ヴェネツィアが誇る劇作家、カルロ・ゴルドーニの家

カルロ・ゴルドーニの家に行ってきました!

ヴェネツィア本島の中央付近を司る、サン・ポーロ地区。小道沿いにある劇作家「カルロ・ゴルドーニの家」は、現在一般公開されており気軽に立ち寄ることが出来ます。いったいどんな場所なのか⁉見どころをピックアップしました★

カルロ・ゴルドーニの家とは?絶対行くべき理由ベスト3

おすすめのポイント
  1. 劇作家カルロ・ゴルドーニの足跡をたどれる点。
  2. 18世紀のイタリア文化について理解を深められる点。
  3. コンパクトで気軽に見て回れる観光スポットである点。

「カルロ・ゴルドーニの家(Casa di Carlo Goldoni/カーザ・ディ・カルロ・ゴルドーニ)」は、ヴェネツィア本島の真ん中あたりにある劇作家、カルロ・ゴルドーニが1707年から1719年まで実際に住んでいた家を使って整えられた博物館。彼の足跡や彼が手掛けた劇作品にまつわる展示が中心で、数室から成るコンパクトな展示室は、疲れた時の小休憩や荒天時のお立ち寄りスポットとしてももってこいです。

カルロ・ゴルドーニの家 押さえておくべき魅力とは?

ヴェネツィアムード満点の周辺の雰囲気

カルロ・ゴルドーニの家があるのはヴェネツィアの中央部に位置する「サン・ポーロ地区」。建物”超”密集エリアの中にひっそりと佇む家は、目的地に辿り着くまでも、宝探し気分でワクワクドキドキしながら向かうことが出来ます。道しるべは家の手前にある「サン・トマ運河(Rio di San Tomà)」とそこに架かる「サン・トマ橋(Ponte di San Tomà)」。橋を渡るとすぐに家の玄関口に到着します。

Portego

入口を抜けるとさっそく「ポルテゴ」というフロアに出ます(外からでも窓越しに垣間見ることが出来るフロアです)。”ポルテゴ”は、ヴェネツィア特有の呼び方で、平たく言うと”玄関ロビー”といったところ。壁にはアレッサンドロ・ロンギ(Alessandro Longhi)が描いたカルロ・ゴルドーニの肖像画のポスター。その奥には井戸(写真右手ご参照)があり、この家のオーナーであったリッツィ(Rizzi)家の名が刻まれています(ゴルドーニ家はリッツィ家からこの家を借りて住んでいました)。

Teatro delle marionette

展示室は主に2階にあり、大きく3部屋に分かれています。ここは最も人気のある「マリオネットの劇場(テアトロ・デッレ・マリオネッテ)」というフロア。ヴェネツィア有数の貴族、グリマーニ家が所有していたマリオネット約30体が飾られており、、カルロ・ゴルドーニの最も有名な作品のひとつ”二人の主人を一度に持つと”の一幕が表現されています。

作品にまつわるアイテム

こちらはカルロ・ゴルドーニが1850年に発表した喜劇「Il giuocatore(イル・ジョカトーレ/ギャンブラー)」の中で登場する”ビリビッソ(Biribisso)”と呼ばれる数合わせのゲーム。劇の内容は知らなくとも珍しいアイテムを前は、見ているだけでココロオドルものがあります。同フロアにはカルロ・ゴルドーニの代表作「二人の主人を一度に持つと(Servitor di due padroni)」の展示もあるので、ファンの方はぜひゆっくりと時間をとってご見学ください。

喜劇の中に登場する人物たちの衣装

こちらはイル・ジョカトーレと同じ年(1750年に発表された喜劇「Il Bugiardo(イル・ブジャルド/嘘つき男)」に登場する人物たちの衣装(*ちなみにカルロ・ゴルドーニはこの年、なんと16つもの喜劇を発表しました)。マリオネットのある部屋のお隣に面していて、ポルテゴに飾られているアレッサンドロ・ロンギ作のカルロ・ゴルドーニの肖像画のオリジナルもこちらで見ることは出来ます。

カルロ・ゴルドーニの家 近くまで来たら是非食べてほしい逸品

Al Nono Risorto

「アル・ノノ・リゾルト」はカルロ・ゴルドーニの家から北東方面へ10分ほど歩いた所にある人気のレストラン。屋内席、屋外席とも充実しており、かなりの席数があるので、小さなお子様連れのファミリーや大人数での食事も周りを気にせずリラックスして楽しめることと思います。手軽ですぐに出てくるピザのご指名率が高いですが、パスタやラザニアなども美味。是非足を運んでみてください。

カルロ・ゴルドーニの家ワンポイントアドバイス

「セットで訪れたい、Monumento Storico a Carlo Goldoni」
カルロ・ゴルドーニの家から徒歩約10分。カナル・グランデに架かるリアルト橋を越えた先には、カルロ・ゴルドーニの像が立つ「サン・ボルトロミオ広場(Campo San Bortolomio/カンポ・サン・ボルトロミオ)」があります。像はアントニオ・ダル・ツォット(Antonio Dal Zotto)が1883年に制作したもの。近くへお出かけ予定の方は、是非合わせてご覧ください。

カルロ・ゴルドーニの家での注意点

カルロ・ゴルドーニの家での注意点
  1. 4月から10月は10時から17時迄開いています。
  2. 11月から3月は10時から16時迄開いています。
  3. チケット売り場は閉館時刻30分前に閉まります。

毎週水曜、クリスマス、元旦、メーデーはお休み。入場料は5ユーロです。水上バスでお越しの方は1番線若しくは2番線で「San Tomà/サン・トマ」で降りるのが便利です。

まとめ

もしご来館前に時間があれば、事前にカルロ・ゴルドーニの代表作のタイトルと簡単な内容だけでも頭の中に入れておくと、さらに見学を楽しむことができるでしょう。最も有名な「二人の主人を一度に持つと」は、日本の劇団によって上演、リメイクされることも多いので、それらをチェックしてみるのも◎ヴェネツィア本島の中心部だけあって、周りにも人気の観光スポットがたくさん!ぜひ足を運んでみてください。

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