貴婦人が愛した世界遺産、トリノ「マダマ宮殿」の魅力がスゴイ!

貴婦人が愛した世界遺産、トリノ「マダマ宮殿」の魅力がスゴイ! | イタリア観光ガイド

マダマ宮殿に行ってきました!

ここではミラノに次ぐ、イタリアの経済都市・トリノの世界遺産「マダマ宮殿」について徹底解説いたします。読めば行きたくなること間違いなし!どうぞ、最後までお付き合いください★

マダマ宮殿とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. ターミナル駅から歩いて簡単にアクセスできる点
  2. 見る角度によって異なる表情を見せてくれる点
  3. イタリアきっての世界遺産である点

イタリア第4の都市トリノ。市街地ど真ん中にある「マダマ宮殿」は現地では「Palazzo Madama(パラッツォ・マダマ)」と呼ばれています。もともと古代ローマ時代の砦だったものを増改築し、その時代ごとに様々な役割を担ってきたマダマ宮殿。時を経て変化し続けるその姿は、見れば見るほど味があり、じんわり、クセになること請け合いです。

マダマ宮殿観光 押さえておくべき魅力とは?

息をのむほど優雅な西側の外観

「これぞイタリアの世界遺産!」息をのむほど美しいマダマ宮殿の外観。現在私たちが西側から見ることの出来る艶姿は、1718年に建築家のフィリッポ・ユヴァッラ(Filippo Juvarra)によって整えられたものです。フィリッポ・ユヴァッラはトリノ王室お抱えの売れっ子建築家。ベルサイユ宮殿(パリ)やサン・ピエトロ大聖堂(バチカン)などと同じ、バロック様式で建てられた外観は、この様式ならではの、細かな装飾による「美」で溢れています。

裏側に変わると、そこには全く別の顔が…

マダマ宮殿の面白い点の1つは、反対側(東側)から見ると、まるで別の建物のような姿を見せてくれる点です。もともと城塞だったものを増改築し、現在の姿へと変化したマダマ宮殿。東側の外壁には城塞時代の風景がそのまま残されており、イタリア人のセンスの高さに圧倒されます。建物の前にある銅像は第一次世界大戦にまつわるもの。1937年にこの地に追加されました。

アントネロ・ダ・メッシーナの絵画

マダマ宮殿の内部は、現在、市立古典美術館(Museo civico d’arte antica)になっています。数ある展示品の中で、一番の人気者がこちら!アントネロ・ダ・メッシーナ(Antonello da Messina)作の「Ritratto Trivulzio(男の肖像/トリヴゥルツィオの肖像))」です。シンプルな背景に浮かび上がるように描かれた男性像は、ずっと見ていると、絵の中に吸い込まれそう…。数ある展示品の中でも、ひと際強いオーラを放っていました。

建物の中に広がる女性らしい空間

マダマ宮殿の「マダマ」はマダムのこと。マダマ宮殿は、その昔、旦那様に先立たれた王室のマダムが暮らしていたことから名付けられたもので、館内には女性らしい上品で華やかな空間が広がっています。特に西側の入口から入ってすぐの所にある大階段はとってもエレガント!入口とチケット売り場との丁度中間地点にある場所ですので、見学時間がない方はここだけでもチラっと覗いてみてください。

最上階からの絶景

マダマ宮殿の名物といったらコレ!最上階(4階)の塔(トッレ・パノラミカ/Torre Panoramica)から望む、美しい眺望です。目の前に見えるのは王宮前広場こと「カステッロ広場(Piazza Castello)」。右側にチラっと見える真っ白な建物が王宮(Palazzo Reale)です。遠くにはアルプスの山並みも…。トリノの街全体を把握するにももってこいの場所ですので、美術館巡りとともに、お忘れなく!

マダマ宮殿 近くまで行ったら是非食べてほしい逸品

Carne cruda

「カルネ・クルーダ」は「生肉」のこと。トリノのあるピエモンテ州では生肉を食べる習慣があり、特に地元産のブランド牛、ファッソーネ牛(Fassone)を切り刻んだメニュー「Battuta al coltello(バットゥータ・アル・コルテッロ)」が定番です。ずばり「鮮度命!」のメニューなので、どこの店でも食べられるものではありませんが、興味がある方は是非レストランを見繕ってみてください。

マダマ宮殿 ワンポイントアドバイス

「館内の喫茶室がステキすぎる!」
マダマ宮殿の中には喫茶室「Caffè Madama/カッフェ・マダマ」があり、チケットを買って中に入った人だけが利用することが出来ます。白基調の明るいサロン。大きな窓からは王宮やカステッロ広場を望むことが出来、まさに贅沢そのもの!週末は「メレンダ・レアーレ(Merenda Reale)」という、当時の王族たちが好んで行っていたお茶会を体験することもできます。是非覗いてみてください。

マダマ宮殿観光での注意点 押さえておくべき事項3選

マダマ宮殿観光での注意点
  1. Torino+Piemonte card利用可能です。
  2. 休館日を確認してから行きましょう。
  3. 月のはじめの日曜日は混みあいます。

トリノの観光パス「Torino+Piemonte card」を持っている人は無料で入場できますのでご留意ください。美術館は週末はオープン。平日にお休みの日が設定されていますので(変動あり)、平日見学予定の方は、最新情報をチェックしてから向かいましょう。月のはじめの日曜日は無料デ―につき混みあいます。

まとめ

マダマ宮殿のあるカステッロ広場周辺は、世界遺産の宝庫!丸一日時間がとれる方は、是非観光パスを使って巡ってみてください。ミラノやローマなどと比べると観光客が若干少ないため、一日もあれば世界遺産をたくさん回れると思います。ターミナル駅(Porta Nuova)からも歩いて10~15分で行くことが出来ます。じっくり、トリノの誇る世界遺産の魅力をご堪能ください。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。