お散歩ついでに立ち寄りやすい!ミラノ、サンタ・マリア・ポドネ教会

お散歩ついでに立ち寄りやすい!ミラノ、サンタ・マリア・ポドネ教会|イタリア観光ガイド

サンタ・マリア・ポドネ教会に行ってきました!

ミラノ中心部にある「サンタ・マリア・ポドネ教会」。ミラノの有名貴族、ボッロメーオ家のゆかりの地としても知られる可愛らしい教会の見どころを5つ厳選してご紹介します。

サンタ・マリア・ポドネ教会とは?絶対行くべき理由

おすすめのポイント
  1. ミラノ中心部にあり、徒歩で簡単にアクセスできる点。
  2. ボッロメーオ家ゆかりのものをたくさん見学できる点。
  3. 美しい広場とセットで楽しめる点。

「サンタ・マリア・ポドネ教会(Chiesa di Santa Maria al Carrobiolo/キエーザ・ディ・サンタ・マリア・ポドネ)」は、ミラノ中心部(ミラノのドゥオーモから約700メートル)にある教会。すぐ目の前に貴族、ボッロメーオ家のお屋敷があることから、彼らゆかりの品も多数所蔵されており、洗練された美しい広場の風景とセットで楽しむことが出来ます。

サンタ・マリア・ポドネ教会魅力とは?

広大なボッロメーオ広場

サンタ・マリア・ポドネ教会があるのはボッロメーオ広場(Palazzo Borromeo)の一角。ボッロメーオ広場はミラノのドゥオーモから徒歩約7~8分のところにある広場!にもかかわらず、ドゥオーモ前などと比較すると観光客でごった返していないので、のんびりと過ごすことが出来ます。教会の隣にある聖カルロ・ボッロメーオ像(Statua di San Carlo Borromeo)が目印。

目の前にあるボッロメーオ宮殿

イタリアでは教会前の広場は、その教会の名前の一部(若しくは全部)を冠することが多いのですが、ボッロメーオ広場の中には”サンタ・マリア・ポドネ”の文字は含まれていません。理由は、この広場の名前の由来となった建物が、教会の目の前にあるから。こちらが由来となった「ボッロメーオ宮殿(Palazzo Borromeo)」で、ミラノの貴族ボッロメーオ家によって13世紀に建てられました。

黄色の可愛らしい外観

サンタ・マリア・ポドネ教会の名前は、元々この場所がポドネという貴族によって9世紀に建てられたことに由来します。現在のファサード(正面口)はファビオ・マンゴーネ(Fabio Mangone)によって1628年から1634年にかけて整えられたもの。上部にある王冠付きの「humilitas(ラテン語で”謙遜”)」の文字は、ボッロメーオ家の紋章です。

館内全体の様子

館内も9世紀に建てられた後、幾度となく改築や修復が繰り返されており、場所によって新しい場所と古い場所が混在しています。中央祭壇の左右に2つずつある礼拝堂も、それぞれ趣が異なるので必見。正面右手の礼拝堂(Cappella della Sacra Famiglia)はボッロメーオ家の礼拝堂だった場所で、中央祭壇ほどではないですが、絢爛豪華。美しいステンドグラスには、先ほどご紹介した”王冠×humilitasの文字”があしらわれています。

華やかな中央祭壇

中央祭壇を手掛けたのは、ミラノ王宮なども手掛けたジャコモ・タッツィーニ(Giacomo Tazzini)。テンピエット(小さなお堂のようなもの)が印象的で、近くで見るとルイージ・マルケージ(Luigi Marchesi)によるイエスさまと天使の彫刻があしらわれていることがわかります。手前のイエスさまなどを描いたパネルも必見。

サンタ・マリア・ポドネ教会 是非食べてほしい逸品

Provolone

「プロヴォローネ」は、ミラノのあるロンバルディア州周辺のご当地チーズのひとつ。パダーナ平原周辺が一大産地でこの辺りに行くとプロヴォローネに欠かせない乳牛たちがたくさん放牧されています。チーズ自体は様々な形で売られているのですが、ひょうたん型やカボチャ型が定番。(写真のように)調理してしまうとわかりにくいので、スーパーやレストランなどで機会があれば、是非実物をチェックしてみてください。

サンタ・マリア・ポドネ教会 ワンポイントアドバイス

「ボッロメーオ家について」
元々トスカーナ州のサン・ミニアート出身のボッロメーオ家。ミラノに移り住んでからは、ミラノ市内とマッジョーレ湖のあたりで強い権力を保持してきました。一族の中で特に有名なのが、彫像にもなっているカルロ・ボッロメーオや小説家のフェデリコ・ボッロメーオ(Federico Borromeo)。特にカルロ・ボッロメーオは、ミラノの街の発展に尽力したことを受け、死後聖人になっています。

サンタ・マリア・ポドネ教会での注意点

サンタ・マリア・ポドネ教会での注意点
  1. 火曜から金曜の8時から12時迄開いています。
  2. ミサの間は見学不可です。
  3. 入場無料です。

サンタ・マリア・ポドネ教会は午前中のみ開いています。開館時刻が早いので、朝のお散歩や他の観光スポットを巡る前に立ち寄るのがオススメ。地下鉄で行く場合、最寄り駅は「Cordusio(コルドゥシオ)駅」です。

まとめ

サンタ・マリア・ポドネ教会はミラノの名だたる教会と比べるとこじんまりとした空間ですが、中心部にあるため朝の散歩がてら気軽に立ち寄ることが出来る素敵なスポットです。館内に4つある礼拝堂が意外にも奥行きがあって美しく、ご紹介したもの以外にも、左手にある「出産の聖母(Madonna del Parto)」に捧げられた礼拝堂などがオススメです。是非立ち寄ってみてください。

関連記事

  1. この記事へのコメントはありません。