万華鏡のような館内!ミラノ、サン・ヴィットーレ・アル・コルポ聖堂

万華鏡のような館内!ミラノ、サン・ヴィットーレ・アル・コルポ聖堂|イタリア観光ガイド

サン・ヴィットーレ・アル・ コルポ聖堂に行ってきました!

人気の都市ミラノにあるサン・ヴィットーレ・アル・コルポ聖堂(Basilica di San Vittore al Corpo)。びっくりするほどシンプルな外観と、びっくりするほど細かな装飾が共存する不思議な聖堂の魅力を詳しくご紹介します。

サン・ヴィットーレ・アル・ コルポ聖堂とは?行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 最後の晩餐やダ・ヴィンチ記念博物館とのセット観光にオススメである点。
  2. 美しい館内装飾をゆっくり楽しめる点。
  3. ミラノきっての穴場スポットである点。

「サン・ヴィットーレ・アル・コルポ聖堂(バジリカ・ディ・サン・ヴィットーレ・アル・コルポ)」はミラノ中心部、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作”最後の晩餐”のあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会から約700メートルほど離れた場所に建っています。レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館のすぐお隣!驚くほどシンプルな外観ゆえ、一瞬気付かず通り過ぎてしまいそうになりますが、一歩中に足を踏み入れると、目が眩むほど細かな装飾が私たちを迎え入れてくれます。

サン・ヴィットーレ・アル・ コルポ聖堂 押さえておくべき魅力とは?

レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館の「お隣」

サン・ヴィットーレ・アル・コルポ聖堂はレオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館(Museo nazionale della scienza e della tecnologia Leonardo da Vinci)に寄り添うように建っています。…というのも、この博物館は1947年まで、サン・ヴィットーレ・アル・コルポ聖堂の一部(修道院)だったんです。というわけで、聖堂にご来館予定の無い方も、是非博物館にお越しの際は外観だけでも見学してみてください!

シンプルな「ファサード」

「聖堂」と呼ぶにはあまりにも味気ない正面口(ファサード)。設計自体は16世紀の芸術家ガレアッツォ・アレッシ(Galeazzo Alessi)によって手がけられたのですが、彼の設計図と照らし合わせると、どうやら未だ未完成だと言われています。ガレアッツォ・アレッシの手がけたファサードは、ミラノのサンタ・マリア・プレッソ・サン・チェルソ教会(Chiesa di Santa Maria presso San Celso) でも見学可能です。是非、時間があれば両者を比較してみてください。

横からちらりと覗く「鐘楼」

正面から見ると角ばった印象のサン・ヴィットーレ・アル・コルポ聖堂ですが、ぐるっと見回すとクーポラ(丸屋根)や鐘楼があることがわかります(ダ・ヴィンチ記念博物館の中庭からの見学もオススメ)。日本のお寺と一緒?!イタリアでも戦時中は、教会や聖堂の鐘は供出対象となり、この鐘(ブロンズ)も戦争のために外され、第二次世界大戦終了後、1949年にこの地に返還されました。

中央廊下上に広がる「艶やかな世界」

さすが世界が誇る美の最先端都市ミラノ!?館内に入ると思わず感嘆の声を上げてしまうこと請け合いの、美しい天井画が私たちを出迎えてくれます。ミラノで名を馳せた画家一族、プロカッチーニ家の最後の有名画家、エルコレ・プロカッチーニ(Ercole Procaccini il Giovane)による作品。。細かな装飾は、一つ一つよく見ると天使や聖人が描かれています。

吸い込まれそうな「クーポラ」

天井画の先に続くクーポラ内部の装飾画も圧巻の美しさです。80に分かれた仕切りの一つ一つには音楽を奏でる天使たちが描かれており、とにかく優雅!1616年頃から手がけられた作品で、制作にあたった画家のダニエレ・クレスピ(Daniele Crespi/館内左手の礼拝堂も手掛けています)は当時なんと二十歳でこの大作に挑みました。

サン・ヴィットーレ・アル・ コルポ聖堂 是非食べてほしい逸品

Mondeghili

「モンデギーリ」は一言でいうと揚げミートボール。小判型のものが多いので、パッと見、ミニコロッケのような雰囲気の食べ物です。揚げるときはたっぷりのバターを使うのが定番。日本のミートボールよりふわっとしていてまろやかな味わいです。ミートボール自体はミラノ以外でも食べられますが、モンデギーリは他州ではなかなか見かけないレアメニュー。是非チェックしてみてください♪

サン・ヴィットーレ・アル・ コルポ聖堂ワンポイントアドバイス

「実は歴史ある、サン・ヴィットーレ・アル・ コルポ聖堂」
サン・ヴィットーレ・アル・ コルポ聖堂が現在の外観に整えられたのは、主に16から17世紀にかけてですが、元々は4世紀頃にこの地に建設されました。聖人ヴィットーレ(サン・ヴィットーレ)を祀るために整えられた聖堂。ミラノ最古の聖堂として知られる、サンタンブロージョ教会の中のサン・ヴィットーレ・イン・チェル・ドーロ礼拝堂内の、彼のモザイク画も有名ですので、機会があれば是非見学してみてください。

サン・ヴィットーレ・アル・ コルポ聖堂観光での注意点

サン・ヴィットーレ・アル・ コルポ聖堂観光での注意点
  1. 月火木曜は7時半から12時、15時半から18時半迄開いています。(水曜は午前のみ)
  2. 金、土曜は7時半から18時半迄開いています。
  3. 日曜は8時から13時、13時半から17時半迄開いています。

サン・ヴィットーレ・アル・コルポ聖堂は開館時間が曜日毎に異なりますので、ご注意を。街の中心部にあるものの、若干観光客が少ないエリアとなりますので、出来れば日が出ているウチに見学を終えましょう。

まとめ

ミラノの街中はとにかくどこへ行っても観光客でごった返しています。そんな中で、サン・ヴィットーレ・アル・コルポ聖堂は、幾分観光客も少ないので心穏やかに見学出来る点が魅力です。すぐ隣にはダ・ヴィンチ記念博物館。ちょっと足を延ばすとサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(最後の晩餐所蔵)がある点も◎是非ミラノの穴場スポットを深く知りたい方は、チェックしてみてください。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。