ローマの隠れ家、サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂

ローマの隠れ家、サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂|イタリア観光ガイド

サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂に行ってきました!

コロッセオ周辺にあるサンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂。ここはローマのどまんなかにあるにも関わらず行くのがちょっと大変…。その理由とは!?詳しくご紹介します。

サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 古代遺跡との絶妙コラボレーションが楽しめる点。
  2. 美しい天井画を観賞できる点。
  3. 入り口がわかりにくく穴場感がある点。

「サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂(Basilica di Santa Francesca Romana/バジリカ・ディ・サンタ・フランチェスカ・ロマーナ)」は、古代ローマ遺跡群フォロ・ロマーノに隣接する教会(聖堂)。アクセス路が整備されていない為、若干行きにくいものの、その分穴場感があります。遺跡群の中にある聖堂は、ひと際目立つ存在。館内にも美しい景色が広がっており、心安らぐひと時を過ごすことができます。

サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂 押さえておくべき魅力とは?

古代と近代との「コラボレーション」

写真はローマにある7つの丘のうちの1つ、カンピドリオの丘(Campidoglio)からみた聖堂周辺の景色です。サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂(写真中央奥の鐘楼のある建物)は御覧の通り、フォロ・ロマーノ(古代遺跡群)のすぐ横に建っているので、高台からは1枚の写真の中に紀元前8世紀~近世までのローマを詰め込むことが出来ます。

道しるべとなる「鐘楼」

聖堂周辺は今日も絶賛発掘作業中&工事中。作業を進める度に次々とお宝が発掘されるため、周辺はいつ行ってもぐちゃぐちゃしており、なかなか聖堂までの道が整備されません。…が、そんなところもローマならでは☆聖堂まで続く細道をドキドキしながら進めば、到着した時の感動もひとしおです。12世紀に建てられた鐘楼(写真左)が道しるべ。探検隊気分でゴールを目指しましょう。

ブローチのような「天井」

ようやくたどり着いた館内。中に入っただけで、外のざわめきがサッと止み、一気に神聖な気持ちになります。最初に目に飛び込んでくるのがブローチのような美しい格天井。1612年、正面口含め聖堂全体を設計したカルロ・ランバルディ(Carlo Lambardi)によってつくられたもので、中央には天使さまに見守られた本聖堂のシンボル聖フランチェスカ・ロマーナがいます。

中央祭壇の「モザイク」

格天井の先にも、さらに眩く煌めく作品があります。それが、モザイク画。この聖堂が最初に整えられた9世紀頃の作品で、中央には聖母子(聖母マリアとイエスさま)。そのまわりに、イエスさまの十二使徒のうちの4名が並んでいます。ちなみに下に飾られた聖母子は12世紀に描かれたもの。12世紀に行われた大改修の際、鐘楼らと一緒に一緒に制作されました。

祭壇下の白亜の「彫刻」

中央祭壇の下には美しい白の彫刻が飾られています。こちらも格天井中央のレリーフと同じく、天使さまと聖フランチェスカ・ロマーナがモチーフ。サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂の中央祭壇は、この彫刻がある場所が地上部分になっており、彫刻を挟むように続く階段の先に中央祭壇があるユニークな設計になっています。彫刻の前に広がる美しい大理石の床も見事なので、お見逃しなく。

サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂 是非食べてほしい逸品

Caffè Propaganda

「カッフェ・プロパガンダ」はサンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂から歩いて10分程のところにあるイマドキテイストのカフェレストラン。イタリアっぽさには少々欠けますが、外観、内装、カトラリーからお料理まで何もかもがとにかくお洒落!(写真はランチョンマットの様子です)。ネット予約も出来、英語も通じるので、イタリア語がわからなくても気軽に利用できる点も◎

サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂ワンポイントアドバイス

「紀元前と紀元後」
日本では紀元前を「BC」紀元後を「AD」と表記します。…が、イタリアでは紀元前は「AC」紀元後は「DC」と表記します。これはそれぞれ「Avanti Christo(キリストの生まれる前)」「Dopo Christo(キリストの生まれた後)」の略。観光中、教会や博物館などで「AC」「DC」はしょっちゅう目にするハズ。若干ややこしいので、是非この機会にどこかに控えておきましょう♪

サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂観光での注意点

サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂での注意点
  1. 入り口がわかりにくいのでご注意。
  2. 高い建物がないので、夏は熱中症にご注意ください。
  3. 足元が悪い場所があるので、歩きやすい靴で行きましょう。

聖堂へのアクセス方法はいくつかありますが、コロッセオから伸びる細道「Clivo di Venere Felice」から行くのが簡単でオススメ。地図アプリがある方は是非ご活用ください。

まとめ

まだまだ発掘作業が続く、サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂周辺。地下鉄の工事も進んでおり、行くたびに私たちにちょっとずつ、違った一面を見せてくれます。何千年も変わらない風景の中から生まれる新しい景色や、発見される新たな歴史は驚きと感動に満ちています。是非、一度サンタ・フランチェスカ・ロマーナ聖堂に足を運んだことのある方も、改めてこの地を訪れてみてください。

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