ローマに咲く大きな花、カンポ・デイ・フィオーリ広場
カンポ・デイ・フィオーリ広場に行ってきました!
イタリアの首都ローマを彩る美しい広場たち!その中でも、イタリア語で「花々(フィオーリ)」の名を冠した「カンポ・デイ・フィオーリ広場(カンポ・ディ・フィオーリ広場)」は、イタリアらしさ満点の華やかな広場なんです!
カンポ・デイ・フィオーリ広場とは?絶対行くべき理由
- ローマ有数の美しい広場である点。
- イタリアらしい市場の風景を楽しめる点。
- 歴史的なモニュメントや噴水を鑑賞できる点。
「カンポ・デイ・フィオーリ広場(Campo de’ Fiori/カンポ・ディ・フィオーリ)」は、ローマで最も有名な広場のひとつ。”お花畑”の意味を持つ、名前までとびきり美しい広場は、朝早くから賑わう青空市場(Mercato/メルカート)が有名で、夜明けとともに真っ白なパラソルが張り巡らされ、野菜や花々を売る人、買う人々の姿で賑わいます。
カンポ・デイ・フィオーリ広場 押さえておくべき魅力とは?
ユニークな名前の由来
カンポ・デイ・フィオーリ広場は、ローマのちょうど真ん中あたりに位置する広場。15世紀に広場が出来る前、この地がお花畑(カンポ・デイ・フィオーリ)であったことからその名が付いた、はたまた、古代ローマの執政官(古代ローマにおけるの最高官職)、グナエウス・ポンペイウス・マグヌスの愛した女性、フローラ(Flora,花の女神の意)にちなんでその名が付いたなど、名前の由来には諸説あります。
道しるべとなる美しいお屋敷
こちらはカンポ・デイ・フィオーリ広場への道しるべの1つ「カンチェッレリア宮(Palazzo della Cancelleria/パラッツォ・デッラ・カンチェッレリア)」です。広場のスグ北側に位置する大きなお屋敷。教皇の事務局(カンチェッレリア)として使われていた建物は、現在も教皇庁の施設ゆえ、館内の見学は出来ませんが、美しい中庭(写真)までなら無料で見ることができます。
広場の真ん中に鎮座するブロンズ像
広場の真ん中にあるシンボル的存在が「ジョルダーノ・ブルーノ像(Statua di Giordano Bruno/スタトゥア・ディ・ジョルダーノ・ブルーノ)」。エットーレ・フェッラーリ(Ettore Ferrari)によって1889年につくられたブロンズ像で、異端者として火刑にされたジョルダーノ・ブルーノの像を広場の真ん中に置くことで、自由思想などへの願いを訴えています。
Fontana della terrina
「テッリーナの噴水(フォンターナ・デッラ・テッリーナ)」はカンポ・デイ・フィオーリ広場の北東側(カンチェッレリア宮からスグのところ)にある噴水。ボウル型(テッリーナ)の大きな噴水で、元々は、現在ジョルダーノ・ブルーノ像のあった場所に1590年、ローマで活躍した有名建築家、ジャコモ・デッラ・ポルタ(Giacomo Della Porta)によって制作されました(その後一度撤去された後、現在の場所に再度設置されました)。
カラフルな青空市場
カンポ・デイ・フィオーリ広場の名物といったらなんといっても、青空市場です。昔からバチカンへと続く交通の要所だった点や、1456年にローマ教皇カリストゥス3世がこの地を広場として整えて以降、周辺に要人たちが集う建物が次々と建設され(カンチェッレリア宮など)さらに人の往来が増えた為、市場はどんどん賑わうようになり、その風景が今日まで続いています。
カンポ・デイ・フィオーリ広場 是非食べてほしい逸品
Forno Campo de’ Fiori Roma
「フォルノ・カンポ・デイ・フィオーリ・ローマ」は、テッリーナの噴水の前にあるパン屋さん。1880年創業の老舗中の老舗で、鄙びた外観を見るだけで、美味しそうなパンの匂いが伝わってくる気がします。テイクアウトでパニーノなどを買って広場で食べるもよし。クッキーなどの焼き菓子もあるので、お土産購入スポットとしてもオススメです。朝早くからやっているので、是非覗いてみてください。
カンポ・デイ・フィオーリ広場 ワンポイントアドバイス
「イタリア語の綴りをチェック」
カンポ・デイ・フィオーリ広場は、イタリアでは「カンポ・ディ・フィオーリ」と呼ばれています(余談ですが”カンポ”には”広場”という意味があるため、正確にはここは”フィオーリ広場”となります)。しかし、花畑を意味するイタリア語も「カンポ・ディ・フィオーリ(Campo di Fiori)」。そのため、広場の綴りは混乱を避ける為「Campo de’ Fiori」と書きます。
カンポ・デイ・フィオーリ広場での注意点
- 日本語訳が様々なので、伊語名も覚えておきましょう。
- 市場で買い物をしたい方は少額紙幣やコインを多めに用意しておきましょう。
- 市場は基本的に日中のみの営業です。
市場は平日、休日ともに陽が出ている間を中心に賑わいます。日没後はほぼ閉まってしまうのでご注意を。また、日本人はスリや軽犯罪者のターゲットとなりやすいので、お手回り品には十分過ぎるくらいご用心ください。
まとめ
カンポ・デイ・フィオーリ広場はローマにある広場の中でも青空市場の風景を楽しみたい人にはもってこいのスポット。映画やドラマのロケ地として使用される機会も多く、1943年には、マリオ・ボンナルド(Mario Bonnard)主演の映画「Campo de’ fiori」も公開され、いまだにイタリア人たちに不朽の名作として愛されています。時間を気にせず楽しめる点も魅力。是非近くまでお越しの際は、覗いてみてください。
この記事へのコメントはありません。