天井画を楽しもう!ローマ、サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会

天井画を楽しもう!ローマ、サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会|イタリア観光ガイド

サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会に行ってきました!

サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会はローマの中心部にある教会。クーポラや天井画が美しく、特にナヴォナ広場やパンテオンから近い為、セットでの観光に最適です。内部を詳しくご紹介して参ります♪

サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会とは?行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. オペラ「トスカ」の舞台となった地である点。
  2. 外も中も美しい芸術作品で溢れている点。
  3. バロック様式の織りなす、豪華絢爛な艶姿を堪能できる点。

「サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会(Basilica di Sant’Andrea della Valle/バジリカ・ディ・サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ)」は聖アンドレアに捧げられたゴシック様式の教会。「デッラ・ヴァッレ」は、教会の出資者であるローマの貴族「デッラ・ヴァッレ家」に由来します。イタリアのオペラの名作のひとつ「トスカ」の舞台にもなった場所なので、オペラファンにとっては垂涎の場所といっても過言ではありません。

サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会 押さえておくべき魅力とは?

天使がポイントの「外観」

豪華絢爛がウリのバロック様式で整えられた正面姿。多くの有名彫刻家たちが競演する外壁は、遠くからでも、圧倒的存在感があります。個人的必見ポイントは、シンメトリーに見えて、正面左上部にのみ天使が飾られている点!エルコレ・フェッラータ(Ercole Ferrata)による作品で、彼は有名なローマの観光スポット、サンタンジェロ橋の天使像も手掛けています。

透き通るような「クーポラ」

サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会のみどころ”その2”!それは、美しいクーポラ(丸屋根)です。直径約16メートル、高さ約80メートルのクーポラは、ローマでも指折りの大きさ、高さを誇る一級品。内側にはジョヴァンニ・ランフランコ(Giovanni Lanfranco)による聖母被昇天の透き通るように美しいフレスコ画が描かれています。

祭壇画の「Xの十字架」

美しいクーポラの先に目を向けると、突き当たりに大きな祭壇画「聖アンドレアの磔刑(Crocifissione di Sant’Andrea)」が控えています。手がけたのはマッティア・プレティ(Mattia Preti)。”聖アンドレア”はキリストの十二使徒(十二人の弟子)のひとりで、アルファベットの「X」字型の十字架、いわゆる”聖アンデレ十字”で処刑されている姿が印象的です。

ドメニキーノの「天井画」

見事なフレスコ画が目白押しのサンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会。ご紹介した2つの画家に挟まれるようにして、祭壇奥から天井付近にかけてを担当したのがドメニキーノ(Domenichino)です。場所は上の写真のフォーカスしている部分。クーポラのフレスコ画を担当したランフランコとのライバル関係は有名で、2人の間には様々なエピソードがあります。

可愛らしい「礼拝堂」

サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会は、中央通路の両サイドに並ぶ、礼拝堂たちの美しさも見逃せません。個人的にイチオシの礼拝堂が、入ってすぐ右手にある「ジンネッティの礼拝堂(Cappella Ginnetti)」です。他の礼拝堂と異なり、真っ白な大理石の祭壇画が特徴的。縦約3.5メートル×横約2.2メートルの大変大きなレリーフで柔らかな表情の天使たちが印象的です。

サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会 是非食べてほしい逸品

Roscioli Salumeria con Cucina

「ロッショーリ・サルメリア・コン・クッチーナ 」は日本の観光ガイドなどでも有名な、ローマNO.1と言われる、カルボナーラのお店。あまりに有名なためか、お味は賛否両論!?ではありますが、教会から歩いて2-3分の距離なので、ここまで来たら行かないなんてモッタイナイです。カルボナーラはお値段約2,000円(15ユーロ)。日本語のメニューもあるのでリラックスしながら食事を楽しめる点も◎

サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会ワンポイントアドバイス

「よく似た”ジェズ教会”」
サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会を語る上でよく取り上げられるのが「ジェズ教会(Chiesa del Gesù)」。両者は500メートルほど離れた場所に位置し、外観、館内の間取り、とにかくそっくりな点が多く見受けられます。…というのも、ジェズ教会はその後建てられる多くの教会のモデルとされた教会だから。時間があれば是非2つを見比べてみてください。

サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会での注意点

サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会での注意点
  1. ミサの最中は見学不可です。
  2. 教会は毎日開館しています。
  3. 12時30分から16時頃までお昼休みのため扉が閉まっています。

教会は通常毎日開館していますが、感染症対策等の影響で不規則になる可能性も。公式HPにイタリア語以外の案内も出ていますので、気になる方は事前に確認してから向かってください。

まとめ

なお、プッチーニのオペラ「トスカ」の舞台としても名高い、本教会。冒頭のシーンで脱獄に成功したアンジェロッティが身を潜めていた場所は、館内入って左手のバルベリーニ礼拝堂(cappella barberini)とされています。ファンの方もそうでない方も、絵画、彫刻、建築…様々な観点から楽しめるサンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会へ、是非足を延ばしてみてください。

 

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