べてほしい逸品

Torta delle Rose

「トルタ・デッレ・ローゼ」は、マントヴァのご当地スイーツのひとつ。ケーキ生地を伸ばして短冊状に切った後、くるくるっと巻いて円筒形のケーキ型の中に敷き詰めて焼くもの。トッピングなどにレーズンが添えてあることもあり、切り分けるとちょっぴりシナモンロールにも似た雰囲気です。マントヴァのお姫さまも愛した一品。見かけたら是非ご賞味ください。

ラジョーネ宮の時計塔 ワンポイントアドバイス

「時計塔づくりに携わった人物たち」
時計塔を制作したのはルカ・ファンチェッリ(Luca Fancelli)。天文時計の文字盤は、地元の数学者バルトロメオ・マンフレディ(Bartolomeo Manfredi)によって設計されました。しかし、時が経つにつれどんどん「時間」に関する考え方は再定義され続けることに…。現在のものは、フランチェスコ・フィロポノ(Francesco Filopono)によって再定義され、1989年にアルベルト・ゴルラ(Alberto Gorla)によって修復されたバージョンになります。

ラジョーネ宮の時計塔での注意点

ラジョーネ宮の時計塔での注意点
  1. 時の博物館は火曜から金曜の10時から13時、15時から18時迄開いています。
  2. 土日は10時から18時迄開いています。
  3. 時の博物館の入場料は3ユーロです。

時の博物館は月曜休みですのでご注意ください。館内へは時計塔のふもとにある入口から、入場可能。6階建てになっており、展望台までは階段を使ってあがることが出来ます。

まとめ

ラジョーネ宮の時計塔のあるエルベ広場へは、マントヴァ駅から徒歩約10分強で行くことが出来ます。周辺は街で最も賑わうエリア。土産物店やレストランなどもたくさんあるのでセットでお楽しみください。すぐ先に広がるソルデッロ広場(Piazza Sordello)や隣接するアンドレア・マンテーニャ広場(Piazza Andrea Mantegna)も有名ですのでお見逃しなく。

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