絶対立ち寄って欲しい!ミラノ、サン・ジュゼッペ教会

絶対立ち寄って欲しい!ミラノ、サン・ジュゼッペ教会|イタリア観光ガイド

サン・ジュゼッペ教会に行ってきました!

ドゥオーモやスカラ座などのあるミラノの街の中心部からスグのところに建つサン・ジュゼッペ教会。うっかり素通りしてしまいそうな、小さな教会ではありますが、実は、大変大きな底力を秘めた魅惑的な場所なんです。

サン・ジュゼッペ教会とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 有名観光スポットとセットで立ち寄れる点。
  2. 聖ヨセフにまつわる作品をたくさん見られる点。
  3. 初期バロック様式の傑作のひとつである点。

スカラ座から歩いて1-2分!ミラノの街の中心部にあるサン・ジュゼッペ教会(Chiesa di San Giuseppe/キエーザ・ディ・サン・ジュゼッペ)は美しいバロック様式の外観と豊かな歴史が自慢の教会です。普段キリスト教に触れる機会の少ない方は、イエスさまの養父、聖ヨセフについての学びの機会にもなるハズ。小さな教会なので、他の観光の合間に立ち寄れる点も魅力です。

サン・ジュゼッペ教会 押さえておくべき魅力とは?

バロック様式の織りなす美しい外観

サン・ジュゼッペ教会は小さいながらも美しい彫刻がこれでもか!というほどあしらわれており、大変見応えがあります。教会が建てられたのは1607年から30年にかけてのこと。ちょうどこの時期は、ローマでバロック様式が盛り上がり、1626年にはバチカン市国のシンボル、サン・ピエトロ大聖堂も完成しています。豪華絢爛な正面口、まずはたっぷりと御覧ください。

扉の上にあしらわれたレリーフ

豪華さがウリのバロック様式。フランチェスコ・マリア・リッチーニ(Francesco Maria Richini/ミラノのブレラ美術館も手掛けた芸術家です)の傑作とも言われるサン・ジュゼッペ教会は、外観にあしらわれた彫刻たちも見逃せません。最も見やすくひと際目立つのが、中央扉の上にある大きなレリーフ。これは聖ヨセフ、聖母マリア、キリストさまを表現したもので、外においておくのがもったいないくらい、豊かな曲線美を愛でることができます。

透き通るような透明感のある中央祭壇

館内は天井が高くすっきりとした印象。八角形(手前)と正方形(奥)の2つの建物の組み合わせで構成されています。写真では少しわかりにくいですが、両サイドに建つ花崗岩の円柱がほんのりピンク色をしており、上気した頬のよう。館内全体をより透明感のある空間へと引き上げてくれています。外が賑わいのある中心街だからこそ、静寂の持つパワーも感じる館内。無料で入れるので是非中にも入ってみてください。

聖ヨセフにまつわる絵画たち

イエスさまの養父、聖ヨセフを祀るサン・ジュゼッペ教会。館内に飾られる絵は彼にまつわるものが多く、どれも大きくて見応えがあります。写真は「聖家族のエジプト逃避(Fuga in Egitto)」。アンドレア・ランザニというミラノ出身の画家の作品で、若かりし日の聖ヨセフの表情が印象的。天使からのお告げでエジプトへと非難する聖書のワンシーンを描いた作品となります。

傑作「Morte di San Giuseppe」

サン・ジュゼッペ教会で「これだけは見逃せない!」と言われる名画。それが、館内右手の礼拝堂の中に飾られている、ジュリオ・チェーザレ・プロカッチーニ(Giulio Cesare Procaccini)の「聖ヨセフの死(Morte di San Giuseppe)」です。好き嫌い分かれる題材かと思いますが、悲壮感溢れる人物描写が強烈なインパクトを与える一枚。ニガテでなければ是非見てみてください。

サン・ジュゼッペ教会 是非食べてほしい逸品

Cioccolata calda

「チョコラータ・カルダ」は温かい(カルダ)、チョコレート(チョコラータ)のこと。つまり「ホットチョコレート」です。日本でホットチョコレートを頼むと、ホットミルクにチョコレートを溶かしたドリンクが出てくることが多いと思います。が、イタリア版はさらにこれに、コーンスターチでとろみをつけて頂きます。冬の寒いミラノでは街歩きに必須!是非召し上がってみてください。

サン・ジュゼッペ教会ワンポイントアドバイス

「サン・ジュゼッペの日」
サン・ジュゼッペはイエスさまの養父、聖ヨセフのイタリア語名。イタリアでは3月19日が聖ヨセフをお祝いする日にあたるのですが、この日は聖ヨセフだけでなくイタリア中のお父さんも一緒にお祝いされます。そう、平たくいうと3月19日はイタリアの「父の日」なんです。この日だけ食べるお祝い料理などもあるので、気になる方はチェックしてみてください♪

サン・ジュゼッペ教会観光での注意点

サン・ジュゼッペ教会観光での注意点
  1. 日曜午前はミサが行われています。
  2. 見学は無料で行うことができます。
  3. マナーを守って見学しましょう。(含 写真撮影)

教会は、街の人が毎日利用する神聖な場所です。ドゥオーモなどの大きな教会と違って、観光客が少ない分、マナーを守って見学しましょう。見学自体は無料でできますが、日曜日は午前ミサ、午後も閉まっていることがあります。

まとめ

大好きな街ミラノ。私は長い間この教会の存在すら知りませんでした…。が、イタリア人の友達のSNSで見つけて一目惚れ。行ってみると、写真で見るよりさらに美しく、想像以上にミラノの街の中心部にあることに驚きました。観光客が少ない分、一歩中に入っただけでなんとなく肩の力が抜けてリラックスできる点も◎観光の合間にホッと一息つきに遊びに足を延ばしてみてください。

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