美しきローマ教皇の別荘、ヴィラ・ジュリア

美しきローマ教皇の別荘、ヴィラ・ジュリア|イタリア観光ガイド

ヴィラ・ジュリア に行ってきました!

ローマの北側にある「ヴィラ・ジュリア」。ここは現在、中がエトルリア(紀元前10世紀から1世紀頃、イタリア中部にあった都市)にまつわる博物館になっており、自由に見学することが出来ます。

ヴィラ・ジュリア とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 元ローマ教皇の別荘を見学できる点。
  2. エトルリア文明について知識を深められる点。
  3. 邸宅と博物館をセットで楽しめる点。

「ヴィラ・ジュリア(Villa Giulia/ヴィッラ・ジュリア)」は元ローマ教皇の別荘。1889年に「ヴィラ・ジュリア国立博物館(Museo Nazionale Etrusco di Villa Giulia)」として一般公開されるようになり、誰でも美しい邸宅や庭を楽しむことが出来るようになりました。館内に展示されたエトルリア文明にまつわる宝物も捨てがたいですが、今回は邸宅部分に焦点を当てて、見どころをご紹介します。

ヴィラ・ジュリア  押さえておくべき魅力とは?

ヴィラ・ジュリア広場に立つお屋敷

ヴィラ・ジュリア通り(Via di Villa Giulia)とベッレ・アルティ通り(Viale delle Belle Arti)とが交差する場所に立つ、ヴィラ・ジュリア。元々は16世紀にローマ教皇ユリウス3世(Papa Giulio III)のお屋敷(ヴィラ)として建てられたもので、正面から見ると博物館というよりも、ザ・お屋敷!といった姿をしているのが特徴です。

趣の異なる内側部分

入口を抜けると敷地内には広大な中庭が広がっています。ここでくるりと後ろを振り返ると、ご覧のようなアーチを描いた建屋の姿が。あのミケランジェロも開発に携わったと言われるド迫力スケールのヴィラ・ジュリア。表と裏でガラリと表情の異なる点も、建物の大きな特長のひとつで、外観の美しさをより高めるべく、あえて異なる形の建物を組み合わたと言われています。

アーチの下に広がる自然風景

アーチを描いた建屋の一階部分は、ポルティコ(アーケード)になっていて雨の日でもゆっくり見学することが出来ます。こちらは向かって右手にひろがる天井画。まるでブドウ畑にいるような仕様になっていて、ぶどうのツタの間に小鳥や天使、たわわに実ったブドウの姿が描かれています。この先に続くバラ園をモチーフにしたアーチも、とても美しいのでお見逃しなく。

第二の中庭

入口から続く一本道をさらに先に進むと、突如、3階建てのロッジア(開廊)の上階に出ます。眼下には第二の中庭。中庭は「ニンフェウム(噴水を中心に構成された庭,ニンフェオ)」になっていて、かつてはここで涼を取りながらパーティなどを行っていたそうです。そのまま進むと第三の庭に出ることが出来、イタリアンスタイルの美しい庭園も楽しむことができます。

ニンフェウムを彩る装飾たち

こちらがニンフェウムを上から覗き込んだ様子。地面にはギリシャ神話に登場するトリトン(海神)のモザイク。その先にはイタリアを代表する芸術家、バルトロメオ・アンマナーティ(Bartolomeo Ammannati)とジョルジョ・ヴァザーリ Giorgio Vasari)が手掛けた噴水、美しいカリアティード(女性の立像を用いた柱)も見られます。

ヴィラ・ジュリア 是非食べてほしい逸品

Scampi

「スカンピ」はイタリア料理に欠かせないエビの一種。日本ではいわゆる「手長エビ」と呼ばれているものです。ローマ以外でも食べることが出来る定番食材ですが、ローマは首都だけあって美味しいスカンピ料理がたくさん!定番のパスタ、リゾットからグリル料理やサラダまで種類豊富ですので、是非気になるメニューがあったら食べてみてください。

ヴィラ・ジュリア ワンポイントアドバイス

「ユリウス3世が眠るバチカン」
ローマ教皇ユリウス3世は、現在バチカン市国内にあるサン・ピエトロ大聖堂の地下に広がる「バチカンの洞窟(Grotte Vaticane/グロッテ・ヴァティカーネ)」と呼ばれる場所に眠っています。夏季(4月から9月)は7時から18時、冬季(10月から3月)は7時から17時迄見学可能ですので、サン・ピエトロ大聖堂を訪れた際は立ち寄ってみてください。

ヴィラ・ジュリアでの注意点

ヴィラ・ジュリアでの注意点
  1. 入場料は10ユーロです。
  2. 博物館と邸宅共通チケットのみの販売です。
  3. 火曜から日曜の9時から20時迄開いています。

最終入場時刻は19時。元旦とクリスマスはお休みですのでご注意ください。地下鉄で来館予定の方は最寄り駅(Flaminio/フラミニオ)から歩いて10分ほどで到着します。

まとめ

ヴィラ・ジュリア(ヴィラ・ジュリア国立博物館)は、ローマ中心部からは少し離れた場所にありますが、周辺にはローマ国立近代美術館やボルゲーゼ公園(少し歩けばポポロ広場も!)など、見逃せない観光スポットがたくさんあります。初めてのローマ旅行ではなかなか足を延ばせないかもしれませんが、是非チャンスがあれば遊びに行ってみてください。

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