ヴェネツィア、サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会の魅力

サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会に行ってきました!

サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会は、ヴェネツィアの中心部から少し離れたところにある美しい教会。人混みを避けてのんびりと旅情に浸ることができるとっておきのスポットです。

サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会とは?行くべき理由3

おすすめのポイント
  1. 観光客が少ないので、のんびりと見学出来る点。
  2. イタリアを代表する芸術家ジョヴァンニ・ベッリーニの作品を堪能出来る点。
  3. 美しい回廊とワイン畑を楽しめる点。

「サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会(Chiesa di San Francesco della Vigna/キエーザ・ディ・サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ)」は、ヴェネツィア本島の北東に位置するちょっとローカルな教会。中心部から少し離れたところにある為、観光客も少なく、のんびりと景色や建物を味わうことが出来ます。

サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会 押さえておくべき魅力とは?

細道に突如現れる真っ白な「外観」

イタリアの守護聖人でもあるアッシジのフランチェスコを祀るサン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会。サン・フランチェスコ通り(Calle S. Francesco)を進むと、建物の隙間からひょっこり白い顔を覗かせてくれます。カッレ(Calle)はイタリア語で「小道」の意味。ちょっとわかりにくい場所にありますが、探検隊気分で楽しみながら探してみてください。

ジョヴァンニ・ベッリーニの「傑作」

ヴェネツィアの芸術文化の発展に欠かせないジョヴァンニ・ベッリーニ(Giovanni Bellini)。サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会はなんと彼の作品(Madonna col Bambino, quattro santi e un donatore/聖母子、四聖人と寄贈者)を所蔵しており、これだけを見に、この地へ足を運ぶ人も少なくありません。1507年に描いたとされる本作。教会から一度、回廊方面へ出た先にある礼拝堂の中にあるのでご留意ください。

開放感抜群の美しい「回廊」

サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会の左手には2つの広い回廊もあり、こちらも開放感抜群で、見応えがあります。教会の名前にある「ヴィーニャ」とは”ワイン用のブドウ畑”のこと。敷地内の一部では現在もブドウ栽培が盛んで「Harmonia Mundi(ハルモニア・ムンディ/教会の正面口の建築に携わった、フランチェスコ・ゾルジの作品に由来するネーミングです)」というオリジナルワインも生産しています。

高さ70メートルの「鐘楼」

回廊からは高い鐘楼も見ることができます。オリジナルのものは1581年にベルナルディーノ・オンガリン(Bernardino Ongarin)が制作。その後、落雷などにも見舞われましたが、都度再建され、現在も教会の目印として活躍しています。高さは約70メートル。ヴェネツィアの象徴、サン・マルコ広場の鐘楼(約99メートル)に比べるとちょっとだけ低いものの、イタリアの中ではとても高い鐘楼のひとつです。

アントニオ・ダ・ネグロポンテの描いた「聖母子像」

最後にご紹介するのは、ジョヴァンニ・ベッリーニの作品と並ぶ、人気作品。アントニオ・ダ・ネグロポンテ(Antonio da Negroponte)が描いた「Madonna col Bambino in trono/王座の聖母子」です。1455年頃描かれたという大変古い本作。縦約3メートル×横約2.4メートルもある大変大きなもので、聖母子以外にも、鳥や植物などがたくさん描かれており、当時の自然の風景を知ることも出来ます。

サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会 是非食べてほしい逸品

Risi e bisi

「リージ・エ・ビージ」はグリーンピースのリゾット。なんてことない料理に見えますが、れっきとしたヴェネツィア料理で、この料理を食べるお祝いの日まで設けられています。もちろん今では一年中食べられますので、レストランなどで見つけたら是非食べてみてください。メニュー表の「リゾット(Risotto)」または「Primo piatto(プリモ・ピアット/第一の皿)」のページに掲載されていることと思います。

サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会 ワンポイント

「歩いた方が早く着く?!」
サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会の最寄りの船着き場は「Celestia(チェレスティア)」。ですが、ヴェネツィアの陸の玄関口、 ヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅の周辺から船で行くと1時間弱かかってしまいます。徒歩だと駅から約2.6キロ(40分弱)。体力に余裕があり、途中他の場所を経由しながら教会へ向かう場合は、徒歩(もしくは他の場所を先に見学し、そこから船)でアクセスした方が早く着く可能性が高いです。

サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会観光での注意点

サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会での注意点
  1. 12時半から15時は昼休みです。
  2. 入場無料です。(ただし20セントコインがあると◎)
  3. 入り口は「Calle S. Francesco」沿いにあります。

入り口は「サン・フランチェスコ通り」という細道に面しています。回廊等も含め入場無料ですが、礼拝堂等の暗がりは20セントコインで照明が付くシステムを採用している為、必要に応じて小銭があると便利です。

まとめ

サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会は決してアクセスが良い教会とは言えません。しかしベッリーニのファンの方にとっては聖地。絵画以外にも見事な回廊や鐘楼など、ヴェネツィアの中でもなかなか見られない大規模な建築物が満載なので、絵になる風景をたくさん切り取ることが出来ます。是非ヴェネツィア北東方面にお越しの方は、足を延ばしてみてください。

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